数年前の一月、お正月休みを利用してイスタンブールへ一人旅をしました。
以前から行ってみたい街のひとつであったイスタンブール。アジアとヨーロッパの2つの大陸に跨る街。私の目当ては大陸を隔てる海峡、ボスポラス海峡でした。
通りの向こうに見えるのがボスポラス海峡です。
ヨーロッパ側から見て、右にずーっと行くとエーゲ海になります。
そして反対側(下の画像)の先が黒海となります。
ヨーロッパ側から見ているので対岸がアジア大陸になります。「ヨーロッパから見るアジア」。同じ都市であるのがとても不思議な感じです。
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アジアとヨーロッパが融合された独特な雰囲気を持つイスタンブールの街。イスラム文化を守りながらヨーロッパの洗練さを取り入れ、そして独自の文化をアジア的に巧みに守る街です。
街中には街犬や街猫がいっぱいいます。みんなから適当に餌や水をもらい、どこの店にも自由に出入りして好き勝手に暮らす幸福な犬猫たちです。こちらはカフェの前にきちんと座っていた白くて大きなワンコ。
カメラを向けてもツーンと澄まし顔でした。
そしてこちら、高級トルコ絨毯屋の店先だってお構いなしだぜ。(笑)
トルコの犬は大きいイメージ。
そして落書きだらけの裏道を入って行くと、
落書きの前にはくつろぐ三毛猫ちゃん。綺麗な毛並み。
フェリー乗り場には眠そうなニャンコ。トルコのニャンコはお顔がエキゾチックなのです。
カメラを向けると、日差しが眩しかったようで目を細めていました。
そしてこちらはアジア側にいたネコたち。
ベイレルベイ宮殿(オスマン帝国時代の夏の離宮)のサンルームカフェの外にいたネコたちです。その中でひとり芝生で物思いに耽ていたニャンコ。
近くに寄っても逃げる気配などは一切なし。
ヨーロッパ側に戻りまして、エジプシャンバザールの近くで夕陽を浴びていたニャンコ。
呼んだらこちらにやって来ました。
やはりツーンと澄まし顔。
一日5回のコーランがモスクから流れるイスタンブール。
その祈りの声を聞きながら自由にのんびりと暮らす犬ネコたち。きっと彼らなりの苦労もあるはずだけれど、私には犬ネコの楽園のように思えました。
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最後にこちらがブルーモスク。
イスタンブールのシンボルともいえるモスクです。
そしてアヤソフィア。
もともとはキリスト教の教会として建てられましたが、その後、イスラム教のオスマン朝がこの地を制圧し、イスラム教のモスクとなりました。今は博物館になっており、キリスト教の聖母子像とイスラム教のアッラーやメフメットの円盤が共存しています。
この建物の数奇な運命を感じると共に、後のイスラム教であるオスマン朝が建物内にいくつかあるキリスト教の聖画を消さなかったことに少なからず感動を覚えました。
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最後にトルコ料理について語るつもりでしたが、長くなりそうなので機会があればそのうちに載せたいと思います。世界三大料理のひとつでもあるターキッシュ。私も大好きです。