(1877-1968)
フランス画家。1月26日オランダのデルフスハーベンに生まれる。1897年、早熱の画才を抱いてパリに出て、荷造リ運搬人、ペンキ職、似顔絵描き、風刺雑誌の挿絵画家として働く。この間、印象派、ロートレック、スタンランなど影響を受ける。またモンマルトルの芸術家の家バトー・ラボワール(洗濯船)に住み、ピカソと知る。1906年、フォービスムの運動に加わり、コントラストの強い厚塗りの鮮烈な色彩で、夜の世界の踊り子、道化、裸婦などを描き、一時期ドレスデンの「ブリュッケ(橋)」グループとも接触した。20年代のパリで彼は売れっ子の肖像画家となり、各界名士の像を多数描いた。それらは、かつての白痴美の女性像のように、しばしばモデルの内面の空虚をあらわにしている。68年5月28日モナコで没。
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