バンコクでロングステイ始めました!

バンコクロングステイのあれこれを記録代わりに記事にしています。

3Dアイス

2024-11-16 21:02:44 | ロングステイ

世の中には3Dプリンターなるものがあり、なんでも3次元つまり立体のデジタルモデルを元に、物体を造形することができるらしい。すでに退役した年寄りのアタマでは、理解するのが難しいが、直訳である立体印刷機と聞くと、わかった気になるのが不思議である。しかし、3Dプリンターもそれで作った作品も、実際にはまだこの目で見たことがなく、インターネットで画像などを見ながら想像を膨らませるだけであった。

それが、本当かどうかわからないが、ひょんなところで目にすることになったのである。2組のゴルフ友達を世話する間に、妹夫婦が可愛い姪っ子を連れてバンコクに遊びに来た。妹と姪の主目的は「推し活」で、コンサートに行くことだったが、1日半を観光に付き合うこととなった。姪にしてみれば、海外旅行に不慣れなポンコツ両親の世話をするのは大変な労力と忍耐を必要とするので、タイ語を話せる伯父さんの同行は、願ったり叶ったりという訳だ。彼らのリクエストは、象に乗るアユタヤ観光で、私もこういった機会がなければ訪れることはなく、まさに渡りに船。いそいそとパンダバスのツアーに申し込んだのだった。一人1,980バーツ(約9,000円)は悪くない。

当日は遠足気分で大型バスに乗り込み、ワットマハタートで木の根に絡め取られた仏頭(レプリカ)を拝み、ワットプラシーサンペットで昔の王の大きな仏塔群を見て、それからエレファントファームで象に乗ってその高さに驚いた。そして最後に寄ったのが白い涅槃仏のあるワットヤイチャイモンコンであり、門前に露店がひしめいていた。アユタヤ名物であるタイの綿菓子ロティサイマイにも興味があったが、目に飛び込んできたのは「3Dアイス」と言う看板。ハイテクを想起させるネーミングと折からの暑さに食指が動いた。1個89バーツ(約400円)となかなかのお値段だが、知的好奇心への投資と思えば、かわいいものだ。恭しく冷凍庫から取り出された3Dアイスは、一個一個がプラスチックのパッケージに入っていた。花を摸した細かな造形が美しく、しばし見惚れてしまう。なるほど、これだけのものを型に流し込んで作るのは、極めて難易度が高そうだ。いったいどうやって製造しているのだろう。花びらが欠けたりすると商品価値が落ちるので、品質管理にも細心の注意が払われているはずだ。ラインナップは、茶色のタイミルクティー、オレンジがかったマンゴー、そして淡い水色のバタフライピーの3種がある。

翌日ボートで行ったチャオプラヤー川添いのワットアルンでも同じ商品が売られていたので、現在、勢力を拡大している真っ最中と見た。「3Dアイス」と言っても、アイスクリームではなく、アイスキャンデーなのだが、今後、取り上げる旅行ガイドブックやウェブサイトが増えて来ると予想する。

 

 


ロイヤルレイクサイドゴルフクラブ

2024-10-31 12:26:55 | ロングステイ

昨年まで会社で一緒だったゴルフ友達4名が、遥々日本からやって来た。2人は一昨年に続いて2回目であり、残り2人は初めてのタイである。現役の時に、「タイのゴルフはとても面白いぞ!」と、事ある毎に吹聴していただけに、満足して帰国してもらわなければ男が廃る。これまでの経験とノウハウを総動員し、さらにはゴルフ手配会社GoGolfの協力を得て、月曜日から金曜日まで連続5ラウンドするハードなプランを練り上げた。食事でもそうだが、AAAクラスばかりを並べると、口が驕ってしまうので、初日は比較対照としてAクラスのロイヤルレイクサイドゴルフクラブを選定。ゴルフの調子が出ないうちに、最上のコースをラウンドするのは勿体ないという配慮もある。

しかし、だからといって、ロイヤルレイクサイドが悪い訳ではない。タイを代表するコースとして十分に誇ることができるクオリティを備えている。このコースは、バンコクの東約70km、バーンパコン川の河口にあり、バンコクの中心部からクルマで1時間圏内だ。タイのゴルフコースの特徴は、フラットで池が多いことだが、ここはタイランド湾が近いだけに、レジャーボートの運河がハザードになっている。特に8番から14番ホールの中盤は、12番を除き、左側には運河が伸長し、フック打ちを泣かせるレイアウトだ。グリーンの転がりもよく、アプローチ球が止まりにくい。友達は4人それぞれにコースの洗礼を受けていた。まさにこちらの狙い通りである。

モスクを模したようなドーム型のクラブハウスは見た目がお洒落、平日はカート利用であれば5人プレーができるのも嬉しい。私は今回で5度目のプレーだったが、また来てもいいなと思わせるコースだった。案の定、帰国した友達から1週間経たないうちにLINEが届いた。もう航空券を手配するから、来年も同じ時期に4人よろしく!と。

 


ルンルアンで米麺を

2024-10-20 15:05:00 | ロングステイ
タイ語の勉強がひと段落し、今週からゴルフ友達2組がやって来る。「朋有り、遠方より来たる、亦楽しからずや」である。これまで授業を優先して我慢していたゴルフを、3週間で6コース、10ラウンドプレーする計画だ。とても楽しみだが、朝から晩まで付き合うことになる。
 
そこで、束の間の休息を求めてプロームポンへ繰り出した。久々の繁華街である。BTS(高架鉄道)スクムウィット線のアソーク、プロームポン、トンローは、山手線で例えれば、東京、有楽町、新橋辺りであり、ショッピングやエンターテイメント、食事やお酒には事欠かない。また、日本人が多く住むエリアでもある。
 
しばし動き回ると小腹が空いた。エムクォーティエのフードコートや人気のエムスフィアもいいが、プロームポンに来たからには、この店を避けて通る訳にはいかない。どの観光ガイドブックも必ず取り上げているクウェイティアオの名店、スクムウィットソイ26にある「ルンルアン」だ。この店は、6年連続ミシュランビブグルマンの名声に奢ることなく、高水準の味を維持し続けているところが素晴らしい。
 
麺が小盛のSが60バーツ、普通が70バーツと少々お高くなってしまったが、豚肉、豚モツ、ルークチン(蒲鉾)等の具がたっぷり乗っているのが嬉しい。また、豚肉のダシが効いたスープが独特で、他の店にはないコクと旨みがある。バーンチャークのテンタイチャイフアットを混じり気のないクリアスープの頂点とするなら、ルンルアンはコクのあるスープで、同じ高みにあると思う。
 
ルンルアンはいつも混んでいて、座れるかどうかわからないことが唯一の難点であったが、それも解決されたようだ。ソイ26を挟んだ反対側に赤い看板の真新しい店舗がオープンしていたのである。

チュラ大Intensive Thai Level 3 終わりました

2024-10-15 21:47:28 | ロングステイ

11日の最終試験を以ってレベル3が終了した。この試験は、今まで受けた中で一番難しく、鉛筆を持つ右肩が痛くなるのも厭わず3時間粘ったが、3問あった長文読解の一つが手付かずになってしまった。

前日に模擬問題の解説をする授業があり、会話や一人語りを聴いての4択Q&A、文章の穴埋め4択、長文読解の4択Q&A、空欄に適切な言葉を書き込んでの文章完成、お題を指定されての自由作文をやったが、忘れた単語が山ほどあって、クラスメイトに比べて多大な時間を要した。何せ授業中に終える事ができず、図書館に移動して続きをやったくらいである。尻に火がついた私は、帰宅後に文法のおさらいをした後、模擬問題中のわからない単語を全て書き出してみた。その数は100個に近く、暗記に取り組んだのだが、夜が明けるまでに全部を覚えることはできなかった。

開き直って登校すると、9時前に大好きなワンラパー先生がニコニコしながら現れた。最初はヒアリングで、予め質問の選択肢を読むために予行演習と同じ15分が与えられたのだが、問題を見て驚いた。模擬問題より問題数が増えていたのである。慌ててページをめくると、穴埋め問題も長文読解も問題数が増えている。3時間あれば何とかなるかもという甘い考えは霧散した。案の定、ヒアリング問題の選択肢を9問分しか読めず、残りは一発勝負となってしまった。穴埋めを何とかやり切り、長文を二つ回答したところで残り45分。文章完成と自由作文は未だ手付かず。焦って方針を切り替え、長文一つを放棄して、文章完成問題へと移る。自由作文を最低ラインの4行書き終わったら、もう残りは1分。未読の長文の設問3問に当てずっぽうで丸を付けたところでタイムアップとなった。

ワンラパー先生は、休日を返上して採点してくれたようで、2日後の日曜日に結果が判明した。7割5分取れれば御の字の感触だったので、恐る恐るメールを開くと、思いの外成績が良く、40点満点中35.74点。指運が良かったとしか思えない。これで通算87点となり、目標とした85点をクリアすると共に、レベル4に進む権利を入手した。正直言ってとても嬉しい。しかし、このまま11月からレベル4に進んでも、挫折しそうな気配なので、少し間を空けて、じっくり復習をしようと思う。レベル3が始まった時は、単語ごとに鉛筆で区切りを入れて読んでいたのが、今ではある程度のブロックで済むようになっているので、時間をかければ理解度も向上するはずだ。頑張って来年は中級(レベル4〜6)を卒業するぞ!

 

 


チュラ大工学部のソフトクリームでひと息

2024-10-11 14:59:40 | ロングステイ

チュラ大の学生食堂は学部ごとに個性があり、我が文学部の学食には脂っこい料理が多い。最初は物珍しさであれこれ食べていたが、飽きるのも早く、最近では、専ら他所の学食まで遠征して昼食を摂っている。文学部に一番近いのは、工学部(Faculty of Engineering)の学食であり、ここの特徴は、2階にオーダーメイドの料理を出す店があることだ。注文してから調理を始めるので、できたての熱々を食べることができる。味も悪くなく、私はここのタレーパッポンカリー飯(40バーツ、約180円)がすっかり気に入ってしまった。タレーとは海、パッは炒める、ポンカリーはカレー粉の意味であり、要はイカとエビと野菜をカレー粉で炒めたものをおかずにしてご飯を食べる訳である。

当然のことながら、ピリ辛料理を食べると汗が出る。おまけにバンコクは常夏で、雨期の終りの10月と言えど30℃はある。予算に余裕があれば、冷たいものか甘いものを添えたいところだ。そして工学部にはこの両方を満たすものがあるのだ。それは「パラボラ」という屋外の小さな店で販売されており、学生達も店側もアイスクリームと呼んでいるが、私の分類ではソフトクリームである。しかし、冷たくて甘いことに変わりはないので、深く掘り下げるつもりはない。普通のカップが30バーツ(約130円)、大カップが35バーツ(150円強)と、大カップが断然お得だ。味は2種類あり、ヨーグルトとチョコレート、ヨーグルトとバニラなど、組み合わせが時々変わる。勿論2種類のミックスも可能なので、私は酸味のあるヨーグルトと甘いバニラの組み合わせが好きだ。これに加えて、クッキー、チョコレート、ナッツ、果物等の各種トッピングが5バーツからある。

小さなスプーンでいそいそと掬って口に放り込むと、心地よい甘さと酸味が広がり、汗がすっとひいていく。そしてまた一口。まさに至福の時間だ。さっきまで生温かった風さえ爽やかに感じられる。甘いものは別腹である女子学生達に挟まれて、年金ジジイが待ち行列に加わる図は、決して見られたものではないが、こちらも同じ学生だと開き直るしかない。気恥ずかしさに耐えるだけの価値は十分にあるというものだ。