第79回全米女子オープンは、笹生選手が優勝、準優勝渋野選手という日本人プロの劇的なワンツーフィニッシュで決着をみた。全英女子オープンの決勝ラウンドを徹夜で観戦して以来のシブコファンである私が望む順位とは残念ながら逆だったが、お二人には心からおめでとうと言いたい。「最初の優勝はお母さんに、今回の優勝はお父さんに」というコメントにうるっときました。舞台となったランカスターは、アップダウンに加え、距離もある厳しいレイアウト。グリーン周りもタフだし、極め付けはえげつないとさえ思えるグリーンとピンポジション。耐え切れずスコアを落とす選手が続出する中で、アンダーでホールアウトした二人の心の強さは賞賛に値します。タイ人ではメーチャイ選手が最終日を首位でスタートしたものの、コースの女神は微笑みませんでした。
さて、手に汗握ったテレビ中継の合間に、タイゴルフのCMが流れていてびっくり。快適さとゴージャス感を前面に出した内容で、映っていたのはニカンティ。「プレーするならここだよね!」と私と意見が一致しました(笑)。バンコクからクルマで1時間半圏内のゴルフ場約70か所の中で、五指に入るコースに狙いを定めたのは流石。ゴルフ場にも栄枯盛衰があり、私見による現時点でのバンコク近郊ベスト5は、アヨタヤリンクス、アマタスプリング、バンラカット、ロイヤルバンパイン、ニカンティ(順不同)。このうち前三者は厳格なメンバーシップ制度を敷いており、プレーするにはメンバーの同伴が必須で、敷居が高い。後者二つは誰でもプレーできるパブリックコースですが、日本でイメージするパブリックとは良い意味でかけ離れた素晴らしい輝きを放っています。特にニカンティはタイのパブリックNo.1コースだと自信を持ってお勧めできます。日本からゴルフ仲間が来たら必ず連れて行くのですが、彼らの想像の上を行くようで、今では逆に指定されるようになりました。
1.白ティーから5796ヤードと距離はなく、高齢になっても楽しめるが、バンカーや池などのハザードが効いていて、きちんとマネジメントしないと良いスコアが出ない。挑戦意欲が刺激され、何度もプレーしたくなる。グリーンの転がりも良い。
2.9ホールずつのアウト/イン方式ではなく、6ホール×3ユニットのパー72で、各ユニットはロング、ミドル、ショート各2ホールから構成される。新しい試みであり、これはこれで結構面白い。余談だが、ニカンティのロゴマークはタイ文字の6をデザインしたもの。
3.キャディさんがフレンドリーかつよく訓練されている。日本語の勉強も課されるとのことで、プレー終了時には整列して挨拶までしてくれる。
4.ロッカー、シャワー、洗面所、ダイニング等、施設が綺麗でゆとりがある。食事は豪華で、最後の果物やデザートまで楽しめる。
愛用するゴルフ手配会社のGoGolfによると、平日料金は5,500バーツ。1バーツ=4.2円として、23,000円は高いと思われるかもしれないが、これが意外とお得。キャディフィー、キャディチップ、一人一台のカート代、茶店のスナック、朝食及び昼食ビュッフェが含まれていて、純粋なグリーンフィーは3,000バーツを切ると試算される。あ、ご利用の際は、ロッカーとダイニングルームでチップをお忘れなく!ノブレスオブリージュですから。