前回のX-MENのブログの続き17号と今月到着した18号をレビュー。添付画像は17号のFIRESTAR。Russell DautermanによるTrading Card Variant。18号のElena CasagrandeのJean Greyの表紙も非常に良かったが、キャラの魅力で17号。
筋書をGerry Dugan、17号の画をJoshua Cassaraが18号の画をC. F. Villaぞれ担当。18号の画を担当しているVillaの画は非常に良い。X-MEN品質。
粗筋を紹介。17号。DARWIN救出のため未来への入り口Vaultに入ったFORGE。Children of Vaultの一員Sarafinaと戦う。18号。未来から連れ戻された死んだはずのX23、Krakoaの技術で蘇ったX23とご対面。宇宙では敵方のOrchisの隊員をJeanやICEMANが事故から救う。
次に気に入ったシーン、台詞等を書いていく。ここ2年ぐらいのX-MENはページを無駄に使って誰かの言葉が書かれている。冒頭1ページ目はFORGEの言葉。”Hypothetically if I asked you to trust me with everything that you are, would you do that?” これはCALIBANに対しての質問。FORGEのしゃべるスーツはCALIBANのDNAが縫い込まれている。気持ち悪いが彼のミュータントを嗅ぎ付ける能力を考えるとなかなか興味深い。
17号で執拗にX23を救出することを主張するスーツに縫い込まれたCALIBAN DNAのスイッチを切った後に再び付けたFORGEとスーツの会話。”Everyone that has ever come to me has always misused my curse.” “Your power is a gift.” “No. It’s not when misused.”この会話理解するのが難しい。つまりスーツが否定したかったのはCALIBANの能力を使うタイミングを間違えた(だからFORGEがスイッチを切った)のではなく、いつもCALIBANに近づく奴は彼の能力を誤って使うということ。ミュータントを狩る猟犬として使われたり、Apocalypseの家来にされたり彼の人生は踏んだり蹴ったりだからね。
もう一つ。FORGEの探索の結果DARWINの肉体の救出は出来なかったが、FORGEは彼の(生き残るために残された)プログラムコードを持ち帰ることには成功した。ちょっと概念的かなとは思うけど。現代的な表現。生き残ることが彼のミュータントとしての力であり、その結果だとしたら頷ける。
18号では印象的なのはBEASTの台詞。”(前略)Instead of doing our due diligence on a “too good to be true tale,” she is instead ensconced on the current X-NEN roster.” 前から言っているようにKrakoaの技術で人を蘇らせるのはクソ設定だと思っている。だけど、その結果まだ生きているミュータントを蘇らせてしまった過ちを語るのは悪くないな。もっとこの道徳的にどうかとか議論して欲しい。それから、BEASTのこの台詞、彼の言うようにあまりに都合が良すぎる救出劇。今後の話の展開で未来から来た彼女は未来からの挑戦の道具であって欲しい。
18号冒頭のJean(とCYCLOPS)の台詞というかX-MENのモットー。“That’s the job. Save as many lives as you can and live to do it again tomorrow.” これ良い台詞だな。敵方であっても命を救うところがこの話の味噌。カッチョ良い。
蛇足コメント。X-MENの現行メンバーはFIRESTAR。DCのTITANSのメンバーは STARFIRE。ややこしい。