アメコミとラーメン

Houserの台詞は気が利いているものが多い、SPIDER-MAN Renew Your Vows 19号、20号



先々週のSpectacularに続いて今度は、Renew Your Vows (“RYV”)をレビュー。RYV 19号、20号について。

筋書をJody Houserが、画(インクも)をScott Koblishが担当。添付画像はRyan Stegmanによる20号の表紙を採用。Mr. Sinister再登場の図。

粗筋をさらっとおさらい。19号はFill-in(大きな話の間のつなぎ)。8年前のPeterとMary Jane二人だけの夏休み。(アメリカでは結構子供がいても夫婦二人で旅行というのは一般的。)豪華客船クルーズ旅行で遭遇する事件。20号からは新しいArc (一連の話)の始まり。ニューヨークを謎の怪物が動き回っている。Peter ParkerとMary Jane Watson (“MJ”)は娘Annieを疑うのだが、Annieは怪物張本人と街中で出会う。

最近の流れ、お気に入りのシーン、台詞等の紹介。事件発生時のPeterの台詞。”I might have brought the costume along(中略)just in case.”と言ってコスチュームを引っ張り出し、MJも同様にコスチュームを引っ張り出すシーンは、好き。ヒーローものの定石なのだが、PeterとMJの台詞を別々のコマで見せるやり方が良いな。

ヒーロー稼業は休みがないといういつもの話の流れも悪くない。また泳ぐ生殖器、Namorが、女性船長とすぐラブラブになっちゃうのは彼らしくて好きだな。

もう一つ、豪華客船で出会ったいけ好かない金持ち夫婦。前半の伏線で友達がMr. FANTASTICに財布を取られたという台詞を出して、後半で今度はSPIDER-MANとMJに奥さんの財布を盗まれたってサゲ(=オチ)を持ってきたのは上手いな。Houserは落語家になれる。

20号では二つ気に入った台詞があったので紹介。Annieの様子を心配したPeterの台詞とMJの突っ込み。”I’ll call the school to see if they can get a sub.” “You are the sub.”。そもそもピンチヒッターとして教員となったPeter。それなのに、さらに誰か代わりの先生を学校に見つけて欲しいと頼もうとしているPeterを揶揄している。

次、自分と同じ能力を持った相手を見つけたAnnieの台詞。”Why is her costume cooler than mine?”如何にもファッションを気にする女の子らしくてかわいい。

これまでも、SinisterはSPIDER-MAN一家の周りうろついていたが遂に直接対決することになるのか楽しみ。この世界でのクローンを作っているのがJackalでない点は買い。ちょっとJackalにはうんざりしているからね。
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