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アメコミとラーメン

ギャングのボスを追い詰めることを画策するSPIDER-MAN、Amazing SPIDER-MAN 950(56)号


前号は繋ぎの話で力が抜けていたが、今回のAmazing SPIDER-MAN (“ASM”) 950(56)号は納得のASM品質。

まずは、添付画像。Rachael RosenbergによるDisco DAZZLER variant。このvariantを買って良かった。DAZZLERが再出発するのを記念して各誌の表紙をDAZZLERで彩る企画。ASMの表紙ではDAZZLERを描かずにMary Janeにしている。眼福。Rosenbergは本編の彩色も担当しているのだが、この人大注目だな、上手い。

ASM 950(56)号は全部で長短4話が収録されている。後半2話は大したことないので最初の2話のみレビュー。

筋書をZeb Wells 、最初の話の画をJohn Romita Jr.、2話目をAndres Gendletが担当。

粗筋から。ニューヨークの街を牛耳るTombstoneの目の上のたんこぶSPIDER-MAN。一方SPIDER-MANもその気持ちは同じ。今回は法の力を使ってTombstoneを追い詰めようと考える。2話目はその前日譚。街で暴れるBulldozerを退治するSPIDER-MANとSHE-HULK。その後裁判所でSPIDER-MAN はPeterとしてSHE-HULKに法的な助力を頼む。

気に入った台詞やシーンを順不同で書いていく。Peterの数少ない友達Randyの見舞いにやってきたPeterを追い出すRandy。彼が結婚し損ねたBeetleこと、Janiceが隠れていた。JRJRの描くJaniceは綺麗だな。しかしこの二人の関係が続いていたのが結構面白いな。 

その前のシーン。過去のTombstoneがその時のボスKingpinに連れられて、野生のライオンを見ていた。新しく群れのボスとなったライオンが、前のボスの子供を殺しているのをTombstoneは目の当たりにする。その時のTombstoneとKingpinの会話。”You’d kill a kid to stay on top?” “I’d kill my own if it came to that.” この台詞がこの話の伏線。

Peterの考えたTombstoneを刑務所送りにする最終兵器は、彼の娘Janice (Beetle)。伏線が示唆するように、Tombstoneは自分の娘を殺そうとするのかが今後の展開か。ワクワクする。

2話目。Peterが弁護士でもあるSHE-HULKに助力を乞う時に、自分はSPIDER-MANの友達であると自己紹介した時のSHE-HULKの台詞。”He makes you late for things and try to ruin your life like he does with me.” SHE-HULKはSPIDER-MANの正体を知らないで言っているわけだが、彼女の言っていることはPeterにも当てはまるわけで皮肉なのが良い。

Bulldozerとの闘いでお気に入りのジャケットがボロボロになったが、裁判所に行かなければならずにそのままで出廷したSHE-HULK。裁判長の一言が楽しい。”While your wardrobe is far from impeccable, your argument very much is.” 勝訴となるわけだが、裁判長の彼女の服装に対する皮肉なのか、弁護が本当に完璧だったのかはわからん。

この話は、PeterがTombstoneに捕まる直前にRandyに手渡したカードが何かがわかる話。1話目と入れ替えたのが味噌だな。楽しかった。
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