なんと3年振りのFANTASTIC FOUR(以下“FF”)。この秋新しい映画も公開するらしいね。楽しみ。マイミクのアメコマー菅野さんから、そう言えば聞いてたけど、FFは最終回。何と言ってもMarvel Comicsという社名で出した作品としては最初の作品だからね。最終回ってのは寂しいな。ま、どうせ再開するだろうけどね、夏のお祭りSecret Warsが終わったら。
読んだのはFF 644号と645号。筋書きをJames Robinson、画をLeonard Kirk他が担当。添付画像は645号の表紙。Michael Goldenの手によるもの。
粗筋をさくっと紹介。The Quiet Manなる悪人が、FFの宿敵WizardやPsycho Manを使ってFF達を攻撃。AVENGERSやNamorその他これまでFFに出てきた準主役級のやつらと共に、FFが迎え撃つ。前述アメコマー菅野さんのお気に入りSLEEP WALKERも出てきてたな。
いつものように、好きなシーン台詞等を順不同で書いていこう。まずは件の寡作な画家Golden。標題の通りで、FFのVariant Cover(くどいようだけど、表紙が通常版とは異なるもの)を描いたと本人のFacebook Pageで確認、迷うことなく買ってしまった。癖のある画を描く人なんだけど、好きなんだよねその癖が。今回のこの画は間違いなく、Jack Kirbyを意識して描いたもの。どうも、642号くらいから彼がVariant Coverを担当してて、くっつけると一つの画になるらしい。その前の号も欲しいな。
中身の画を担当しているKirkもなかなか良いね。
次に今回のクライマックスは、なんとFF 645号の冒頭のページにあるリーダーReed Richardsの台詞。かいつまんで書くと、The inner strength is what makes us the FANTASTIC FOUR. The Quiet Manはそれを計算に入れてなかったみたいな台詞に続いて、この決め台詞。カッチョ良いの一言。こういう説明的な台詞がReedの持ち味。相変わらずの彼なんだよね。
それから、Reedの娘(この次元の娘ではない)Valeriaの存在が非常に良い。天才の娘はやはり天才なのかという凡人のおいらの嘆きはともかく、天才が天才を評価し、そして、手を貸してもらうという今回の流れは好き。
Valeriaの前に手を貸してもらうのが、この騒ぎを引き起こした当の本人Quiet Manなんだけどね。その悪人がReedやValeriaと仲間意識を持ってAt least we have the answer.と独り言ちた後のReedの言葉と行動が笑えた。”We”? No. Lights out for you.(お前は、一巻の終わりだ)。
まあ、たまたま、FFを買ったので、その前に何が起こったのかさっぱりわからない。例えば、HUMAN TORCHが力を失っていたり、Franklinの悪夢がQuiet Manの悪事の一部だったりした部分。謎は謎のままだな。しかし、出だしがわからなくても十分楽しめた。
FF 645号のおまけの話では、前述のValeriaとReedの束の間の休息の話が心温まる良い話かな。Pascal Campionって人の画も良かった。一方、Sue RichardsとFranklinの話はそれ程印象に残らなかった。
645号を読み終わり、FFが大きな家族の非日常な毎日がテーマであることを改めて認識したな。家族ってのが大事。添付した表紙もそれを具現化してるよね。
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