
今月もX-MEN が順調に2冊到着したのでレビュー。6号、7号について。
筋書をJonathan Hickman、6号の画をMateo Buffagniが7号の画をLeinil Francis Yuがそれぞれ担当。添付画像は、標題の通り6号のMarvels X variantを採用。日本好きPhilip Tanの作品。昔書いたかもしれないけど、彼の描くSun Fireのスケッチをオイラは持っている。日本人のミュータントであるSun Fireの表紙を見ることができて単純に嬉しい。しかもカッチョ良い。
粗筋から、過去のOracleとMystiqueの会話が進行。一方現在のMystiqueがX教授に唆され、ミュータント嫌いの組織Orchisの宇宙基地にどこでもドア的な植物を植え、そのドアを通って宇宙基地に潜入する。7号はミュータントの儀式Crucibleの顛末。
いつものように、気に入ったシーンや台詞等を紹介。今までOracleってMystiqueのただの仲間だと思っていたんだけど、Hickmanはもう一歩踏み込んだ設定を付け加えたな。同性カップルだったんだ。一方、これまでのX-MENの設定と同じく現在は死んでいる。
Oracleの予言というか将来のお願いというかは面白い。”Bring me back. And if you cannot, if they will not, burn the place.” Mystiqueの裏切りの理由を明確にしているのは気持ち良いな。
確かにXavier教授の言うようにMystiqueは信用ならない。しかしOracleを蘇らせることをのらりくらりと避けているX教授は極悪人だな。よくあるラスボスのその部下へのあしらいと全く同じ。非常に胸糞悪い。
続いて7号。一番の見どころはYuの画とそれを助ける彩色担当Sunny Ghoの画。昔の大人向け漫画雑誌Heavy Metalの中の画みたいだ。非常に品質が高い。YuのFacebookのページか何かで読んだけど、今回X-MENを担当しているYuは非常に自分の画に自身を持っている。一方以前担当していた時の力は否定していた。謙虚。因みに添付しなかったけど、7号の表紙はYuが描くApocalypse。カッチョ良い。
Crucibleって何かなと辞書を見ると、最初は実験の時に使う耐熱陶器の容器が最初に出て来る。今回の意味は、2番目の試験(もしくは試練)。まだ引き摺っていたのか、Scarlet Witchの魔法の呪文”No More Mutant”によりミュータントの力を失ったミュータントが死んで、生き返って、ミュータントの力を取り戻す。なんだかなー。
勿論、これに対し疑問を持っているミュータントもいる。CYCLOPS、WOLVERINEやNIGHTCRALER。6号に続いて胸糞悪い。Yuがどんなに綺麗に復活したミュータントを描いてもね。
いつもよりページ数が多い中退屈な話の展開で多いページ数が勿体ない。
文句ついでにApocalypseのコスチュームのAの字はやめた方が良いな凄く安っぽい。