今回は添付画像の話から。Ultimate SPIDER-MAN (“USM”) 03号の。Mike Del Mundoが描いたvariant cover。彼が描いただけで買っちゃう程好きなアーティスト。今回は1967年に発行されたAmazing SPIDER-MAN 50号の中の一コマへのHomage。USM 03号を読み進むと、この世界のSPIDER-MANのコスチュームはナノよりさらに小さいピコ技術を使った優れモノ。この表紙のように洗濯する必要はないと思われる。
筋書をHickman、画をMarco Checchettoがそれぞれ担当。
粗筋をサラッと紹介。Peterの伯父BenとJ Jonah Jameson (“JJJ”) は共に新聞社を辞め独自にWillson Fiskに攻撃を仕掛けている謎の人物Bullseyeを調査中。彼らは新会社発足祝いに訪れたPeterに仕事を手伝うよう依頼した。
いつものようにも気に入った台詞やシーンを書いていく。PeterがSPIDER-MANであることは妻のMary Jane (“MJ”)も息子のRichardも知らない。その秘密を知る娘MayがPeterと何か隠していることをMJ、Richardが疑っているのは楽しい。そう言えば。MJをChecchetto は綺麗に描きすぎだな。
青と赤のお馴染みのコスチュームが3号でお披露目となった。後半Green Goblinとの遭遇後、そのコスチュームが分解してしまい正体がばれちゃうシーン。ちょっとわからないのは、Green Goblinが何かスイッチを押したことが原因なのかな。
JJJとBenが調査中の事件を Peterに教える時のJJJの台詞。”I suppose if there was a quid pro quo situation, we might be able to crack the door open a little.” Quid pro quoは代償として何かをすること。ラテン語。JJJは資金難のでPeterにも調査をしてもらいたい。
この世界のBullseyeは結構ハイテクを駆使しているのも面白い。彼がトランプのカードを武器として使っているが、ちょっとこれはX-MENのメンバーGAMBITの二番煎じ。
3号まで進んでもまだまだ謎は多い。HarryのFiskに対する攻撃の理由とか、今回倒したBullseyeをどこに連れて行ったのかとかね。
あと、ピコ技術を使ってかなり科学的に進んでいるはずなのに、Green Goblinの乗るグライダーはジェット機の燃料なのか可燃性の燃料なのはチグハグ。
3号で初めて気に食わない点が出てきた。正体が既にMayとGreen Goblinに知られてしまう点。この正体を知られないことが一つのヒーローものの醍醐味なのに、それをすぐ壊しちゃうのは駄目だよ。