映画Dark Knight Risesの公開前にBATMAN「ラーズ・アル・グールの復活」を読んでみたので早速レビュー。1年半振りにBATMANネタ。この邦訳版、4月の終わりに買って漸く読み終えることができたよ。
最近、邦訳版を無理に買うのはやめている。結局買っても読まなかったらもったいないし。そんな中でこれを買ったのは、BATMANの悪役の中でも、今回の敵役Ra’s Al Ghulは結構好きだから。BATMAN Beginsに出て来た悪役だね。
筋書きをGrant Morrison、Keith Champane、Peter Milligan、Fabian Nicieza、Paul Diniが、画をDavid Lopez、Jason Peason、Tony Daniel、Fredie Williams II、Don Kramer、Ryan Benjaminが担当。BATMANの姉妹紙縦断のクロスオーバーを一冊にした本なんだ。だから、画の質は、かなり玉石混淆。唯一知っているのはTony Daniel。日本にもファンが結構いるんじゃないかな。ま、随分彼の画は昔に比べて良くなっている。認めます。そして、今回注目したいのが、Ryan Benjamin。Jim LeeのBATMANの完コピだな。ここまでくると否定しない。悪くないよ。しかし人物の描き方にはムラがあるな。というより、あまり興味がなりキャラクターは手を抜いているのかな。
筋書きの方はGrantやPaul DiniというDCではお馴染みに作家陣に加えFabian Niciezaの名前を発見。お、昔MarvelでX-FORCEを書いてた人だ。Rob Liefeldと組んでX-FORCEを生み出した立役者だ。懐かしい。
話の方は、死んだと思われていたRa’sが自分の血を引く、Damianの肉体を手に入れ復活を試みる。当然BATMANはそれを阻止するって内容。わかりやすい。
例によって好きなところ。まず、表紙を描いているやつらが良いな。Tonyの表紙も良いのだが、以下二人のエースの前に霞んで見えるよ。まずはAndy Kubert。Andyの描くBATMANはかっちょ良いよ。BATMAN vs. Predatorでの画も冴えてたな。切れがあるんだよ。眉間の皺が最高。それから、二人目がSimone Bianchi。自転車のメーカーと同じ名字だな。こっちの方はWOLVERINEとかAstonishing X-MENの表紙で有名だな。(というよりそれでしか知らない。)とにかく肉厚な画を描く人。水墨画みたいだよね。
一方内容の方で好きなところは、最後の方でBATMANの子分ROBINがまんまとRa’sに乗せられて、悪の道へと誘われたシーン。謎のキャラI-Ching(続けて読んでいないから全然知らない。)や先輩NIGHTWINGがROBINの常識に期待をかけ、最後は自ら両親の復活を諦めるシーンは結構良い。読者を焦らせるだけ焦らせるね。
血が繋がっている、繋がっていないという違いはあるが、多数の親子関係が描かれていてこれも良し。最後の方のRa’sの義理の父親ネタも良かった。最初の方の誕生秘話が活きてくるんだな、
一方、あまり好きではないのが、他人の身体を使って復活するってやり方。昔と同じようにLazarus Pit(命の泉)につかったら、復活しちゃうって方が単純で好きだな。
それから、Senseiが何故死ぬのかがわからない。
ハードカバーは不要。2,730 yenはアメコミ邦訳版としては、高くはないので許すけど、ソフトカバーにして、安くしてほしいな。
あ、そう言えば、映画の前売り券を買ってないことに気付く。早く買わなきゃ。オマケは何かな。
最新の画像もっと見る
最近の「アメコミ」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事