今回もTrading Card Variantの紹介から。11号のCordyceps Jones。Lucas Werneckによる作品。この悪役最初は全然興味なかったんだけど、11号を読んで俄然興味が深まった。キノコの胞子のようなものを吐き出し、相手を操っていく。キノコ自体気持ち悪くて嫌いなのだが、悪人の設定としては面白い。X-MEN11号の中でもギャンブル場のアチコチにいたみたいな言い方をしていて、不気味だ。
お気に入りのポッドキャスト、SPIDER-MAN CrawlspaceのホストBradさんでさえ見限ってしまったX-MEN。流石に旗艦誌だけは辞めるわけにはいかない。今回は、X-MEN 11号、12号をレビュー。
筋書をGerry Dugan、画をPepe Larrazがそれぞれ担当。設定が納得できないほど酷いX-MENだが、アーティストの品質だけは文句ない。
次に粗筋をサラッと紹介。地球への攻撃を賭けの対象とするカジノGameworldへJean Greyを始めとする女性陣が乗り込んだ。一方CYCLOPSとSYNCHはDr. Stasisを追い詰める。
気に入ったシーン、台詞等を紹介。カジノの店員の歓迎の挨拶とそれに対するX23の返答。”We wish you the best of luck.” “We make our own luck.” 彼女の勝気な台詞がゾクゾクするね。
SYNCHの能力がちょっとおかしい。X-23の能力をコピーしたのは良いけど、Adamantiumの爪まではコピーできないでしょう普通。
最後はDr. Stasisの台詞。”But no need for charades down here, CYCLOPS.” 彼はとっくにCAPTAIN KRAKOAがCYCLOPSだということに気付いていることがわかる台詞。これは実は伏線で、この号でDr. Stasisの正体もわかるわけだ。少なくとも正体の半分がね
12号。Dr. Stasisの中のNathaniel Essexの額にはクローバーが描かれている。ここを持って読者に彼がクローンだと思わせるわけだが、昔ながらのダイヤが描かれているMr. Sinisterが本当にオリジナルなのか。謎はもう一つ。恐らく彼のミュータント嫌いの理由と思われる彼の息子はどこにいるのか。
12号はGameworld解決篇でもある。Polarisが大活躍するわけだが、彼女の台詞。”I’m not ready to leave yet. I see a man I kind of want to slap.” この台詞の前段でEmmaにX-MENでいる特典はキスする男や頬を叩く素敵な男性と出会えることと言われた伏線が効いている。つまりは今回の敵はあまりに醜かったってこと。
12号の最後、新聞記者のBen Urichの記憶から奪ったミュータントの秘密、つまりミュータントは生き返ることができるということをCYCLOPSとSYNCHが再度彼に伝える数ページが一番良かった。Urichの書いた記事入りでね。これぞヒーローとしてやるべきことだろう。
この号のあと、また謎のパーティーHellfire Galaがまた行われるらしい。あまり興味がないので、このタイトルは買わない。