Adam Kubertのインスタで紹介された彼の作品の画が凄く魅力的だったので、$9.99もする MARVEL AGE 1000号を購入。(もっと早くに知っていれば割引価格で買えたのに残念)読み終えたので早速レビュー。結論。買ってお値段以上かどうかはともかく、満足度は非常に高かった。
またもや、昨年亡くなった天才アーティストGeorge Perezのvariantを買ってしまった。2008年の作品らしい。掲載された一作品に登場する先代のCAPTAIN MARVELの図。髪型が1970年代後半から1980年代前半の感じだな。それも味。彼の死を描いたグラフィックノベルThe Death of CAPTAIN MARVELは今でも名作だと思う。
まず、買って良かったと思った第一の理由は、連載ものでないのでアーティスト達が時間をかけて描いているのが想像できる画の品質の良さが挙げられる。インクは他の人に任せているが、連載時にはそれ程好きでなかったRyan Stegmanの画が魅力的に感じられた。話も彼が書いているのだから大したもんだ。
Steve McNivenのSILVER SURFER。これまた鬼籍にいらっしゃるMoebiusへのhomageなのか、SURFERの身体の質感がちょっと新鮮で素敵。話が道徳の教科書っぽいところがちょっと玉に瑕。SURFERの話はどうもここに帰結するんだよな。
Lizardと対戦中にMary Janeと話しているPeterに対する彼女台詞。”Oh are you fighting while you’re on the phone with me again?” 最後のagainがポイントかな。またその後携帯が壊れ、MJが見かねて使わない携帯をPeterにプレゼントする件も良し。
初期のX-MENの話は、Rainbow RowellとMarguerite Sauvageの作品。こちらも画が凄く良い。過保護なCYCLOPSの態度に不満なJean Greyに対するHankの助言。”In the eyes of our staunch and stoic leader, you are the girl.” Girlの前のtheがポイント。Jeanの台詞からすぐにはピンと来てないことがわかる。この辺も良い。
さて、Kubertのコマ割りが楽しい作品。DAREDEVILが耳鳴りに悩まされるちょっと残念な話でもあり、身につまされる話でもある。医者からは受け入れるようアドバイスされるが、聴覚が頼りのDAREDEVILにとっては死活問題。楽しいのは後半で誰かが嘘をつくとこの耳鳴りが始まっちゃうことがわかること。それが判明した後で読み返すと2倍楽しい。例えば医者も悪人も友達のFoggyも嘘をつきまくり。(相手を思っての嘘もあるので嘘が全て悪いわけじゃない。)オイラ自身はまだ耳鳴りはないものの、加齢と共に受け入れるしかないのだろうな。怖すぎる。
全て鬼籍にいる初期MARVELの功労者Stan Lee、Jack Kirby、Steve DitkoへのHomage作品もなかなかよくかけている。画も良いのだが、話の進め方が楽しい。