前回と同様にX-MENとCAPTAIN MARVEL (Cap MVL)を同時にレビュー。今回は、X-MEN 20号とCap MVL 47号について。X-MEN 20号のAlex RossによるVariant。もう最盛期は過ぎているはずのRoss。だけど、それでも惹かれるものは十分にあるよな。いつかどこかのコミコンでサインしてもらいたいな。
X-MEN20号の筋書をGerry Dugan、画をStefan CaselliがCap MVL 47号の筋書をKelly Thompson、画をSergio Davilaがそれぞれ担当。
次に粗筋。CYCLOPSの父親を救出するため宇宙に向かったX-MEN。地球に残ったJeanとMAGIKは騒ぎの元Brood族の王子Brooを尋問した。一方Cap MVL とその仲間は、Broodと戦闘中。X-MENのGAMBIT等二手に分かれ行方不明のROGUEとBINARYを救出するが、別の問題が発生。
気に入ったシーン、台詞等を書いていく。X-MENから。Brooを尋問するうちに今回の騒動の黒幕はX-MEN4号で出てきた悪党Nightmareだとわかる流れは効果的だった。4号ではコテンパンにNightmareがやられたから、その恨みは尋常ではないだろう。一方恨みに流れるNightmareがあまりにも人間的で小者感が半端ないな。
知らなかったが、Typhoid MaryとKingpinは結婚してた。X-MENの敵としてKingpinはどうかと思うが、彼は知恵者なのでこれからの展開は期待できる。
Broodとの戦闘中にICEMANが小さくなっちゃった。この展開全然納得できないけど、彼のコメントが面白いので紹介。”It’s totally normal for men to suffer from shrinkage in extreme cold.” 寒い日には身体が縮こまっちゃうのは極めて普通とのこと。それはそうなんだが。
Cap MVL 47号での唯一の救いは、ROGUEの生い立ちに共感するHAZMATの会話か。元々ROGUEはAVENGERS Annual 10号で悪役としてデビューしたことにも言及されていて、昔からのファンはフフンそうだよねと心の中で呟くね。
救出されたROGUEの記憶から、Brood族の本当の狙いがCap MVL (Carol)だとわかった。ここまでは良い。だけどCarolが自分を犠牲にしてBINARYを解き放つとどうして予見できるんだ。前回のレビューでヒーローとBroodどちらが知恵が足りないのかと書いたが、ヒーローの方が知恵で負けているのか。物語を伸ばすためのプロットなのかもしれないが、どうも納得ができない。場当たり的というか。
Broodに乗っ取られたと思われたROGUEは一体何なんだったんだ。もう一つ善戦していたPOLARIS、PSYLOCKE達がページをめくるとBroodにやられていて、またいつの間にかマインドコントロールされているのか。前々回の二番煎じだし、どうも話の進め方というかコマ割りというかが雑だな。
ちょっと今回のCap MVLは不満が多かった。次号に期待したい。