アメコミとラーメン

気味悪い輩に絡まれてPeterが可哀そう、Amazing SPIDER-MAN 908(14)号



正月早々早起きしたので時間つぶしに読んだAmazing SPIDER-MAN (“ASM”) 908(14)号をレビュー。

添付画像はJohn Romita Jr.の描く通常版の表紙。今回の敵Chasmの図。蛍光色に輝く姿が気持ち悪いね。

筋書をZeb Wells 、画を春Michael Dowling、夏Kyle Hotz、秋Terry & Rachael Dodson、冬Ryan Stegmanがそれぞれ担当。

Dodsonsは無難にこなしている。超安定感。良いなと思ったのはDowlingかな。彩色を大好きなRichard Isanoveが担当しているのもプラス。Stegmanはちょっとスタイルを変えたのか。

粗筋を手短に紹介。またもや悪落ちしたBen Reilly。忘却界への扉を開けた彼はそこの女王Madelyn Pryorと出会う。Benを慕っているJenineにMadelynは悪の力を授けた。ASM 908号はこれから始まるDark Web編の序章。X-MENのメンバーもゲスト出演するみたいだな。

気に入った台詞やシーンを紹介。最近Peterの入院代の取り立て屋が出てこないと思ったら、この伏線しっかり回収してきた。忘却界に連れてこられた借金取とMadelyneの台詞。”I can go home?” “You can go … free.”その後に借金取の魂だけが分離してMadelyneやBenが味わう。ちょっと気味が悪いが言葉遊びが面白い。しかしこの借金取の伏線もったいない。

実は後半への伏線となっていた忘却界の悪魔がBenに吐いた暴言。”Counterfeit soul.”そして最終ページのBenの台詞。”I will take all of him (=Peterのこと) because Peter Parker’s soul belongs to me." なんかBenは記憶が奪われた件をPeterの責任にしていて逆恨み状態。記憶はPeterのものであってBenのものではないのに。Peterが可哀そうだな。

ちょっと面白いのはJenineを悪魔に変えた道具が、NEW MUTANTSが倒したSYMの指。この辺りは魔術っぽくてギリギリ許せる気持ち悪さ。

そのJenine。これからわかるのだが、複数のペルソナを持っているようだ。名前をHallows’ Eve(所謂Halloween)。ちょっと季節外れ。出版スケジュールがうまく間に合わなかったうだ。

NEW MUTANTSを読んでいたから良かったが、SPIDER-MANファンに取って半分なんのこっちゃ的な話の展開。そして、Peterの出てこないASMはクリープを入れないコーヒーみたいに味気ない。(本当はクリープ入れないけど。)
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