2023年のAmazing SPIDER-MAN (ASM) Annualを読み終えたので早速レビュー。ASMなのに表紙は何故かWOLVERINE。確かに中で彼の名前が言及されているコマはある。だけど、姿を見せたわけじゃない。
この画は昨年亡くなった天才アーティストGeorge Perezによるもの。何故か死後1年経ってMarvelから彼の画の表紙のバリアントが多数出版された。ASMと共にUncanny AVENGERS #1のバリアントも彼の描いたもので同時に購入した。実際彼の描いたSPIDER-MANはMarvelに残っていないんだろうな。
Perezと言えばAVENGERSやTEEN TITANS等グループものを描かせたら、今でも彼の右に出るものはいないんじゃないかな。オイラが彼の作品に最初に触れたのは、AVENGERS 200号。当時のMS MARVEL(現在のCAPTAIN MARVEL)の出産の話。話自体は訳がわからない話で有名。当時はJohn Byrne推しだったが、Perezの画には衝撃を受けた。
https://marvel.fandom.com/wiki/Avengers_Vol_1_200
下に彼のことを簡単に説明した漫画へのリンクを添付する。
https://www.spidermancrawlspace.com/2022/03/collectors-3-23-22-5-thing-you-should-know-about-george-perez/
2012年に行ったシカゴコミコンでX-MENのBEASTを描いてもらったが、この時も彼は派手なシャツを来ていた。物凄い速度で画を完成させたのを今でも覚えている。
さて、肝心のASM Annual。1冊に二話収録されている。最初の話はMarvelが懸命に売り出しているHallow’s Eveの話。しかし、全然面白くなかった。そもそもこのキャラに思い入れが生まれないからなんだろうけど。アイディアは決して悪くない。なんでだろうな。
2話目の筋書をCeleste Bronfman 、画をDavid Lopez がそれぞれ担当。Lopezの画はBruce Timチックな画を描くアーティスト。John Romita Jr.やPatrick Gleasonが描いたらシリアスになりすぎちゃってちょっと読むのがしんどいと思うが、Lopezの画で助けられた。
粗筋をサラッと紹介。Mary Janeの伯母さんAnnaの誕生日。彼女はミュータントが作った薬で元気になった。しかしその薬には悪の組織Orchisにより狂暴化する成分を加えられていて、結果Annaはパーディーで暴れまわることに。SPIDER-MANはどう対処するのか。
今回は彼の台詞を一つだけ紹介。”I’ve pictured a lot of possible death scenarios but never quite factored in feral, Cirque Du Soleil Aunt Anna.” 何故シルク・ド・ソレイユかと言うと、MJがAnnaに眠り薬入りのケーキを投げつけて顔が白塗りになっていたから。(現実的でないにしろ、この作戦もイケている。)もう一つ彼女はSPIDER-MANの糸を利用してSPIDER-MANのいる高所まで彼女が飛んできたからでもある。
Peterが買ってきたケーキに書かれた名前がAnnaではなくHannaというのも面白い。Peterらしい不運だね。(Peter’s luckとよくASMの中では書かれているやつ。)