X-MENの新シリーズExtraordinary X-MEN (“ExX”)3号、4号を読み終えたのでレビュー。1、2号と同様筋書をJeff Lemire、画をHumberto Ramos、インクをVictor Olazabaがそれぞれ担当。
まずは粗筋から。CYCLOPSが犯した過ちのお陰で、世界中のミュータント達はさらに嫌われ、ヘイトクライムの犠牲になっている。また、ミュータントに伝染するM Poxなる病気も蔓延している。X-MENの新リーダーSTORMは、X-Havenなるミュータントの楽園(避難先)を設け、生き残りのため立ち上った。目先の敵はX-Havenを襲う悪魔たちと、ニューヨークの地下に出現したMr. Sinisterとその手先。
気に入ったシーンや台詞等を紹介。またまた、最初はRamosの画。添付画像のExX 3号の表紙は、綺麗で好き。実はWOLOVERINEとJeanの周りを囲っている炎の中には他のX-MENの面々の姿が。4号のSinisterの画はパッと見地味だったので採用しなかったが、非常に良く描けている。また、3号の最終ページWOLVERINEが爪を出すシーンはカッチョ良い。WOLVERINE が異様に毛嫌いした時にCelebraが拗ねたシーンも良いな。
ICEMANやCelebraの冗談が面白かった。前者Chillという単語を「落ち着け」って意味と彼の得意技「凍らせる」と鰍ッて使っている。無反応な味方や敵陣に今日のお客さんは難しいと独り言ちるのも良し。後者。FORGEが大変な状態を表すために、”We are in hell.”と使ったことに対するCelebraの台詞、”This realm is limbo.(忘却界つまりまだ地獄じゃない。)”キリスト教徒じゃない人にこの冗談ピンと来ないかもしれないけど、limboは地獄に行く前の通過点。(www.quora.com参照。)
もう一つ。Mr. Sinisterが生体実験をしようと使ったSlice(切る)のすぐ後の、”I’m the only one doing the slicing here, bub.”というWOLVERINEの台詞は気が利いている。
さて、Mr. Sinisterの生体実験。前回書いたようにNIGHT CRAWLERの生け捕りはそれが目的。彼の他MAGIK、COLOSSUSが囚われている。目的はミュータントとInhuman族の染色体の融合。ことごとく失敗していると思っていたら、最後にビックリ。彼は死んだはずの、CYCLOPSをも実験台に使っていた。しかも生きているじゃん。彼の手はWitchbladeの手みたいだ。半Inhuman族化したということか。
Sinisterのことだから、このCYCLOPSはクローンかもしれないな。本物だとしたら、どうかな。まずは、彼の死の謎が解き明かされることが優先でしょう。今回わかったことは、どうもCYCLOPSの過ちが、Inhuman族に対する攻撃のようだ。しかし、何でその結果ミュータントが嫌われるのかがさっぱりわからない。まずは、次号を待つしかないのか。
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