アメコミとラーメン

現行のX-MENより面白いぞ、X-MEN Legends 1号、2号



発売前からちょっと期待していたX-MEN Legends 1、2号を読み終えたのでレビュー。

筋書をFabian Nicieza、画を Brett BoothとインクをAderso Coroneが担当。画とインクは前回X-MENのレビューで紹介したペアだね。この話が1995年に発表されたX-MEN 39号の続きらしいので、それっぽいアーティストを持ってきて大正解。遠近感は、もろその当時のデフォルメ遠近感そのまんまだね。

添付画像はJohn Tyler ChristopherのFigure Variant。彼のこういうvariantは結構沢山買っているが、今回の出来は非常に良い。右上に値札が貼ってあったりして、より本物っぽく仕上がっている。これ買って良かった。

粗筋から。CYCLOPS、HAVOK兄弟の祖父がEric the Red率いるカルト集団に攫われた。身代金替わりに要求されたのはForsaken Oneと呼ばれるAdam X。彼を探す兄弟。

続いて好きな台詞やシーン等を紹介。まず結構最近のアメコミにしては読む台詞が多い。1990年代風なのか。

担当保安官がロッキードに乗ってやってきたことに対する呟きを聞いた後のCYCLOPSの台詞。”An interest in aviation runs in our family, chief.” 父が飛行機乗りだったこと、自分も飛行機を操縦することをこう表現している。

最後にその父が現れ、”Say hello to your brother and now say good bye.”と言ってデカい銃を構える最終コマは、いかにもありがちな昔のアメコミだ。

現行のX-MENの設定にどうもシックリ来ていないので、今回のMarvelの試みは大歓迎。ホッとする。正直この話、当時発表されていたらあまり乗れなかったかなという品質。しかし、それでも、今のX-MENと比較したら面白いね。

あと今回登場したAdam Xは全然記憶になかった。何だかこいつ地球人とShi’r人のDNAを使った人造人間(?)だ。気持ち悪い。

都合の良いCliff Hangerが馬鹿馬鹿くて逆にうけた。前号でCYCLOPSの父に額を撃たれたAdam X。しかし、彼は額を撃たれても大丈夫なように作られたらしい。

銃撃された直後のCYCLOPSの父親への非難の台詞と、平気の平左のAdam Xの台詞。”You just killed him in cold blood.” “No he didn’t.”

弟が見つかって嬉しそうなHAVOK。”Finally I’m not the youngest anymore.” ちょっと可愛い。

一番最後のコマが秀逸。関係者から記憶を拭い去った後、彼の様子をうかがっているのはMr. Sinisterそしてその彼の様子をうかがっているのは、Eric the Red(?腕だけ見えてちょっと自信がない。)
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