今回の添付画像はIncredible HULK 49号の表紙。オイラ大好きな絵本「かいじゅうたちのいるところ」の1ページへのHomage。(表紙だと勘違いしていた)この画を描いているのはKaare Andrews。前後の号は簡単に入手できるのにこれだけは入手するのが大変だった。表紙が良すぎるんだよな。
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=537
筋書をBruce Jones、画をStuart Immonen、インクをScott Koblishがそれぞれ担当。
粗筋から。不死の力を手に入れたFBIのPratt捜査官とその仲間に包囲され絶対絶命のピンチのBruce Banner博士と吸血鬼Sandra。殺人容疑で追われているBruce Banner博士。Prattは一対一の対決を申し出た。
まだまだ、明らかにされていない設定がある。今回は何でPratt捜査官が一騎打ちを申出たのか。HULKの血液を輸血していて、彼もHULKの力を手に入れたからだ。一方のBanner博士はSandraの血液を輸血していてHULK化できない。(Bannerにとってはそれこそ望んでいたことながら、前回のレビューで書いたように一時的。同様にPratt捜査官のHULK化の能力もやがて消える。)
HULKでさえ倒す銃を持ったSandraを懐柔して手懐けたPratt捜査官。だが最後まで彼は信用おけない。簡単にSandraを裏切る。その後FBIの捜査官養成所での教訓を彼が口にする。”Always leave yourself a backdoor.” 逃げ道を常に用意しておけみたいな意味。この言葉を後半Sandraに言わせるのはJonesの話の持っていき方の上手さ。
交渉の道具だったSandraの息子の首をPratt捜査官が折るのはどうも解せなかったSandraはSandraで息子の死に動じないのは不思議だった。しかし、物語の後半で理由はわかった。息子はロボットだったからだ。そして彼女はそれを見破っていた。Banner博士も途中から見破っていたようだ。
終盤はようやくHULKが姿を現し、HULK化したPratt捜査官をケッチョケチョンにしちゃう。あまりそこを物語の中心にしないのが良いな。この表紙の話に戻るが複数のHULKがいるのは意味があったんだな。HULK化したPrattとBanner博士の分身のHULKということか。
47号の出だしの覗き部屋でのシーンは、48号にも、49号にも続けて出てくるのだが、もう一歩わからない。徐々に明らかになるということだと思っていたが、結局わからない。モヤモヤする。もう一つ、48号で詩人バイロンの詩の何節かを台詞に入れているのだが、ピンと来ないのが残念だった。こちらはオイラの常識の問題。