
2ヶ月振りにAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)を読んだ。ご用達からの5月の末に発送連絡は受けたが、6月21日の時点で到着せず、やむなく池袋のVERSE Comicsにて844(43)号を購入。読み終えたので、先月読んだ843(42)号と合わせてレビュー。(Legacy Numberとカッコ内はSpencer後の号数。)
筋書をNick Spencer、843号の画をRyan Ottley、インクをCliff Ruthburnが、844号のインクの一部にはOttleyも参加。前回に引き続きSPIDER-WOMAN Variantの表紙を添付することにした。BATMANを昔描いていたTony Daniel。やる。SPIDER-WOMANのコスチュームはこの昔のやつが良いな。SPIDER-MANの眼だけ嫌だ。
お次は粗筋の紹介。842号からの続きでKingpinが探し求める宇宙的な力を持つことのできる宝を探しているSPIDER-MANとBoomerangのコンビを怪物Gogが襲う。Gogは地表に出ても大暴れ。ニューヨーク市長としてふんぞり返っているKingpinが軍隊を率いて迎え撃つ。
Spencerが得意なのはユーモラスな会話。今回もBoomerangの台詞の後にSPIDER-MANが上手く乗っている。”He’s about to have two superhero deaths on his conscience.” “One and a quarter.” SPIDER-MANがBoomerangをヒーローと見做していないことは明らか。前者は英語の表現として参考になる。
843号の半分は何でGogが宝The Lifeline Tabletの破片と共に現れたかが語られる。光文社版の話や、その後Sinister Sixに利用された話なんかが紹介される。これで半分のページを使われ、話が先に進まない。最近のアメコミの悪い癖。
ただし、落語の三題話のように、Gogとお宝が何で一緒なのかという理由が楽しいかな。(悲しい話ではあるが…。)
844号。Ottleyの描くSPIDER-MANは好きではないが、蜘蛛糸は良いな。昔のMcFalaneが描いたそれのようだ。
前半分で、何でデカいGogが小さくなって、また大きくなったのか、ピンと来なかったが、Pym Particleのお陰なんだな。
SPIDER-MANがKingpinの軍隊を止めようとする台詞。”Gog’s just confused, he’s not trying to hurt anyo(ne)” ここで、SPIDER-MANはGogにぶん殴られて、遠くまで飛ばされちゃう。コマ割りを含め好き。
巨大化したGogを抑え込む方法を考え出したSPIDER-MANは良いな。結局誰も傷ついていない最後のサゲ(オチ)は大好き。
しかし、だ。お宝探しはどうなっちゃったんだ? Kingpinは納得したのかなど。中途半端な終了には納得していない。
最後の2ページのSin-eaterと閉じ込められている物凄い力のやつは気になる。