馳星周さんの本なので、アンダーグラウンドでずっしりしてて多分人が死ぬ、のを覚悟して読みました😂
そのとおり、アンダーグラウンドな描写もあったし重めなシーンもそれなり、人も死にますが、こちらは連作短編なのと毎回犬が出てくるからかなりマイルドな印象のまま読み終えることができました
犬の癒やし効果って最強ですね…
登場人物たちにとってもだけど、読み手である私にとっても。
犬がいなかったら暗い話になりかねないのに、犬が出てくるだけでなんかほんわかしちゃう
色々な人生があって、それぞれに生きていて、殺したいほどの相手がいるのと同時に守りたい相手がいる。
そんな彼らの人生にもし一瞬交差したり関わったとしても、その一瞬で彼らの人生を変えるなんてことは到底できなくて、因果応報、なるようにしかならずに物事は流れていく
でも
彼らにそっと犬が寄り添ったことで、彼らがどんな始まりと終わりを過ごそうとも、彼らの人生で一瞬だけでも口角を上げられたんだろうな、としんみりしました