父を殺した少年と、母を殺した少女
太陽が奪われた2人は
ただお互いの太陽であろうとした。
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なあ 雪穂。。。
あいつが作ったノートは俺達の道程だった。
その足で追いかけ、その手で書き記し
どれだけの時、あいつはその目で俺達を見つめ続けたんだろう。
そのノートは、あいつの血と肉で出来ていた。
笹垣のノートを見た亮司が泣いた。
ここで涙が止まりませんでした。
悲しいとか、切ないとかそんな簡単な涙じゃないよ。
雪穂のために11歳で父を殺し、それからずっと太陽の下で歩くことなく
幽霊となり、雪穂を影でずっと支えてきた亮司。
栗原典子が言ったように涙出るほど嬉しいんじゃないの?
その男に気付いてもらった幽霊は。
ねぇ、亮司。。。そうだよね
だから青酸カリで殺そうとしたけど、やめましたね。
10話は目を覆いたくなるようなシーンが多くて
かなりキツかった。
9時台で亮司と典子のベットシーンもあり
でもね、ここまで丁寧に避けることなく描写した制作側にあっぱれ!
見ててキツかったけど、最後の笹垣と図書館の谷口真文(余貴美子)さん
とのシーンで、心にズシンとくるものがあった。
まだ11歳なのに、信号を発していた2人に気付いてあげられなかった
自分を責める谷口さん。
でも、その谷口さんに笹垣が言った言葉が心にズキンときた。
許すこと、目をつぶることが優しさじゃない。
笹垣のように心から人のことを考えている人が
今の世いるんだろうか。。。
人殺す知恵あんのに、自首する知恵ないはずがない。
人騙す計算出来んのに、人の人生が想像出来んはずがない。
もしともに責めを負うもんがおるとすれば
それは私ですわ。
あの日、あいつらを捕まえてやれんかった私ですわ。。。
自分が捕まえてあげていたら、きっとこんなに罪を重ねることは
なかったと自分を責めている笹垣に泣けました
桐原亮司が言った言葉をみんなに伝えて下さい。
↓
~~~
どうか子供達に本当の罰は心と記憶に下されると
伝えてください。
飲み込んだ罰は魂を蝕み、やがてその身体さえ命さえ食い尽くす
どうかその前に
どうか親たちに伝えてください。
幽霊からの遺言
~~~
亮司が自分の母親の死を知り、笹垣のノートに記されていた
母親の言葉「ごめんね」に、どう思ったのでしょうか。。。
悲しいです。。。
あんな母親だったけど、ずっと亮司のことかばっていましたね。
でも、それは間違っていたんです。
罪は償うもの。
もっと亮司を愛してあげてれば、愛することを覚えたのに。
亮司は愛し方を知らずに生きてきました。
このドラマのメッセージだと思います。
この幽霊の遺言は。。。
こんな子供達を作らないために。
主役の山田孝之と綾瀬はるかがすごくいいです。
特に山田君の抑えた演技が素晴らしい。
BGMと主題歌がすごくドラマに合っています。
目をそむけたくなるような作品だけれど
目をそむけることなく、丁寧に描かれた白夜行
来週で最後ですが、しっかり見届けたいと思います。
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