アンナdiary~Part2

日々のこと。拓哉のこと。

「白夜行」最終回~白夜の果て~

2006年03月23日 23時07分54秒 | 過去ログ~2011年2月まで

父を殺した少年と、母を殺した少女  

 太陽が奪われた2人は  

 ただお互いの太陽であろうとした。

 ~「白夜行」公式サイトより~

白夜行

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桐原亮司が死んだ。

笹垣の執念に泣けた。
歩道橋の上で亮司に訴えた思いは、亮司の心に届いたと思う。

11歳の時、父を殺してから
笹垣はずっとずっと亮司を見てた。

(亮司と栗原典子の間に、子供が出来たのは意外だった。
 ごめん、山田君のプライベートなことと一瞬かぶってしまった

最終回は歩道橋の笹垣と亮司のシーンに尽きる。
ここで私は涙が止まらなかった

「お前には子供がおる。
 その子供にちゃんと13階段登る背中見せー

 お前、自分と同じ子を作る気か

 親信じられへん子作る気か

 間違いだらけやったけど

 お前が精一杯やったのは俺が知っている。

 1人の人間幸せにするために、お前は精一杯やった。

 お前の子に俺がちゃんと言うたる。

 お前に流れとる血は、ほんまはそういう血や

  俺がちゃんと子供に言うたる。

 すまんかった。

 あの日、お前を捕まえてやれんで、ほんますまんかったのぉ」

笹垣が「亮司来いや~亮司、亮司」と抱きしめようとしたところで
笹垣が持っていたハサミを自分の腹に刺す亮司。
そして歩道橋の上から飛び降りた。

亮司は何も言わなかったけど、流した涙が全てを物語ってた。

亮司が死んで何故か私はホッとしてしまった。
どんなに辛かっただろうなって。
亮司がしてきた罪は許されるものではないけれど
罰が下されても仕方がないことだけど
亮司の、一人の女性を幸せにするために必死で生きてきた
その生き様は「純愛」なのかなって思った。

ただ、亮司が死んでから警察の取調べ室で
饒舌に嘘を並べる雪穂のシーンで涙が引っ込んじゃったよ

ちょっと長すぎだよ、その言い訳のシーン。
亮司が死んでもなお嘘に嘘を重ねるの?

ひとつ嘘をついたらどんどん嘘をつかなくちゃいけない。
生き地獄。。。

生き残った雪穂には、明るい未来なんかない。

最後、亮司の子供と手を取り合った時

亮司と太陽の下で歩きたかったんだろうなって思った。


亮司には同情出来るけど、雪穂には最後まで同情出来なかった。
でも、亮司のために死ぬことも出来ず、自分の心を開くことも出来ず。

人生を捧げた人間より、捧げられた人間の方が辛いのかもしれない。
何をしても幸せにならなきゃいけない人生なんて、生きることさえ罰みたい
なもんじゃないか。

雪穂の場合、その幸せさえ永久に封印されているのだから。

なんて悲しい人生なんだろう。
亮司を思うと涙が出てくる。

亮司が掲示板に残した言葉を心に刻みます。

~~~
どうか子供達に本当の罰は心と記憶に下されると
伝えてください。
飲み込んだ罰は魂を蝕み、やがてその身体さえ命さえ食い尽くす
どうかその前に
どうか親たちに伝えてください。

幽霊からの遺言

~~~

武田鉄矢さんの演技が素晴らしかった。
間違いなく、助演男優賞!(笑)
こういう大人が必要なのかもしれない。
今は見て見ぬふりの人が多いからね(自分も含め)

アンフェアとはまた違って、最後まで目が離せないドラマでした。
音楽はドラマにすごく合っていました。


柴咲コウ, 前嶋康明, 市川淳
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