第84回選抜高校野球大会
【第1日】
三重 6-5 鳥取城北
浦和学院 10-2 敦賀気比
大阪桐蔭 9-2 花巻東
第1日目は、
ものの見事に『雪国』のチームが枕を並べて討ち死にしてしまいました。
敗れた3チーム、
いずれ劣らぬ好チームとの評判でしたが、
投手の制球の悪さと守備の乱れという、
同じ敗因となってしまいましたね。
やっぱり今年の冬は、
雪国のチームにとっては調整が難しい冬だったのかなあと、
感じずにはいられませんでした。
第3試合の注目、
二人のダルビッシュ対決は、
花巻東・大谷投手の心配された面がすべて出てしまい、
最後は大差がついてしまいました。
しかしながら、
夏に向かっては必ずこの敗戦は”糧”にできると感じられたため、
花巻東の今後が楽しみです。
大谷投手は、
さすがという片鱗は見せてくれましたね。
やはり”球の質”は超一流。
しかしながら夏の選手権以来7か月ぶりの公式戦マウンドでは、
あの投球も致し方ないですね。
最後の夏に向けてどのように調整していってくれるでしょうか。
対する大阪桐蔭。
藤浪投手は、
思っていたよりずっとまとまった好投手です。
花巻東の9番、小兵の千葉選手に対して、
2度3ボールになるカウントになりましたが、
あわてず騒がずアウトに切って取りました。
あの投球を見ていて、
非常に頼もしさを感じましたね。
打線も鋭い打球が出て、
勝負強さも感じました。
前半戦の嫌な流れをものともしないたくましさやしたたかさは、
勝ち進んでいく条件を十分に備えています。
優勝候補の筆頭に躍り出たといってもいいでしょう。
第2試合の浦和学院。
待望のエース・佐藤投手の復調劇でした。
一昨年秋を思わせる制球の良さで、
しぶとい敦賀気比打線に仕事をさせませんでした。
2回戦はおそらく、
他の投手が先発してくるのではないかと考えていますが、
これがピタリとハマるようだと面白いチームになってきますね。
【雪国のハンディ】
センバツでは常に言われ続けていた言葉ですが、
昨今ではあまり聞くこともなくなっていました。
地球温暖化の影響であまり豪雪が降る年がなくなったと同時に、
室内練習場などの施設も充実。
おまけにどのチームも3月になると温暖な地で長期間の合宿を張るため、
しっかりと調整ができて、
雪国のチームも甲子園に乗り込んでくるということが当たり前となってきていました。
しかし今年は、
稀に見る厳冬。
やはりその影響は、
色濃く表れるのではないでしょうか。
今日敗れた花巻東のほかに、
光星学院、聖光学院を加えた東北勢に優勝旗がもたらされるかが今大会の焦点と見ていましたが、
厳しい現実を突きつけられてしまったような気がする、
センバツの初日となりました。
さて、
これからはどうなっていくでしょうか。
今日2日目は、
女満別、石巻工と21世紀枠の北国チームが登場です。
頑張って甲子園に、
何らかの足跡を残していってほしいと思っています。
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駒大苫小牧の躍進など、昨今の高校野球を見ていてそう思います。
70年代、80年代は雪国のハンデは顕著でしたが
選手の「野球留学による越境」や指導者のレベルアップにより
もはや「雪国のハンデ」はあまり感じなくなりました。
私はむしろ新潟や滋賀など、「高校野球不毛の地」から
新たな強豪校が生まれる日を楽しみにしています。
かつて前橋、膳所の2校で春夏1安打など不名誉な記録で
屈辱を味わった滋賀県勢。
その後、指導者を箕島に派遣するなど懸命な努力で比叡山のベスト8
瀬田工業のベスト4、そして近江の躍進!など、全国制覇まで
あと一歩のところに迫っています。
新潟県勢も同様に、優勝旗まであと一歩まで迫っています。
昭和の時代、雪国勢は対戦相手にとって完全な「安全パイ」でした。
しかし、大越投手擁する仙台育英が見せたあの激闘以降、そんな
言葉は過去のものとなった気がします。
「野球留学」に批判的な人も多いようですが、私はそれが
全国の高校野球レベルの均等化に寄与した大きな力だったと思っています。