大阪府立体育館に、
大きな歓声がこだましました。
2年ぶりに開催された大相撲春場所。
何かと話題の多かった今場所、
最後に大いに盛り上がって、
いい場所になりました。
『日の出の勢い』
というよりも、
『たたき上げてきた実力が開花』
という言葉の方が似合う関脇・鶴竜が14日目までトップを走り、
それを大横綱・白鵬が追うという展開。
鶴竜の勢いは止まらないと思われた千秋楽に、
波乱が待っていましたね。
それを演出したのは平幕の豪栄道。
勝てば優勝決定の鶴竜が堅くなっているところに一気の寄り。
快勝して優勝争いを【決定戦】に持ち込んだ、
この日の殊勲の力士でした。
把瑠都を難なく破りさって決定戦に進出してきた白鵬。
ここまで来ると、
経験に裏打ちされた強さは格別というところを満天下に轟き渡らせた相撲で、
鶴竜をしっかり破り、
貴ノ花に並ぶ22度目の優勝を成し遂げました。
やはり横綱には、
『あっぱれ!!!』
という言葉がよく似合いますね。
見事としか言いようがありません。
敗れた鶴竜も、
最後の土俵際の粘りなど、
大関に昇進してもまだまだ強くなれるというところを見せた、
素晴らしい取り組みでしたね。
これで琴奨菊、稀勢の里に続き、
4場所で3人目の新大関昇進となります。
新しい場所は何と6人の大関が乱立。
しかし考えてみれば、
6人の大関が次から次から誕生しても、
横綱は長い間誕生していません。
そこにそびえる高い壁を登るのは大変なことですが、
なんとかそれを突破する力士が現れないものかと、
待ち焦がれているところです。
東西に横綱がそろってこそ、
相撲も盛り上がろうというもの。
鶴竜も横綱・白鵬追撃の有力候補として、
名乗りをあげました。
6人もいる大関が次から次から迫ってきて、
それを横綱が大きな壁となって跳ね返す。
この構図は当分崩れそうもありませんが、
充実した土俵を演出するには、
大関陣のさらなる奮闘が望まれます。
今場所は、
なかなかいい場所でした。
それをお客さんもわかっているからこそ、
館内も、
そしてテレビ桟敷でも、
大いに盛り上がってくれました。
『土俵上の充実』
これが叫ばれて久しいのですが、
今場所はこの言葉にふさわしい場所だったと思いますね。
一過性で終わらせることの内容、
力士全員が『ふんどしを締めなおして』頑張っていってほしいと思います。
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