SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

両国の夜は村田だけじゃないぞ! 比嘉も拳四朗も、見事な防衛!!

2017年10月24日 | ボクシング

10・22≪N’DAM VS MURATA2≫   ~東京・両国国技館~

 ◇WBC世界フライ級タイトルマッチ 12回戦
チャンピオン                 同級6位 
 比嘉大吾(白井具志堅) 〇  TKO  ●  トマ・マソン(フランス) 
              7回1分10秒

 ◇WBC世界Lフライ級タイトルマッチ 12回戦
チャンピオン                同級1位 
 拳四朗(BMB)  〇 12R 判定  ● ペドロ・ゲバラ(メキシコ)
             114-114
             115-113
             116-112


さあ、”村田KO奪取”の興奮も冷めやらないですが、
日曜日の両国国技館は、
その村田のタイトルマッチに勝るとも劣らない、
2つの世界タイトルマッチが行われました。

セミ・ファイナルで行われたのは”具志堅の秘蔵っ子”比嘉大吾の世界フライ級初防衛戦。
先の世界初挑戦を見事なKO勝ちで勝ちベルトを巻いた比嘉は、
デビューから13連続KO勝ち。

その戦績もすごいですが、
『ワタシ、見たらもっとすごいんです!』
って感じの物凄いファイトで、
その迫力は『これが軽量級?』と見まごうほど。

そんな比嘉の初防衛戦の相手はフランス人。
多くのボクシングファンがそうであるように、
ワタシも実は「フランス人ファイター」というと、
「うっ、やべ~なあ」
という感じが否めません。

畑山のころから、
なんだかフランス人には分が悪い日本のボクサーたち。

比嘉なら大丈夫だろうと思うものの、
なんだか嫌~な感じも、
頭をよぎったりしていました。

試合は1Rから比嘉が左右のパンチを叩き込んでいく展開。
相手のマソンは比嘉の強打を警戒して、
がっちりとガードを固めて、
パンチを入れさせないようにしていました。

しかし比嘉は、
『そんなに固めちゃあ、ここしかねえな』
ってことで、
ボディとアッパーでグリグリと相手のガードをこじ開ける戦法へ。

その見事な速さ、キレ。
『ほ~』とため息が漏れるほどの、
見事な攻めを何度も見せてくれました。

しかしマソンも、
その比嘉の打ち終わりを狙って、
結構鋭い左右のパンチを振るってきて、
『名前はないが、なかなかいいファイターだな』
ということを感じさせてくれました。

5Rぐらいまでは、
比嘉の一方的な展開と思いきや、
なんだか一発マソンのパンチが当たるとわからないぞ・・・・・
という雰囲気も漂わせながら、
進んでいきました。

試合が動いたのは7R。

比嘉のパンチがマソンの顔面をとらえると、
マソンの右目が真っ赤に腫れまくった・・・・・・と見えたら、
その後マソンが自らキャンバスに足をつきダウン。

そこでレフェリーが一度試合を止めドクターチェックを入れると、
マソンはすでに戦意を喪失していたみたいで、
試合はそこで終了しました。

比嘉の見事なTKO勝ち。

比嘉はインタビューで、
同級の他団体チャンピオンである井岡との『統一戦』をあおっていましたが、
私見ではもう井岡にこだわらなくてもいいと思います。

来年の今頃には、
比嘉は世界にもその名前が轟くような存在になっている可能性があります。
残念ながら、
現在その消息がようとして知れない井岡とは、
もう大きな差がついているのではないかと思っています。

より大きな世界。
それを目指していってほしいような気がしますね。

実はワタシがひそかに思っていること。
それは、あの『ロマゴン』ことローマン・ゴンザレス選手との対戦です。

現在ロマゴンは1階級上のスーパーフライ級を主戦場にしていますが、
そこでの『スーパーフライ・バトル』に敗れて脱落。
その主要因として、
『ロマゴンの適正階級は、今のスーパーフライ級より1階級下の、フライ級であるから』
ということが言われています。

今後階級を一つ落として、
このフライ級で捲土重来を期すのではないか・・・・と思われています。

この【元PFP】の、
実績も名前も『超世界スーパースタークラス』のロマゴンを破れば、
比嘉の名前、世界の隅々まで届くと思っているからです。

比嘉vsロマゴン

あ~夢があるなあ。

そして、
これから上り調子の比嘉の『来年』ならば、
ロマゴンを破ることも十分に可能だと思います。

今のロマゴンなら、
日本での開催も十分に可能のはず。

もう『井岡との統一戦』なんて言っている場合ではないです。
井岡に勝っても、比嘉という名前を、世界に轟かせることはできません。

ターゲットは、ロマゴンですよ、比嘉ゴン!!!


そして日曜日の両国で、
ワタシが最も驚いたのが拳四朗選手でした。

彼もまた、
『エンダムvs村田1』の5月の有明で、
世界タイトルを奪取しました。

しかし正直、
インパクトには欠ける内容で、
『穴王者かな?』
と感じるところもありました。

そしてあの童顔。
一見強くは見えないですもんね。

さらにこの日の相手は、
思い出すのも悔しい、
あの八重樫を世界タイトルマッチでボコボコニしてKO勝ちした、
ペドロ・ゲバラ選手。

正直この名前を聞いた時、
『いや~やばいんじゃないの、拳四朗』
と思いました。

しかしこの日ゴングが鳴ると、
そこには5月とは全く違う、
『これが世界チャンピオンだ!』
という拳四朗がいました。

前半からしっかりとボディを当てて相手のスタミナを削っていくと、
中盤からは得意のワンツーを武器にしっかりと相手を追い詰めて、
明確な判定勝ちをものにしました。

WBCのタイトルマッチでしたので、
4R終了ごとに『公開採点』が行われたこの試合。

最初の4R終了後の採点では、
1者がフルマーク、2者が3-1でゲバラ優勢と判定していました。

ワタシは2-2かなと判定していたので、
『え~。でも、厳しいなあ。。。。拳四朗は焦らず、しっかりとした今までの戦いの継続で、追い詰めていってほしい』
と思いましたが、
それでも戦い方は『それでいいぞ!』という感じだったので、
焦りはありませんでした。

5Rからは、
それこそ拳四朗のフルマークでもいいぐらいの見事な戦い。
攻防のバランスがとてもよく、
ゲバラの強打もしっかりとかわし、
相手にパンチを叩き込んでいっていました。

やっぱり、
『地位が人を作る』っていうのは、本当ですね。

拳四朗選手のこの5か月での伸びしろは、
本当に大きかったと思います。

この日の試合を見ていると、
『長期政権』
も視野に入ってきましたね。

それでも、
『1試合1試合』
しっかりと目の前の試合を全力で戦って、
『拳四朗のボクシング』を完成させていってほしいと思います。

いい意味で期待を裏切ってくれた拳四朗チャンプ。
これからも応援していますよ!!


ということで、
感動のるつぼに叩き込んでくれた村田諒太選手をはじめとして、
本当にいいファイトばかりで、
思い出に残る夜となりました。

『ボクシングって素晴らしい』
ということを感じさせてくれた、
選挙と台風の夜でした。


おめでとう、チャンプたち。

また会場で!!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« セ・リーグCS 雨で順延の末... | トップ | DeNAが勝った! さあ、日本... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ボクシング」カテゴリの最新記事