≪第105回全国高校野球選手権大会≫ ~甲子園~
【決勝】
慶 応 210 050 000 ー 8
仙台育英 011 000 000 ー 2
慶応が大願成就の日本一。107年の時、3つの年号を超えた栄冠に輝く!
慶応が見事に日本一に輝きました。
陸の王者の称号通り、
初回から”ライオン軍団”仙台育英に鋭く襲い掛かり、
その大声援をバックに試合の主導権を握ると、
最後までそれを離さずゴールにたどり着きました。
慶応は初回、
サイレンが鳴りやむ間も惜しんで、
先頭の丸田がライトへ自身公式戦初となるホームランを叩き込んで先制。
これで仙台育英は、
機先を制されたと同時に、
全く自分たちの野球ができなくなったといっても過言ではないでしょう。
何せ地鳴りのような慶応の大声援。
甲子園の歴史を変えるような大声援が球場中にこだまして、
連覇を狙う経験十分の軍団にも圧力をかけていきました。
3番渡辺憩のサードゴロをサードが後ろに逃し(記録はヒット)、
先発湯田が暴投で2塁に送ると、
6番渡辺千のショートフライを名手・山田が見失い(記録はヒット)さらに1失点。
多分仙台育英は、
もう何をやっているのかもわからない状態の守りだったんじゃないでしょうか。
それでも徐々に自分たちの姿を取り戻しつつあった仙台育英は、
2・3回とチャンスをつかむと1点ずつを返しました。
慶応は3回に満塁のチャンスをつかむも無得点と、
3回を終わった時点では試合は土俵の中央に戻る感じで3-2となりました。
慶応は何となくですが、
大声援に乗って初回からイケイケの野球を繰り広げ、
圧倒的に押しまくっていた感じがしていたと思いますが、
気がつけば1点差。
ちょっとずつではありますが、
じわじわと仙台育英が力を見せて迫ってくるという感じは、
あったのではないでしょうか。
そして1点差の4回裏、
仙台育英は当たっている尾形が先頭としてライトへ2塁打を放ち無死2塁のチャンスをつかみました。
ここでしっかり得点して追いつけば、
流れは完全に仙台育英のものになるのではと思いましたが、
ここを慶応の先発鈴木が粘り、
後続3人を三振に打ち取って3-2とリードを保ち、
慶応は流れを維持したまま5回に向かいました。
この攻防が試合の流れには非常に大きかったですね。
最低1死3塁の形を作れていれば、
攻撃のバリエーションも広がったと思いますが、
鈴木の力投がその流れを断ち切りましたね。
そして試合は5回を迎えます。
ここで仙台育英は先発の湯田から、
高橋にピッチャーをリレーします。
このリレーは最初から想定されたものだったと思いますが、
湯田の投球数がかさんだ分、
少しだけ早いリレーになったのではないでしょうか。
しかし仙台育英としては、
エースナンバーを背負う高橋には絶大な信頼を置いていたと思いますから、
高橋が慶応の攻撃を切って、
反撃態勢を整えたかったところでしょう。
高橋は最初のバッターを塁に出しますが後続を切り2死1塁。
「やはり高橋はいいぞ」
と思った矢先に、
今大会好調の福井がレフト戦へ見事なタイムリー2塁打。
1塁ランナーが長躯ホームインして、
慶応が中盤で貴重な追加点をあげました。
ここで4-2。
しかしこの追加点でまた、
慶応の”若き血”が球場中に流れ、
ボルテージも上がりっぱなしの状況になって、
高橋は完全に我を失ってしまったかのようでした。
いやっ、高橋だけではなく、
仙台育英のナイン全員が、
「もう何をやっているかわからない状態」
になっていきました。
この後大村が四球で出塁し1・2塁、
ここで登場した「代打の切り札」安達が渋くレフト前にタイムリーで5-2、
さらに丸田の放った外野へのフライを、
仙台育英の名手・橋本がレフトと激突してまさかまさかの落球。
これで7-2となって、
さらに八木がタイムリーで続いて8-2と試合は決まりました。
それにしてもあの橋本の落球なんて、
1000回に一回もあるかないかの、
まさに「信じられない」プレーでした。
それだけ慶応応援団の「圧」はすごかったという事ですね。
あの中で相手チームに、
普通にプレーしろと言っても無理ですね。
あの広陵も、あの沖縄尚学の東恩納も、
みんなみんな、
あの「圧」に耐え切れずに敗れ去っていってしまったのですから。
まさに日本中の「慶応」が束になって、
相手に「圧」をかけていったように見えました。
すんげ~~~~雰囲気でしたね。
そして大量リードした5回裏からは、
予定通り慶応はエース小宅をマウンドへ。
その時も、
「ピッチャー代わりまして小宅くん」
とアナウンスがあると、
万雷の拍手が巻き起こりました。
小宅は気持ちよさそうにマウンドに登り、
夢見心地の5イニングを相変わらずのコントロールの良さで、
4安打無四球で投げ切って、
仙台育英に反撃の暇も与えず栄冠まで走り抜きました。
とにかく圧倒的な大声援に後押しされ、
慶応がなんと107年ぶり、
大正年間以来の、
昭和、平成をまたいで令和に復活という、
大河ドラマのような今年の105回大会は終わりを告げました。
慶応の森林監督、
そして仙台育英の須江監督、
新たな「令和の高校野球」を標榜する両監督の爽やかなたたずまいは、
ワタシは最も印象に残りました。
それにしても、
いい大会だったなあと思います。
ワタシは3回戦と準々決勝を現地観戦しましたが、
何せ連日白熱した試合ばかりで、
ホント「甲子園って楽しいなあ」を実感した大会でした。
途中暑さや台風の影響も多少受けましたが、
おおむね予定通り大会が進行できて、
良かったと思います。
その中での慶応と仙台育英の決勝。
盛り上がりは最高だったんじゃないでしょうか。
ワタシもまさか、
慶応がここまで勝ち上がってくるとは思いもしませんでした。
春以降の戦いぶりや、
神奈川大会決勝を見ていて、
「強者に対する戦い方においては、やはりまだ力負けする不安があるな」
と思ったからです。
しかし甲子園に来ると、
あの大声援の後押しがあるってことを忘れていた。
あれだけバリバリのホーム感を出してもらうと、
やはり選手は戦いやすいでしょうね。
相手に与える「圧」はハンパなかったと思うし。。。。
3回戦や準々決勝で感じたあの「圧」、
決勝ではその何倍にもなっていた感じでしたね。
おめでとうございます。
湘南、法政二、東海大相模、桐蔭学園、横浜に続いて、
神奈川県の球史にその名を刻み込みましたね。
神奈川高校野球のファンとしても、
本当にうれしいことです。
高校野球に新しい機軸を示した慶応が、
今後どうなっていくのか、
それも本当に興味があるところです。
それもこれもひっくるめて、
ひとこと、
おめでと~~~!!
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hanahanaさん、お疲れ様です。
今年の大会、面白かったですね。
なんか久しぶりに「高校野球の甲子園大会、見た~!」って感じにさせられる大会で、最後まで楽しめました。
久しぶりに甲子園にも足を運べましたしね。
慶応は神奈川の大会でもすごい応援はするのですが、今年の甲子園はけた違いでしたね。慶応という「日本で一番社会に影響力を持つ」学校の総力が結集したという感じで、正直ちょっと空恐ろしさをも感じていました。
早実の斎藤が優勝した時もすごかったですが、今回はそれ以上でしたね。
今東京ではキー局のテレビのはしゃぎようがすごくて、「ああ、放送局って、慶応出身者が多いもんなあ」と、なんだかそんな印象を持っています。
しかし世間の喧騒とは別に、
今年の慶応のチーム、今までとは違って粘りや執念があって、いいチームでした。
大体において関東のチームは、ノリがよくてそのリズムにぴったり当てはまると無類の強さを発揮するが、逆目が出て追い詰められたときはあっさりと土俵を割る。。。。。。というのがワタシの関東のチーム評なんですが、慶応は逆強の中でも粘りを見せました。
県大会決勝の横浜戦や甲子園での広陵戦、そして沖縄尚学戦など、これまでの慶応ではやられていたような試合を、この夏はことごとく取っていきましたから。
素晴らしいチームの成長を感じました。
秋の神奈川大会決勝で、さほど強いとも思われなかった横浜に対し、引き気味で試合をして敗れる姿を見ていて、「やっぱり横浜や相模には精神的に優位に立たれてしまうんだなあ」と感想を持ったのがウソのようです。
この秋から、神奈川でもこれまでの図式がガラッと変わって、慶応を中心に物事が回っていくのではと思われます。特に相模のダウントレンドは止められない気がしていますから。
そういう意味でも、この大会はホント、歴史に残るってことになりそうですね。
慶応、決して嫌われてはいませんよ。
ただ、あまりに大声援だったんで、多分にやっかみが入っているんだと思いますね。
一方仙台育英は、本当にいいチームでした。
守備などが乱れたり投手陣が一気に崩れたり、そういうことが一度やに度ではなくあったのに、それでもぶっちぎって勝っていく様は壮観でした。
そしてそうかと思えば、ヒリヒリする履正社との戦いには決勝スクイズで勝ったり。
何かを起こすといえばまさにその通りのチームでした。今後また、これ以上のチームを作っていくことでしょう。期待しています。
ということで、hanahanaさんと同じようにワタシも、「あっという間に終わっちゃったなあ」なんて思っているところです。
ホント、甲子園って面白い。
これから100年経っても、
元気に今と変わらず『200回記念大会~』なんてやっていてほしいなあ。
そんな風に思っています。
あの仙台育英を相手に見事な勝ちっぷり。恐れ入りました。
幸先よく先制はしたものの、1点差に詰め寄られた時は「ほら来た来た。すんなりいかないな」
いやなムードが漂いましたが、相手側に行きかけた流れを見事に断ち切りました。
土浦日大戦も何度もそういった場面がありましたが、ホントよく凌いだと思います。
大きなチャンスをものにできなかった後は、往々にして相手に流れが行き、点を取られるのが高校野球のありがちなパターン。
しかし今回の慶応は相手に流れは簡単には渡しませんね。
反対につながると止まらなくなり、一気に畳みかける攻撃は何度見たことか。
5回の5点がすべてでしたね。
対する仙台育英は、らしくないエラーや不運が重なり悔やまれる5回だったでしょうね。
いつもの仙台育英パターンで逆転を思い描いていたと思います。選手はもちろんアルプス、応援しているファンも。
自分もそうでした。嫌なイメージばかり浮かんできましたからね。
それにしてもよくもまあ1回戦から強豪ばかりで気の毒になるぐらいでしたが、
浦和学院、聖光学院、履正社、花巻東、神村学園、これらをことごとく打ち破っていく様は、さすがは王者。
大阪桐蔭以上の風格、貫録を感じました。
書き綴っていて改めてすごすぎます。どの高校も優勝してもおかしくありません。
今後、仙台育英の時代がやってくるのでしょうか?
あと湯田君の笑顔と涙。感動しました。
ベンチに下がっても常に満面の笑顔でチームメイトを鼓舞しているさまはすごく印象に残りました。
その湯田君が最後の挨拶を終えベンチに戻る時、それまで笑顔だったのが一転涙を流した場面には泣きそうになってしまいましたね。
悔しさとかいろんな感情が一気に溢れたんでしょうね。
ホント、おっさんキュンキュンしましたよ。自分が監督だったら泣いてましたね確実に。
今大会みて思ったことは、チェンジアップが高校生離れしているように感じました。
一時期フォーク系の落ちる球が流行っていたように思いますが、今大会チェンジアップを投げる投手多かったなあ。
またそれがみんな様になっていて抜群の決め球にもなっています。見てて渋いなあと思いました。
なんか今大会はあっと終わってしまったように感じます。
そのぐらい充実したいい大会だったのではないでしょうか。
まめちち様も炎天下お疲れ様でした。
PS
なんか慶応って人気ないんですかね。
応援がうるさすぎだの、やたら叩かれまくってますが。
慶応側からしたら、いまさらなんなん?ッてな思いではないでしょうか。
習志野の美爆音、智辯和歌山のジョップロック、大阪桐蔭のブラバン。
彼らには肯定的で、なんならそれが楽しみにしているファンもいるぐらいなのに。
まあ、今回はさすがにすさまじかったようですが、そら勝ち進んで行きゃああなるでしょう。
107年ぶりの優勝が懸かっているし応援にも熱が入るよ。(前回の優勝をリアルで知っている人ってこの世にいるんでしょうか?)
まあ、内野外野で立っての応援はマナー違反で、相手のアウトにも歓声がすごかったですね。
相手のアウトというより打ち取った味方にたいしての歓声なんでしょうが、まあちょっと異様でしたね。お祭り感覚の盛り上がりとでもいいましょうか。
なんにせよマナーは守らなきゃ叩かれますね。
マナー違反といやあ、仙台育英の阪神のチャンテ。
あれ、「慶応倒せ!」って言ってましたね。完全に。
今大会、阪神の「チャンス襲来」を取り入れている学校ありましたけど、あそこの部分は変えるんだろうと思っていましたが
そのまま使用していました。
ずいぶん昔に「〇〇倒せー」は禁止になったはずですがね。
なんか、いつも大会終わったらネット記事読み漁って余韻に浸るのが楽しみなんですが
今回はちょっと見る気がしません。
あまりにも批判コメが多くてこっちまで嫌な気分になります。ヘコむわー。
そんなに人気ないんですかね慶応って・・・