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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

第99回全国高校野球選手権大会 第2日 延長のしのぎあい。決着は無念の。。。。

2017年08月10日 | 高校野球

≪第99回全国高校野球選手権大会≫ ~甲子園~

【第2日】
第1試合 盛岡大付(岩手) 4-1 作新学院(栃木)
第2試合 松商学園(長野)12-3 土浦日大(茨城)
第3試合 前橋育英(群馬)12-5 山梨学院(山梨)
第4試合 明徳義塾(高知) 6-3 日大山形(山形) *延長12回

第2日の甲子園。
前日のようなスコールもなく、
猛暑ではあったものの、
試合はつつがなく行われました。

第1試合では連覇を狙った作新学院が、
盛岡大付に敗れ大会を去りました。

昨年のように、すべてがうまく回転していくことはないだろうと、
小針監督は覚悟していたとは思いますが、
ここまで抑え込まれることは想定していなかったでしょう。

初回に制球が定まらない盛岡大付・平松から1点を先制しましたが、
かえってこれが作新打線から積極性を奪ったかもしれませんね。

平松のスライダー、速球がある程度決まり始めた2回からは、
打者は絞り切れないまま、
ずるずると打ち取られて回を進ませてしまったという感じですね。

そして先発・大関が中盤、
耐え切れずに盛岡大付属の長打を浴びて、
その後は打線が焦りから打ち上げる。。。。。

そんな、
まったく望まない試合展開となってしまいました。

それでも最終回2アウトから、
勝ちを急いだ平松の3連続四死球でタナボタのチャンスを得ましたが、
そこでも最後期待された相原が打ち上げてジ・エンド。

チームの特徴を全く出すことなく敗れ去り、
監督や選手にとっては、
かなり悔しい敗戦となってしまいました。


そして第4試合。
大激戦となりました。

日大山形と明徳義塾が、
2013年の準々決勝以来の激突。

おまけに言うと、
その2013年は勝った日大山形を準決勝で待ち受けていたのが前橋育英。
この大会も、
この試合の勝者を待ち受けているのは前橋育英。

『何たる因縁』

と思ってみていましたが、
両校の力のこもったゲームは、
最後まで手に汗握らせてくれました。

序盤点を取り合って迎えた終盤から、
この試合はハラハラの連続。

明徳は2番手に、
高知大会でも『抑え』として完ぺきな投球を披露していた市川を送り込むと、
期待に応えて市川が好投。
日大山形の打者を打ち取っていきます。

一方の日大山形。
7回からマウンドに送り込んだのは背番号14の中西。
予選ではわずか1試合のみのマウンドということで『大丈夫かな?』と思っていましたが、
荒木監督の信頼は絶大でしたね。

週刊朝日にも≪120キロの剛速球≫と監督が形容していたと出ていたこの投手。

毎年一人は出てくる、
『全国すべての高校い球児に贈る、素晴らしい投手』
でしたね。

身長は高くない、速球は120キロ程度、
変化球の切れが素晴らしいわけでもない。。。。。。

しかし。。。

彼の『投球』は素晴らしかった。

内外角の低めに投げ分ける投球で、
あの明徳義塾の打線を完全にほんろう。

『ほら、こうやって投げれば、全国の強力打線にだって、完全に通用するんだよ』
ということを画面を通して全国の高校球児に熱くメッセージを送るようなナイスピッチングでした。

高校野球ならではの、
『小さな大投手』
でした。


そんな両投手の投手戦は、
バックの見事な守りもあって、
見事な延長でのしのぎあいになって、
甲子園の面白さを再度確認させてくれました。

戦前は圧倒的に不利な予想が踊っていた日大山形にとっては、
本当に良く善戦した戦いだったと思いますが、
『勝つチャンスがあった』
ということからすると、
痛恨の試合ということも言えるかもしれません。

特に延長10回、
表の2死2塁のピンチにレフト前に飛んだ打球をレフトがファインプレー、
明徳の勝ち越しの打球をつかみ取ったすぐその裏、
2死からヒットでチャンスをつかみ7番が1塁線を抜く長打。

ライトは右中間を詰めていただけに、
『サヨナラだ!!!!』
と思ったものの、1塁ランナーを3塁コーチはサヨナラのホームに突っ込ませず。

結果的に中継が乱れたので、
突っ込んでいればサヨナラ勝ち、
中継が乱れていなくても微妙なタイミングだったと思います。

そのあとの8番が途中からマウンドに上がっていた、
県大会でヒットを打っていないピッチャーくんだったので、
ここは突っ込ませてほしかったなあ。。。。。。

それにしても、
一つ一つのプレーで局面が動く、
本当に野球の面白さ満載の好ゲームでした。

延長12回表、
明徳は2死1・2塁からバッターはスラッガーの西浦。
しかしここも日大山形の中西はしっかり押さえ切り、
『ピンチを逃れたか』
と思いました。

次打者の4番・谷合の放った打球はショート前への緩いゴロ。
これを取ったショート、
態勢を崩しながら間に合わない2塁へ。。。。

そしてそのボールは、
大暴投となって外野を転々。
決勝点となりました。

往々にして野球とは、
こういうものですね。

そこまで固い守備を誇っていた日大山形にわずかなほころびが出て、
試合巧者の明徳がしぶとく2回戦に勝ち上がりました。


それししても。。。。

ふう~

っと息を吐いてしまいます。

大会2日にして、
この激戦の連続。

そして有力校も、
決して楽をして勝ち上れることはありません。

全チームのレベルが、
とても上がっている大会という感じがします。

酷暑の中ですが、
球児たちの本当に素晴らしい熱のこもったプレーの数々、
堪能せずにはいられません。


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