SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

こっちも少しは触れておきます。 高校野球選手権大会予選 森木も、小園も。。。。。

2021年07月29日 | 高校野球

オリンピックの陰に完全に隠れてしまっていますが、
佳境を迎えているのが第103回全国高校野球選手権の地方予選。

一昨日、昨日と、
ワタシが注目する地区での決勝が行われていました。

昨日は高知県大会の決勝。

順当に勝ち上がってきた「絶対王者」の明徳義塾と、
ドラ1確実な150キロ右腕・森木を擁する高知が宿命の対決を行いました。

中学時代に軟式球で150キロを計測して、
世のアマ野球ファンすべての注目を一身に受けた高知・森木投手。

入学して1年生から早速決勝に進出して大物ぶりを発揮してきましたが、
同じ県内に四半世紀にわたり君臨する「絶対王者」明徳に行く手を阻まれ続け、
おまけに昨年来のコロナ禍で、
ついに甲子園の土を踏まないまま最後の夏を迎えてしまいました。

高知高校は、
ここ10年以上にわたり明徳の高い壁を破れずに苦杯を飲み続けていましたが、
「森木なら・・・・・」
とその撃破に期待を寄せていました。

その決勝戦は、
炎天下の春野球場でプレーボール。

高知は森木、明徳は代木と、
今年の全国を代表する左右の好投手の投げ合いで始まりました。

試合は終盤まではロースコアゲーム。
森木は力のある球で明徳打線を抑えるも、
要所でバックにミスが出て2点を先行されて8回へ。

ここまで代木にわずか1安打に抑えられていた高知がここで反撃開始。
2死から連続タイムリーが飛び出して同点。

「さあ、いよいよ森木がその本領を発揮するとき」
と思った矢先、
9回マウンドに登った森木に明らかに異変が。

初球を打者の背中に当てると、
その後連続でワイルドピッチ。
無死3塁のピンチを作ると、
監督はここで森木をあきらめてリリーフをマウンドに送りました。

そこを見逃さない試合巧者の明徳。
タイムリーありスクイズありで一気に3点を奪い、
その裏はいつも夏の決勝で高知相手に見せる「超絶な守備」が最後にさく裂し、
5-3で甲子園を手にしました。

それにしても点をやらない明徳の守備の堅さ、
そして機を見て敏の攻撃。
見事でした。

正直に言うとこのチームも、
全国の勢いと爆発力を持ったチームの波には飲まれそうな気もしないではありませんが、
「勝ちたいゲームを確実に取る」
という事にかけて馬淵監督の右に出る監督は、
今の日本の高校野球界ではいませんね。

東海大相模・門馬監督、浦和学院・森監督をはじめ、
20年、30年にわたり同一チームの監督を張ってきた名将が50代前半にしてチームを離れるという事が続いています。
しかし馬淵監督、
60代にしてまだ、元気ですねえ。
チーム作りにぶれは一切見られません。

高知はやっぱり、
総合力では明徳との間に、
差を感じざるを得ない試合ぶりでした。

「きっちり守り切る」
ことができる明徳はやはり、
県大会では連覇を続けられるチームですね。

森木を甲子園で見られなかったのは痛恨ですが、
まあそれでも数年後、早ければ今から1年後にもプロのマウンドで、
森木を見ることができる可能性は高いので、
注目をそらすことはありません。
次のステージで、頑張ってください。


この明徳義塾vs高知とほとんど同じ図式だったのが、
和歌山大会の決勝となった智辯和歌山vs市和歌山。
智辯打線vs剛腕・小園の戦いに注目が集まりました。

この試合も「何年も続けて甲子園に出続けるチームの、他のチームとの違い」を垣間見る結果となりました。
正直、小園は森木よりも出来は良かったと思いますが、
智辯和歌山の戦いぶりは見事でしたね。

中盤までじっくりと球を見極めて、
中盤から一気にギアを上げた感じでした。

そして打線の破壊力は、
例年にも増して鋭く、
投手力も整備されていて、
今年の智辯和歌山は全国大会でも優勝候補の一角に必ず名前が挙がってくるでしょうね。

中谷監督の采配も、
かなり研ぎ澄まされてきました。

市和歌山も高知同様、
小園を擁してはいるものの、
総合力では智辯和歌山には対抗できませんでしたね。

試合運びなどにまだまだ差が見られたのと、
打力の違いはいかんともしがたかったような感じです。


明徳にしても智辯和歌山にしても、
やっぱり5年以上連覇を続けるチームというのは、
何か他のチームとの違いを持っているとの感を、
強く持った両大会決勝でした。


ワタシは今年、
夏の甲子園が好投手の見本市のような大会にならないかなあ・・・・・と、
そんなことを思っていました。

言い換えれば「大エースの大会」ということ。

明桜・風間
高知・森木
市和歌山・小園
天理・達

北海・木村
東海大相模・石田
九国大付・柳川

らが甲子園のマウンドで躍動するところ、
見たかったなあ。
特に森木と小園、この二人が投げ合うところを夢想していましたが、
かなわぬ夢となってしまいました。


ワタシの地元付近では、
神奈川では横浜、埼玉では浦和学院が復権。

このところ神奈川では東海大相模、
埼玉では花咲徳栄が覇権を握っていましたが、
今年は「鬼のいぬ間に」両強豪が復活を果たした格好です。

あとは東京、愛知、兵庫、大阪らの「大票田」の代表が続々今週中に決まってくることでしょう。

今は完全にオリンピックに心を持っていかれてしまっていますが、
オリンピックが終わればすぐに甲子園が始まる日程になっています。

気持ちの何%かの部分は、
こちらにも置いてきている、
”高校野球おやじ”のワタシです。


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2 コメント

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この悔しさはプロのマウンドで (hanahana)
2021-07-30 01:15:10
とうとう大甲子園のマウンドに立つことなく終わりを迎えました。
残念!


最近ではネットの普及によって簡単に地方大会が見れるようになったため、
「まだ見ぬ強豪」、「ベールに包まれた・・・」という言葉が当てはまらなくなりました。

しかし彼の場合、中学時代から注目されていたにも関わらず、毎回あと一歩で甲子園を逃し続けてきたことで
どんどん値打ちが上がっていくという稀有な存在でした。
すでにベールには包まれていないのに、甲子園のマウンドで投げる姿を披露して、初めてベールを脱いだことになるんじゃないかな。
それも儚く散ってしまいました。

高校野球雑誌、ドラフト関連の雑誌等は、今やほとんどが彼が表紙なんですよね。
彼以外にも小園、天理の達、中京大中京 畔柳などプロ注目の選手が今年は大豊作。
なのに、一度も甲子園に出ていない、つまり「全国区」ではないわけです。
なのに、表紙という・・・。

あれほどの逸材なのに一度も出ていないということが、ますます神秘的なベール感が増したんじゃないかな。

今となっては、結局出ないまま終わってかえって良かったんじゃないかなと思います。逆に存在感が増したもんね。。


仮に高知が出場しても甲子園では一般客は見れないわけで、生で彼を見れるのは高知大会の決勝戦がラストだということで
わざわざ関東から見に来られた高校野球ファンも多数いたようです。

試合内容も含め満足したのでは?


とにかくお疲れさまといいたいですね。

今度こそは、プロのマウンドでそのベールを脱いだ雄姿を見せてほしいものです。
返信する
希望はこの先 (まめちち)
2021-07-30 08:45:55
hanahana様、コメントありがとうございます。
ほとんどの興味をオリンピックに注いでしまっているので、高校野球は開幕してから楽しもうと思っていましたが、森木投手は非常に注目していたので、高知県大会の決勝を映像で見ました。
いい球を投げていましたが、残念ながら甲子園にはあと一歩届きませんでしたね。楽しみは先にとっておくことにします。
正直に言うと神奈川県大会準々決勝を前に東海大相模が出場辞退、埼玉では花咲徳栄が敗れたという時点で、完全にマインドをオリンピックモード一色に変えました。
ちなみに今年は、去年行けなかった分甲子園に観戦に行こうとツアーを組んでいたのですが、緊急事態宣言からの無観客決定と、当てが外れてボー然としているところなんです。
全くいやになってしまいますね。
あと少しの信望・・・・という「あと少し」とは、いったいどのくらいのことを指すのでしょうか。
”高校野球おやじ”には、かなわない2度目の夏となりました。
返信する

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