日本の勢いが止まらない東京2020五輪。
昨日もすごいシーン満載でした。
まずは男子体操の個人総合。
日本の若きエース、
橋本がやってくれました。
まずは1種目めの床でいきなりトップに立つと、
2種目めのあん馬では見事な大きい演技で高得点をたたき出しました。
その後吊り輪でワタシも判定(得点?)に不満の13点台中盤の得点にとどまり逆転を許し、
得意の跳馬でも一歩足を踏み出してしまい逆転することはできず。
非常にヤキモキしながら見ていましたが、
最後の2種目、
平行棒と鉄棒の演技は、見事の一言。
まさに「体操キング」そのものの輝きでした。
最後の最後で逆転された団体とは逆に、
最後の最後で中国、ロシアを逆転して、
見事に金メダルを奪い取りました。
前回大会の内村に続き、
個人総合の金メダル、日本の手にまた戻ってきました。
それにしても「鋼のメンタル」とはこのことでしょう。
吊り輪で思うように得点が伸びず(ワタシは今でも判定に不満)、
さらに跳馬でも足を踏み出してしまう小さなミスがあり上位の二人に差を広げられたものの、
そこから最後の2種目で見事な巻き返しをするなんざあ、
ちょっとやそっとの”強さ”ではありません。
これぞニッポン体操の真骨頂。
19歳の「歴史を継ぐ男」の出現で、
日本体操はこの東京で、
大きな花を咲かせました。
同じく出場した北園も、
見事な演技の連続で5位に入賞。
オリンピックわずか3か月前の重症で出場すら危ぶまれた18歳は、
驚異的な回復力と不屈の闘志で、
この大舞台で見事によみがえりました。
橋本、北園。
この2トップが、
パリ五輪に向けても日本体操界を引っ張っていってくれることでしょう。
あ~コーフンしました。
コーフンしたといえば午前に行われた水泳ですね。
まずは男子200mバタフライで、
本多灯が見事な銀メダルを獲得。
8コースからの大下克上で、
解説の萩原さんも大コーフンでしたね。
そしてその興奮冷めやらぬ中登場したのが、
女子400m個人メドレーで金メダルを獲得した大橋選手。
大混戦が予想されたこの日の女子200m個人メドレーで、
2個目のメダルを狙っていました。
世間の空気は「2匹目のドジョウはいないだろう。でもなんとか、メダルをゲットしてほしい」
というようなものでしたが、
解説者の松田さんだけは「いやいや、金メダルがあります」と予想していました。
ポジティブ解説の松田さんだけに、
少しだけ割り引いて考えなきゃ・・・・・なんて思ってはいたものの、
心の隅の方には「2つ目の金メダル、頼むぜ~!」なんて邪心も芽生えていたワタシでしたが。。。。。。
レースがスタートして、
まず思ったのは「やっぱり大橋さん、素晴らしい泳ぎだ!」ということ。
なんというか、
勢いが継続している感じでしたね。
バタからバック、
そしてブレストでもトップにぴったりと追走、
「いけるぞ!」
と思った150からの自由形で、
最後の10メートル、
まさかまさかの・・・・・見事すぎるまくり劇!!!!
最初にゴールの壁を叩いたのは、
やっぱりこの人、
乗りに乗る大橋さんでした。
見事すぎる2つ目の金メダル。
自然にガッツポーズが出て、
椅子から立ち上がってしまいました。
この大会、
いったい何回目のガッツポーズと「叫び」だろうか。
笑顔がまた、
素敵でした。
今日の競泳陣、
本多選手と大橋選手の笑顔で、
全体の勢いが出てくるのではないでしょうか。
いい位置につけている男子200平の武良選手、
そして男子200個メの”日本のエース”萩野選手に、
いい風が吹くことを願っています。
そして夕方からは”お約束”の柔道。
毎晩毎晩コーフンと感動のるつぼに叩き込んでくれて、
感謝の一言なのですが、
昨日は女子がやってくれました。
女子70キロ級に登場した新井千鶴選手は、
準決勝でロシアのタイマゾア選手との「死闘」は、
オリンピックの柔道史に残る激闘でしたね。
ほとんど技をかけてくることができないタイマゾア選手に対して、
延長に入ってから何度も何度も、
新井選手は寝技に入りますが、
その都度タイマゾア選手の柔らかい体、間接に逃げられてとどめを刺すことができず、
時間ばかりが過ぎていきました。
タイマゾア選手の、
その軟体動物のような柔らかい体(特に関節)、
そして不屈の勝負根性(顔を大きくはらしながらのファイトは、見事でした)に、
何度も「決まった~」と思いながら逃げられ、
見ているこちらのハラハラは止まることがありませんでした。
しかし最後、
16分41秒に新井選手渾身の送り襟締めが決まり、
タイマゾア選手は「落ちて」勝負が決まりました。
柔道の試合で選手がまいったのタップではなく、
落ちて試合が決まるの、
初めて見ました。
それだけの勝負根性だったんですね。
おまけに体力的にも精神的にもボロボロだったはずのタイマゾア選手、
三位決定戦で勝って銅メダルをゲットしたのには驚きました。
「根性がある」っていうのは、
彼女のようなことを言うのだなあと感心しきりでした。
さて、新井選手。
その死闘を制して出場した決勝。
誰もが「準決勝の死闘の後だけに、体力は大丈夫?」
と思ったことでしょう。
しかし普段からの鍛え方が違うのでしょうね。
新井選手はこの決勝でも、
全く体力の不安は感じさせずに、
攻めて攻めてを貫き通して、
技ありを取って勝利、見事金メダルに輝きました。
技ありを試合開始早い時間で取った後、
「あまり無理に攻めるなよ」という周辺の思いとは逆に、
「一本を取るんだ!」
と攻め続けた新井選手。
2度ほど相手に後ろを取られてヒヤッとしましたが、
その意気やよし。
「日本柔道」
を満天下に見せつけてくれました。
これで5日目を終わっても、
柔道の金メダルは連日、
途切れることがありません。
あと3日。
ずっとこのまま・・・・・頼むぜ~。
そして注目のボールゲームも、
昨日はすごかったですね。
なんといっても男子サッカー。
予選リーグの第3戦、フランス戦が行われました。
南ア、メキシコを撃破して、
この日は引き分け以上でトップ通過が決まる日本代表。
この日もしっかりとしたサッカーを展開。
最初からフランスに対して圧倒的に試合を支配して、
27分に久保が3試合連続ゴールで先制。
34分には酒井が決めて2-0.
この時点でほぼ予選突破は確実になり、
後半も焦るフランスをいなしながらゴールに迫り2点を追加。
この強豪を全く問題にしないで4-0と勝利した日本は、
予選3戦全勝で決勝トーナメント進出を果たしました。
それにしても強い!!
ここまで強いと何だか、
爽快な感じすらしてきます。
対戦相手が決まった時は、
南ア、メキシコ、フランスという相手国のネームバリューに押され「死の組をひいちまった~」なんて思いましたが、
なんのなんの。
本番が始まってみれば、
恐れをなしたのは相手国のほう。
ヨーロッパや日本で自分を磨き上げてきた日本選手の個の輝きがうまく融合されて、
頂点に立っても何ら不思議ではないチームへと昇華されている感じがします。
まだまだ全く油断は禁物ですが、
日本サッカーの「まだ見ぬ景色」へと、
突き進んでいってほしいと思います。
川崎フロンターレのファンとしては、
昨日の旗手を見ていて、
「あ~これで碧、三苫に続いて、旗手もどっかに引き抜かれること決定だな」
なんて思っちゃいましたけどね・・・・・・余談ながら。
準々決勝の相手はニュージーランド。
今大会、
韓国を初戦で破る大金星を挙げている厄介な相手です。
南ア戦同様、
相手は”ベタ引き”で来ることと思いますが、
何とかゴールをこじ開けて、
日本サッカー史上3度目の4強へ、
歩を進めてほしいと思っています。
そしてもう一つ。
前日ソフトボールが歓喜の金をゲットしていい流れを作ってもらった野球のサムライジャパン。
このサムライジャパンに関しては、
ワタシは言いたいこと、一つや二つではありません。
直前まで大会が迫る中、
のんびりとオールスターにサムライの面々を出す関係者にいら立っていましたし、
「本気で金を狙うには、他の競技に比べてその覚悟が圧倒的に足りない」
と思っていました。
しかしメンバーを見てみると、
「このメンバーが揃っていて、負ける訳ね~ジャン」
と思うのもまたあたりまえのこと。
しかし歴史を紐解くと、
「負ける訳ね~ジャン」
と思われていたプロ参加後のシドニー、アテネ、北京の3オリンピックで日本は、
惨敗といってもいいような形で大会を終えていましたよね。
だんだんとしぼんでいく期待、
スーパースターたちが「ただの選手」に見えてしまうオリンピックという舞台、
「重圧」というものに負け続けていく「古い日本のメンタル」が炸裂する舞台として、
オリンピックというものはあったと思います。
前までの大会でも、
日本だけは「総額数十億円軍団」を形成しているのに、
他国の選手は野球だけでは食うにも困るような選手が並んでいて、
そういう選手たちの気迫に押されて敗退する姿は、
記憶に深く刻まれていました。
本当ならば、
バスケットのアメリカ「ドリームチーム」のようなたたずまいと、
圧倒する試合が見たかったというのが、
日本のファンの本音だと思います。
「楽しんでやっていても、実力で圧倒する」
それがスーパースターってもんだよな、普通。
そんな野球。
今回は13年ぶりに復活した五輪の舞台。
しかしながら競技の盛り上がりなどはお寒いもの。
わずか6か国しか出場せず、
予選2連敗しても優勝するチャンスが残されているという大会方式に加え、
日本以外はほとんど「野球」という世界で名前が知られた選手は参加していないというのが現実。
わずかに韓国が本気のチームを作って参戦してきているものの、
正直五輪の金メダルがかかっていなければ「この大会って、なんの意味があるの?」というような大会です。
大学生や社会人のアマ選手からなる混成チームで出場していた、
オリンピック参加当初の熱気のあった80~90年代のオリンピックの野球の試合が、
懐かしいですね。
今とは全然違うもの。
さてそんな大会ですが、
昨日のサムライジャパンは、
最後にまくって逆転サヨナラ勝ちして初戦を飾りました。
しかしこの日の試合を見ても、
ソフトのみならずほかの競技の選手たちの「オリンピックにかける姿」と比較すると、
どうしてもサムライジャパンの選手たちの「薄い本気度」が透けて見えちゃうような気がしていました。
最後に「負けたくない」という彼らの意地が炸裂した最終回の攻撃だけ、
本気度が見えた気がしました。
まあ正直言って、
参加国の数やメンバーを見ていると、
「負けちゃダメだろ」
と思わざるを得ませんが、
まあ、順当に金メダルに輝いてほしいと思います。
そのほかでは、
卓球では石川選手は無念の敗退を喫しましたが、
エース伊藤選手は準決勝へ。
いよいよここから、
中国選手へのチャレンジが始まります。
バドミントンでは、
金メダルを狙う女子シングルスでは奥原、山口両選手が順当に決勝トーナメント進出を決めましたが、
なんと男子シングルスで「金メダル最有力」と言われた桃田選手が、
1次リーグでまさかの敗退となってしまいました。
桃田選手、本当に五輪にはついていないなあ。。。。。
テニスの錦織。
男子シングルス準々決勝で、
いよいよジョコビッチと対戦です。
悔いなくやってほしいですね。
有明で大アップセットを達成したら、
ワタシは昔の伊達公子vsシュテフィ・グラフ戦を思い出しちゃうんだけどなあ。。。
そんなこんなで、
毎日こんなに幸せでいいのかな?
と思っているワタシは完全に「オリンピックおやじ」に変身中です。
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