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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

帰って来たぞ・・・ウルトラマン、じゃなくてスーパー・エース 

2011年07月28日 | 高校野球

第93回全国高校野球選手権大会の各地方予選は、
最後の局面を迎えています。

昨日も、
センバツで準優勝した九州国際大付属が福岡を制すると、
高知では明徳義塾が3季連続のV。
春の関東大会優勝の習志野が激戦千葉で圧勝すれば、
150キロエース・釜田を擁する金沢も甲子園に帰ってきてくれました。

そんなニュースが続々と届く中、
東京でも大きなニュースがありました。

東東京大会準々決勝で、
帝京のエース・伊藤が昨年準優勝の強豪・修徳を相手に、
7回参考ながらノーヒットノーランを達成しました。

しかも四死球もゼロ。
出したランナーはエラーの1人のみで、
完璧な投球だったようです。

この伊藤投手、
1年生の時から甲子園の土を踏み、
そのときすでに145キロ超の速球を投げ込んだという素晴らしい投手。

高校球界では、
菊池(花巻東)が卒業した後では、
NO1であることは間違いないと言われていました。

その予想通り、
翌春の選抜までは、
実に順調な歩みを見せていました。

ネット裏に集まるスカウト陣も、
日本のプロ野球のみならずメジャーリーグのスカウトも多数混じったりと、
はやくも争奪戦がヒートアップしているような様相さえ見せる、
伊藤投手の周辺でした。

むろんベテランの前田監督も、
この伊藤投手を軸として、
1995年以来の全国制覇の夢を描いていたと思います。

http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/b98dbfe40ec1e11415c30bce993e94d5

その期待、
ワタシのブログにも書かせてもらいました。



しかし、
順調そのものに見えたその歩みは、
突然パタリと止まってしまいます。

昨年の夏の大会。
≪赤丸大本命≫の帝京は、
その伊藤のほかにも2人の剛腕を擁しながら、
国士舘にボコボコに打ち込まれて早期敗退。

捲土重来を期した秋も、
再度国士舘の軍門に下りました。

そのころから、
伊藤投手の動向には、
『?』マークが付きまとうようになりました。

ワタシも秋や春の練習試合などを数度見に行ったことがありますが、
明らかに自信を失っているような伊藤投手の姿を見るにつけ、
『どうしたんだ』
という思いが拭い去れませんでした。

何とも微妙な『ピッチャーの心理とバランス』

深いところはわかりませんが、
横浜の元エース・斎藤君なども、
信じられないような『イップス』症状に陥っていると聞きました。(実際映像で見た限りでは、厳しい状態でしたね)

剛腕が期待通り育っていくのは、
本当に難しいんだなということを実感する出来事です。


最後の夏を迎えるにあたっても、
いい話は聞こえてこず。
実際に東東京大会は始まってみたものの、
大差がついて気楽だった都立城東戦にわずかに投げたのみ。

帝京は好調な打線の爆発で勝ち進んでいるものの、
『伊藤はどうしたんだ!!』
という思いをいつも抱いていました。

しかし・・・・
昨日の難敵・修徳戦でついに伊藤が帰ってきてくれました。

東京屈指の打線を持つ修徳に対して、
7イニングとはいえ無安打無失点。
そして四球なし。

もう戻ってきたと考えていいでしょう。

伊藤が好調であれば、
帝京の戦力は盤石。

ライバルの関東一と比べても、
戦力的には上回るでしょう。

順調ではなく苦しんだ分、
伊藤クンがどう脱皮しているのか、
大変注目しています。

帰ってきたウルトラマン・・・・・
もとい、スーパーエース。

彼の動向が、
東京の夏を大きく左右することは、確実です。



【おまけ】
今年の東西東京大会。
一昨日、昨日と各々準々決勝が行われました。

◇西東京大会
 早稲田実 10-0 国学院久我山  (5回コールド)
 佼成学園 11-0 穎明館       (6回コールド)
 日大鶴ヶ丘 8-2 早大学院
 日大三   13-0 堀越        (5回コールド)

◇東東京大会
 帝京     8-0 修徳        (7回コールド)
 成立学園  9-2 青山学院     (8回コールド)
 二松学舎  8-1 駒込学園     (7回コールド)
 関東一   10-0 朋優学園     (5回コールド)


何と言いましょうか。
例年と違って『シードなし』で臨んだ今年の東西東京大会。
いい具合に強豪校がばらけて・・・・・
と思っていましたが、
ベスト8の激突にしてこれだけはっきりと実力差が表れる対戦が続いたんじゃ、
やっぱりシード制は必要だなあと実感しました。

他県(特に神奈川や千葉など)と比べて、
上位数校は力を持っているものの、
そこと中位以下の高校との実力が顕著だといつも感じられる東京の高校野球。

その傾向が、
顕著に出てしまった戦いでした。

しかし、
その分準決勝以降は、
いずれ劣らぬ強豪ばかりの集う対戦となっています。

遅ればせながらも、
最後に盛り上がる東京大会。

今日からの4日間、
目が離せません。




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