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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

全国大学ラグビー選手権 決勝は帝京大vs明大

2018年01月06日 | ラグビー

≪全日本大学ラグビー選手権大会≫ ~2日・秩父宮~

【準決勝】

 明治大   〇 43(7-14,36-7)21 ● 大東大
(対抗戦2)                 (リーグ戦1)

 帝京大   〇 31(14-7,17-5)12 ● 東海大
(対抗戦1)                 (リーグ戦2)



興味深い対決となった秩父宮の大学選手権準決勝。
第1試合では明治が大東大に快勝。
7日の決勝に進出しました。

前半のファーストスクラムから、
大東大の前半、
強いスクラムとFWのファカタバ兄弟の強力な突進を武器に、
試合の主導権を握りました。

FW戦では明らかに大東大優位ということを感じたものの、
やはり大東大は強引に局面を打開していくチームだけに、
数回のFWの突進を止められ始めると、
焦ってミスを連発。

そのあたりの粗さを見逃さずゲームプランを作った明治に、
見事に『はめられていった』ゲームに見えました。

明治は前半こそリードされるものの、
決定的な点差を奪われずに折り返しに成功。

後半はじわじわとタックルが効いて大東大にミスが出始めると、
一気にキックを使いながらBKを中心に球をつないでトライを量産。

終わってみれば圧勝で決勝への進出を決めました。
明治の大学選手権決勝進出は、
『一大王国』を築いた90年代以来実に19季ぶり。
優勝となれば96年以来、21季ぶりとなります。

90年代は10年間で8回の決勝進出、うち5回の日本一に輝き、
まさに『明治時代』を築いた明大。

その後関東学院の時代、早稲田の時代、そして帝京の時代と、
時代は移り変わってきました。

さて、
『名門』というか、
早稲田と並び【大学ラグビーの象徴】のチームである明治が、
まさに『一大王朝』を築いてこの世の春を謳歌する帝京大を、
止めることができるのでしょうか。


そして第2試合。

この試合を見る前までは、
『メイジ』に心を奪われていたワタシですが、
この試合の『レベルの高さ』を見てしまうともう、
『帝京のラグビーの凄さ』に見惚れてしまいました。

V9を習う帝京とはいえ、
今年は絶対のリーダーが不在で、
リーグ戦からの歩みもいつものような感じではない。。。。。。。

なんてことをずっと感じていたので、
今年の東海大との対戦をワタシは、
心待ちにしていました。

その東海大。

リーグ戦では大東大に足許をすくわれて、
まさかの優勝を逃すという結果に終わりましたが、
この大学選手権を見る限りかなりチームはまとまって、
ピークの状態に近づきつつあるように見えました。

FWにタタフ、モエラキオラという絶対的な切り札を持ちつつ、
BK陣も充実して、
最後尾に控えるは日本代表キャップを積み重ねる主将・野口。

『これ以上の布陣はない』

という感じで、
この大学選手権では3回戦で早稲田を、準々決勝で関西圧勝Vの天理大を、
まさに完膚なきまでに叩きのめしての進撃ぶりは、
『東海初Vの可能性が高いのでは』
ということを感じさせてくれました。


そしてキックオフ。

最初のプレーで、
帝京陣22mラインに上げられたキックにFW陣が猛突進。

東海大は相手ボールを奪うや否や、
電光石火のBK陣のつなぎであっという間に『ノーホイッスルトライ』を奪いました。

この瞬間、
ワタシは背中に電流が走ったかのような感覚で、
『こいつはスゲエ。。。。これは面白い試合になるぞ』との予感が。

たぶん大学の他のチームならば、
一気に東海大にペースを握られて、
早稲田や天理のように、
一気にいかれてしまったことでしょう。

しかしそこからが、
『帝京大ラグビ』の真骨頂。

東海大のディフェンスは、
ものすごく速い出足と突き刺さるような低いタックルで、
帝京大の突進を、
1度、2度ではなく、6度、8度、10度・・・・・・・
止めに止めました。

素晴らしいとしか言いようのないディフェンスだったと思いますが、
帝京大はまさに『止められても止められても』愚直に反則することなく、
攻撃を継続していきました。

フェーズ(連続攻撃の回数)は優に20回を超える攻撃が2度、3度。
東海は『止めても止めても』自分のボールにはならず、
疲労が蓄積していったと思います。

東海大はボールを奪いエンドゾーンまで迫るも、
そこで痛い反則が2度。

ここで突き放すことができず、
逆に帝京大にトライを決められて、
14-7と帝京大リードで折り返しました。

後半も同じ展開ながら、
今度は東海大がミスを連発し始め、
そこを試合巧者の帝京大がうまくついて、
トライを重ねて突き放し、
試合を決めました。

後半は優劣がはっきりした試合でしたが、
こと前半に限ってみると、
この試合は『本当に大学ラグビーなのか?』と疑いたくなるほどの、
レベルの高い試合でした。

ここ数年、
帝京大が『絶対王者』の地位を揺るがさず占め続け、
そこに挑んでいくのが東海大という図式でしたが、
この2強の強さの凝縮した戦いは、
まさに唸るほどの好ゲームを演出しましたね。

正直に言うと、
やはり大学ラグビー界においては、
現在この2チームが突出した力を持っているということが言えるでしょうね。

そしてもちろん、
2チームを比べると、
すべての面で帝京大が上回っている・・・・・
そういうことが言えるのではないでしょうか。

帝京大の『100%ホンキの本気』という試合が見られただけでも、
この試合を見た価値はあると思っています。


さて、決勝です。


帝京大がもし準決勝のような戦いをすると、
明治に勝ち目は薄いでしょうね、残念ながら。

明治としては、
準決勝のように、
愚直にディフェンスで止めて、止めて、止めまくるしか活路は開けないでしょう。
それを80分間継続して、
15人が一体となってできるか?

そしてそれがある程度の時間帯までできれば、
秩父宮が『明治一色』の応援になると思われますので、
それを味方につけ、
乾坤一擲のトライを狙いに行く。。。。。。

そんな戦いじゃないでしょうか。

『絶対王者』の帝京は、
そうはさせじとまた、
凄いラグビーをしてくることが予想されますが、
『完全アウェー』の雰囲気は帝京のフィフティーンに、
何か変化をもたらすでしょうか?!

ということで1月7日。
何かが起こる秩父宮。

そんな試合になれば、
盛り上がりはMAXになることでしょう。



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