大相撲九州場所は、
昨日で前半戦の5日目が終了。
休場明けの横綱・白鵬が万全の相撲を見せトップに立っていますが、
どっこい土俵を盛り上げる力士たちも多数。
なんだか、最近にない面白い場所になっている気がします。
横綱・大関陣では、
馬力の戻りつつある琴奨菊の相撲が光っていますね。
ここまで5連勝。
この連勝は新大関の場所以来のことらしく、
いつも『クンロク(9勝6敗)』か『ハチナナ(8勝7敗)』が定番で、
時に負け越すこともあったここ数年の琴奨菊とは、
一味違うところを見せてくれています。
しゃにむにがぶっていく相撲は彼の一番の持ち味。
最後まで優勝争いに残ってくれると、
面白いなあと思ったりしています。
先場所優勝の鶴竜が早くも2敗、
休場明けの日馬富士の危なっかしい相撲や、
足のケガの影響が色濃く残る照ノ富士など、
白鵬以外のモンゴル勢になんだか勢いのない今場所は、
日本勢ががんばらないと土俵は盛り上がりません。
勢いと言えば、
前頭4枚目の勢は、
今場所も5連勝で立ち上がりました。
しっかりとした四つ相撲の”正統派”の力士だけに、
これから組まれるであろう上位との対戦では、
先場所に引き続いて苦戦も予想されるのですが、
このあたりの番付で頑張る力士がいると、
幕内の土俵が盛り上がりますね。
そして初日から横綱・大関を連破して意気上がるのが、
小結の嘉風。
『勝ちたい』という意識から『(自分の力を)出し切ろう』という意識に変えたという昨今の嘉風。
なんだか吹っ切れたような相撲をここ数場所取り続けていて、
彼の相撲を見るのが楽しみになってきています。
33歳になったこの嘉風。
このまま勝ち続けると、
まさかのベテラン力士の『大関昇進』というのも、
あながち夢ではないような気がしてきています。
そして同じ小結で、
先場所は小結で二けたの白星をあげながら関脇への昇進を見送られた栃ノ心も、
いい相撲を見せています。
大ケガで幕下まで下がりながら、
不屈の根性でここまで再浮上してきたこの栃ノ心。
ワタシは実は、彼の大のファンなのです。
今場所の番付発表を見て、
ワタシもガックリしたのですが、
今場所も横綱・大関との連戦が組まれた序盤の5日間で2勝3敗。
昨日も照ノ富士とのがっぷりの相撲で力勝ち。
『今場所も、なかなかいいんじゃないか?』
と思っています。
一方、
期待された遠藤や逸ノ城。
昨年は一時期『土俵の主役』にまで上り詰めましたが、
なんだかすっかり勢いも削がれ、
厳しい土俵となっています。
特に逸ノ城は、
ちょっと深刻な状態ですね。
そんなこんなで白鵬の強さばかりが目立ちますが、
多彩な力士が土俵を彩ってくれて、
1年納めの場所も盛り上がっているといったところでしょう。
そんな中で、
ファンが6年越し、いや、7,8年越し(?)の期待をかける大関・稀勢の里の初優勝の悲願は、
達成されるのでしょうか?
せめて千秋楽まで、
その望みをつなぐような相撲を取ってほしいと思っています。
序盤戦では、
やたらと『行司差し違え』も多かった今場所。
果たして大団円・・・・・となるのかどうか。
(何を持って大団円というか・・・・・は、人それぞれですね。)
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