晴天の下、
第103回全国高校野球選手権大会が開幕しました。
例年とは少し趣が異なり、
選手の場内一周が省略された代わりに、
”プリンス”が栄冠は君に輝くを熱唱。
一気に「待ちわびた甲子園」の風情が高まり、
「夏の甲子園が復活した」大会に気持ちが持っていかれました。
待ちに待った球児たちの夏。
2年ぶりに開催されるこの甲子園は、
参加する球児はもとより、
開催者にも「覚悟」が求められる大会です。
先に閉幕したオリンピック同様、
「スポーツのチカラ」を全国に届ける、
いや、もっと言えば「夏の甲子園の魔力」を運んでくれる大会にしなければなりません。
最後の一球まで決してあきらめない、
「決意の野球」
を見せてもらいたいと思っています。
さて、昨日の試合です。
とにかく開幕日の試合というのは、
球児にとっては非常にコンディションの維持が難しい、
厳しい試合になると思います。
特に開幕試合は、
開会式で行進したグラウンドで、
わずか30~40分後に始まる試合ですから、
平常心で臨めと言ってもそれは無理なこと。
ふわふわした体が浮いた状況の中で、
どのぐらいで自分というものを取り戻せるのか、
そんな戦いとなります。
開幕戦は日大山形と米子東の対決。
両校ともに伝統校ですが、
終始自分の野球ができたのは日大山形の方でした。
機動力を効果的に使った攻撃で相手を揺さぶり、
4点を奪って4-1で快勝。
米子東は安打は出るものの攻撃が単調で得点に至らず、
9回には意地を見せて無死から4連打で1点を返しなお無死満塁の好機を作りましたが、
そこでリリーフした滝口の145キロを超える速球に中軸が三者連続三振に倒れジ・エンド。
初戦を飾ることができませんでした。
第2試合は、
力があるとされた静岡が登場。
マウンドには県大会を無失点で駆け抜けたエースの高須が上がります。
しかしこの日の高須、
今一つボールが指にかからない感じの投球が多く、
6回までに新田に2点を先取されました。
静岡は自慢の打線も火を噴かず、
新田の丁寧に投げるエース向井を捕まえきれません。
7回にはそれでも2点を返し同点に追いつきますが、
すぐそのあとの8回、高須を継いでマウンドに上がった鈴木の制球が定まらず連続四球から招いたピンチにタイムリーを打たれ、
結局2-4で逃げ切られて悔しい初戦敗退となりました。
勝った新田は、
非常に愛媛らしい野球で勝ち上がりました。
エース向井は丁寧に低めに球を集め、
緩急もよく効いて静岡の強力打線に最後まで的を絞らせず。
打線もセンターを中心に高須の速球に振り負けることなく、
好機をものにして得点を重ねました。
そしてなんといっても光ったのがその守り。
同点に追いつかれた後、
センター長谷川が超ファインプレーで勝ち越されるピンチを防ぎ、
それが勝敗を分けたポイントになりました。
投攻守いずれもが高い水準にある新田。
なかなかのチームです。
第3試合には、
甲子園春夏初出場の東明館が登場。
日本航空に挑みました。
エース今村を中心に守り勝ってきた東明館。
この日ももくろみ通りに中盤までは試合を進めていました。
今一つ球の制御が聞かない日本航空の左腕・ヴァルデナに対して、
序盤から多くのチャンスを生み出しました。
しかし最後のところで、
日本航空の守りに「守り切られて」得点を奪えず。
特に4回の1死2塁でのショートの、
「レフトに抜けて先制点か?!」というライナーに対するファインプレー、
そして6回2死1・2塁からセンター前ヒットでホーム寸前にタッチアウトを奪ったセンターの好返球、
これらがポイントになりました。
6回裏に日本航空は、
2死1・3塁からとっておきのダブルスチールで先制。
8回には連打で3点を追加して、
終わってみれば4-0と日本航空が快勝しました。
東明館は自分たちの力は存分に発揮したと思いますが、
相手の方が一歩上だったという事でしょう。
しかし、しっかり守ってという野球は、
甲子園で爽やかな風を送ってくれました。
校名そのものの「透明感」あふれる試合っぷりでした。
ああ、はじまりましたね。
甲子園の高校野球。
いい響きだ。。。。。。
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