夏の高校野球地方大会。
100年を迎えるこの大会。
地方大会は後半戦に入ってきましたが、
劇的な試合が各地で連発!
小説にしたら、
『こんなことありえない・・・・・』
と言われるような、
凄まじい試合ばかりになってきました。
まずは大注目だった、
茨城県大会の決勝。
昨年の大会でも触れた、
霞ヶ浦高校が3年連続で決勝に進出、
悲願に向けて決勝を戦いました。
どうしても、どうしても甲子園までたどり着かないこのチーム。
そして高橋監督。
過去8年のうち6回も茨城県大会の決勝に進出。
そしてその多くが、
終盤まで試合をリード。
9回2アウトまでリードしていたという試合も2回。
なにしろそこから、
常に相手に”まくられて”悔しい思いだけが増幅している、
そんな【悲劇のチーム】なんです。
去年の記事 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/angeldad/e/7af7eb9254fd3f1af4d1fd9b7c3dda39
そんな霞ヶ浦が、
今年も決勝へ。
しかも相手は、
何度も煮え湯を飲まされてきたあの常総学院でもなければ、
昨年も悔しい思いをさせられた藤代でもない。
まさに無印で勝ち上がってきたノーシードの日立一でした。
『今年こそは・・・・・』
と悲願達成に向けてぎっしりと埋まった3塁側スタンド。
そんな中で、
試合展開は、
過去何度も何度も繰り返してきた、
『リードしているものの突き放せず、僅差のまま終盤へ』
という展開。
圧倒的に試合内容では押しているものの、
頭の上になんともいやらしい霞のかかったような、
そんな試合展開でした。
しかし。。。。
一昨年、昨年と枯れるほどの悔し涙を流してきた3年生が、
その3年分の思いを、
すべてグラウンドにぶつけて、
守って、守って、守り抜きました。
2-0
ついに、
悲願の夏の甲子園初出場です。
おめでとう、霞ヶ浦高校!!
そして高橋監督。
『号泣しようと思ったら、隣で部長がすでに号泣しちゃっていたので・・・・・』
と茶目っ気たっぷりに語った高橋監督。
ついに甲子園ですよ!!
重圧から解き放たれて、
たっぷりと『霞ヶ浦の野球』を披露して来てください。
そして『悔しさを糧に』といえば、
『あの世紀の大逆転』の再現となった石川大会。
あの奇跡の大逆転には、
なんと続きがありました!
【昨夏 決勝】
大谷 150110000 ‐ 8
星稜 000000009 ‐ 9
【今年 準々決勝】
星稜 000101010 ‐3
大谷 000000004 -4
野球の神様とは、
なんとまあ、
劇的なことを演出なさる。
小説に書けば、
こんな陳腐なことは現実にはありえないっていうような『物語』が、
高校野球じゃあ、平気で起こっちゃうんですから、
これはもう驚きを通り越して、
笑うしかありません。
いや~~~
小松大谷高校の選手たち。
やってくれましたねえ。
すごい!すごい!
そして『新しい時代のスーパーヒーロー』になるのを義務付けられた早実・清宮選手。
やっぱり彼も、
先輩の斎藤投手張りに、
『持っている男』
ですね。
バリバリの『候補筆頭』日大三相手に、
決勝の2点タイムリー。
チームは2-0でこの難敵を倒して、
決勝に進出してきました。
決勝は日曜日ですから、
神宮は『満員札止め』必至でしょう。
そして神奈川では、
【名将・渡辺監督】の横浜が、
終盤に3点差をひっくり返しての劇勝。
まだまだ”名将最後の夏”も終わりを告げません。
さすがだなあ。。。。。
そして、
渡辺監督は今年のベンチの中で、
実に楽しそうに采配を振るっています。
この姿を見ているだけで、
何だか胸にジーンとくるものがありますね。
更に、
遠く京都の地では、
甲子園に出れば優勝候補になりうる力を持った昨選抜優勝校、
龍谷大平安も敗れ去りました。
『絶対エース』
高橋投手がまさかの7失点。
夏の恐ろしさをまざまざと見せつけられた感じです。
選抜準優勝の東海大四、
剛腕エース・高橋を擁した県岐阜商も、
準決勝で涙をのみました。
そして各地で、
代表校も続々と名乗りを上げています。
北北海道;白樺学園
秋田;秋田商
岩手;花巻東
代表校の皆さん。
おめでとうございます。
いよいよ夢にまで見た、甲子園ですよ。
ということで、
ますます過激さを増してきた地方大会。
すんげ~~~~試合ばっかりで、
のけぞっちゃいます。