大相撲春場所は、
昨日に中日を迎えました。
昨年は不祥事で中止になったため、
2年ぶりの大阪場所。
大阪の相撲好きの皆さんにとっては、
待ちに待ったこの”大相撲”ということが言えるかもしれません。
場所前には、
貴乃花親方がジャパネットの高田社長よろしく、
『大相撲春場所。これだけついて、何と・・・・・』
などとそこかしこで涙ぐましい”チケット販売”に向けた努力を行っていましたね。
平成ヒトケタ時代、
本当に貴乃花の人気はすさまじかったですもんね。
その人気にあやかろうというものなんでしょうが、
すでにすっかり変わってしまって、
今風にいうとすっかり【イタイ】存在になってしまった彼に集客を頼るのは、
どうかという気もしますがね。
ワタシが考えるには、
≪寺尾・舞の海・魁皇≫
この3人が飛び回ったほうが、
はるかに魅力的だと思うんだけどなあ。
さて、
そんなことよりも本場所の相撲内容ですね。
昨年終盤から話題の中心であった琴奨菊、稀勢の里は、
すっかり昇進当時の勢いが失せてしまい、
悪しき意味での『大関らしさ』を出してしまっている感じがします。
何人もの大関が陥ってしまった『クンロク(大関)への道』を驀進することだけは、
勘弁してもらいたいものです。
曙・武蔵丸を継ぐ存在としてクローズアップされてきた把瑠都。
前半に1敗を喫しましたが、
体力と馬力だけに頼る相撲からは一歩抜け出してきたような感じのする、
今場所の相撲っぷりです。
期待できそうですね。
そんな中で今場所も中日で勝ち越しを決め、
今場所も『無人の野を行く』横綱・白鵬。
『乱世でこそ光る』彼は、
バタバタと上位陣が倒れていくのを横目で見ながら、
悠々と自分の相撲を取り切っていると思います。
もうその強さ、そして風格。
すべてが大横綱なんですが、
彼に唯一かけているものがあるとするならば、
それはライバルだと思います。
ライバルとの【歴史に残る名勝負】
というものが、
白鵬のキャリアには抜けているものだと思っています。
大鵬に柏戸がいたように、
北の湖に輪島がいたように、
貴乃花に曙がいたように・・・・・。
ワクワクするようなライバル対決が、
白鵬の相撲をより輝かせてくれるのは、
明白なことでしょう。
ファンはそれを待ち望んでいます。
しかしライバルは、
同じ地位でなければいけません。
そういう点では、
今角界を見渡して、
彼のライバルになりそうなのは、
まあ把瑠都なのかな、
と見ています。
今場所の千秋楽で、
この両者が相星、あるいは星ひとつの差で対決するのが、
見てみたいですねえ。
そうすれば、
黙っていても相撲は盛り上がりますよ。
もう一つ言うならば、
幕内前半戦での【くせ者】力士の登場が待たれるところでしょう。
くせ者でなくて、人気者でもいいですよ。
高見盛にこれ以上を期待するのは、
ちょっと無理そうなんで。
残り7日間、
大阪の春を彩る対決、
期待しています。
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