SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

チャンピオンたちの咆哮  3大世界タイトルマッチ

2013年04月09日 | ボクシング

≪THE REAL17 3大世界タイトルマッチ≫

【WBC世界バンタム級タイトルマッチ】

 チャンピオン                      挑戦者・1位
 山中 慎介 (帝拳)  〇   TKO   ●   マルコム・ツニャカオ (フィリピン)
                 12回1分57秒

【WBC世界フライ級タイトルマッチ】

 チャンピオン                      挑戦者・6位
 五十嵐 俊幸(帝拳)  ●   判定   〇   八重樫 東 (大橋)
                 108 - 117
                 109 - 116
                 110 - 115

【WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ】

 チャンピオン                      挑戦者・10位
 ガブリエラ・ディアス   ●   TKO   〇  三浦 隆司 (帝拳)
       (メキシコ)    9回1分21秒



両国国技館で行われた【THE REAL17】。
毎回複数の世界戦を行っていますが、
今回はファンが待ち望んだカードが並び、
試合前から会場は熱気にあふれていました。

5時半開始で10時半終了という、
非常に長い1日でしたが、
すべてのファンがボクシングというものを堪能して、
家路についたことと確信しています。

それほど昨日の3試合は『面白かった!!』。

まずは2度目の世界挑戦となった三浦選手。
左の強打の選手ですが、
戦い方があまりうまい選手ではないので、
老練なチャンピオンに翻弄されるのではと危惧していました。



しかし・・・・。

硬さの取れた3回にその左をヒットさせてチャンピオンからダウンを奪うと、
後は6,7回と立て続けにダウンを奪取。
最後は9回、
相手が起き上がれない良く伸びる左でフィニッシュ。
計4度のダウンを奪う完ぺきなKO劇で、
ファンを酔わせてくれました。



おめでとう!新チャンピオン!


そして次は、
メインと言ってもいい日本人同士のガチンコ対決。

2度の防衛を果たしながら知名度はいま一つのチャンプ・五十嵐が選んだ相手は、
現在無冠ながら昨年の井岡との統一タイトルマッチで、
敗れながらもぐんぐんと株をあげ続けた八重樫。
2人の意地と意地がぶつかる、
緊張感あふれるスーパーバウトでした。


 




八重樫は前半から、
飛ばし過ぎかと思えるほどに五十嵐にプレッシャーをかけ続け、
完全にペースを奪いました。

五十嵐は八重樫の圧力に抗しきれず、
やや下がり気味に戦ったのが印象を悪くしたか、
時折いいパンチを当てながらも”劣勢感”はぬぐえない試合展開。

4回、8回後の公開採点で、
八重樫の大きなリードを耳にして、
後半はあせっていた感じが出てしまいました。

それにしても八重樫。

井岡との激戦を通じて、
1段も2段も、
自分のレベルを上げてきました。

見事としか言いようのない戦いぶりでした。

井岡との対戦時よりも2階級上げてのタイトルマッチ挑戦でしたが、
不安はみじんも感じさせませんでしたね。
圧力のかけ方と回転力の凄さ。
『八重樫時代』が到来する予感を漂わせてくれました。



そしてお待ちかねのメイン・イベント。
前回のタイトルマッチで戦慄KOを飾った山中チャンプが登場しました。

挑戦者は長谷川穂積の真正ジムに所属する苦労人のフィリピンボクサー、マルコス・ツニャカオ。
元世界チャンピオンの彼は、
ボクシングファンの間では、知れた存在の第1位のコンテンダーです。

試合は壮絶なものとなりました。


 
 




1・2Rはワタシの目には、
ツニャカオの出来が非常にいいように映りましたが、
山中チャンプは徐々にペースを取り、
3回に『戦慄の左』が炸裂。
2度のダウンを奪いました。

あの速さ。
異次元でした。

しかしここからがすごかった。

フラフラで立ち上がったツニャカオでしたが、
驚異の回復力で反撃に出ます。

顔を血で真っ赤に染めながら中盤に攻勢をかけるその姿は、
この戦いにかける執念のようなものを感じましたね。

ポイントでは山中リードで迎えた最終回。
ここぞとばかりチャンプは、
仕留めにかかり牙をむきました。

最後はやはり左一閃。

粘るツニャカオを最後にマットに沈めて、
この【進化するチャンプ】は、
見事にV3を達成しました。

山中チャンプ。
いや~、強くなりました。
岩佐との試合や王座決定戦の時とは別人のように、
進化の歩みを止めませんね。

 



WBAの同じ階級には、
前日に強くもない相手と何だかぐだぐだの試合をして『ベルトだけは守った』3階級制覇の王者がいるそうですが、
マスコミにあおられてそこに目線を持っていかないでほしいですね。

もっと大きな世界を見据え、
本当にパッキャオやドネアのような『スーパー王者』を目指してほしいと思っています。

それにしても、
3試合とも手に汗握る戦いで、
時間のたつのを忘れていました。

【ボクシングの本当の面白さ】
満載の、
素晴らしい一夜となりました。




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 巨人 強すぎじゃないの?! | トップ | PLアウト! 残念な夏の甲子... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ボクシング」カテゴリの最新記事