さあ、NFLのプレーオフの季節がやってきました。
今シーズン、
ワタシは今まで以上に気持ちを入れてシーズンを見ていました。
本命なき大混戦の様相を呈している今年のNFL。
昨季”生きる伝説”QBのブレイディを獲得したバッカニアーズが、
まさかのNFC第5シードからスーパーボウルチャンピオンに輝きました。
そして今季は連覇を狙って、
今年は第2シードで登場してきます。(先週の表記、第3シードとなっていました。失礼しました。)
そのバッカニアーズに昨季はチャンピオンシップゲームで苦杯を喫したパッカーズが今季も第1シード。
昨季と同じ13勝を挙げ(昨季は3敗、今季は4敗)トップシードを堅持。
今季こそスーパーボウルへの道を切り開くとQBロジャースを中心に意気込んでいます。
そこに名門のカウボーイズ、49ersが絡み、
スーパーボウルの開催場所、SoFiスタジアムを本拠地とするラムズが、
スーパーボウルの夢に向かいここまでやってきました。
一方のAFC。
こちらは好調のタイタンズが第1シードを奪取して今週はByeウィーク。
3年連続でのスーパーボウル進出を狙うチーフスは、
終盤にグッと調子を上げ、QBマホームズも好調を維持。
最もスーパーボウル進出に近いところにいるといわれています。
しかし大混戦だけに、
どこが勝ち残っても不思議ではない今年のNFLとなっています。
そして今週の結果は以下の通りでした。
【NFC ワイルドカード・プレーオフ】
第1シード GBパッカーズ Bye
(以下シード順高い方がホーム)
第2シード タンパベイ・バッカニアーズ ○31-15● 第7シード フィラデルフィア・イーグルス
第3シード ダラス・カウボーイズ ●17-23○ 第6シード サンフランシスコ・49ers
第4シード ロサンゼルス・ラムズ ○34-11● 第5シード アリゾナ・カージナルス
【AFC ワイルドカード・プレーオフ】
第1シード テネシー・タイタンズ Bye
(以下シード順高い方がホーム)
第2シード カンサスシティ・チーフス ○42-21● 第7シード ピッツバーグ・スティーラーズ
第3シード バッファロー・ビルズ ○47-17● 第6シード ニューイングランド・ペイトリオッツ
第4シード シンシナティ・ベンガルズ ○26-19● 第5シード ラスベガス・レイダース
この「スーパーワイルドカード・ウィークエンド」と命名されたプレーオフ第1週。
週末に6試合と息つく暇もないほど注目のゲームが目白押しでしたが、
終わってみればほとんど波乱はなし。
試合内容も一方的なものが多かったのですが、
唯一の波乱はカウボーイズが地元でかつてのライバル、49ersに敗れたこと。
カウボーイズvs49ers。
オールドファンなら90年代初頭を思い出して、
ちょっとワクワクしてしまうような対決です。
当時はNFCでこの両チームが「2強」と呼べるほど戦力が充実していた時代。
カウボーイズにはQBのエイクマンをはじめ、RBエミット・スミス、守備でもディオン・サンダースを擁するなど、
全く隙の無いチームで92,93シーズンにスーパーボウルを連覇し、95シーズンでも優勝た「アメリカズ・チーム」です。
一方の49ersは80年代にモンタナで4度のスーパーボウル制覇と”王朝”を築いたチーム。
90年代初頭にはそのモンタナがチームを去ったものの、
後釜に座ったスティーブ・ヤングが安定度抜群のパスをジェリー・ライスに投げまくっていたハイパーオフェンスが持ち味で、
95年には5度目のSB制覇を達成しました。
毎年のように「アメリカ版巌流島の対決」を繰り広げていた両チームのプレーオフでの対決。
注目度は高かったですね。
この日の試合では、
49ersがサミュエルのランとガラポロのパスを効果的に織り交ぜて、
第3Qまでに23-7と大量リード。
カウボーイズは終盤になるまで、
大黒柱であるプレスコットのパスがさえずに、
最後は追い上げましたが届かず。
悔しい終戦となってしまいました。
NFCではそのほか、
バッカニアーズが好調をアピール。
プレーオフの戦い方を隅から隅まで知り尽くすブレイディのプレーは相変わらず見事。
そしてディフェンス陣も故障者が帰ってきて、
チームは今季一番いい状態に戻ってきているのではないでしょうか。
ラムズでは、
これまであれだけの実績を残しながらいまだにプレーオフでただの一度も勝ったことがなかったQBスタッフォードが、
ようやく初めての1勝を手にしました。
この日のラムズはディフェンス陣が奮闘。
サック、ハリーなど相手QBのマレーにプレッシャーをかけ続けて、
見事に抑えきったといっていいでしょう。
RBのエイカーズが戻ってきたことで、
攻撃のバリエーションが格段に増えて、
カージナルズも守備の的が絞り切れない感じでした。
攻撃がこの試合のように機能すれば、
ある程度は上位のバッカニアーズ、パッカーズとも戦えそうな気はします。
AFCも3試合は全く波乱なし。
ビルズはさすがに極寒の地元での試合は強いですね。
しかしここ最近、
ベリチェック率いるペイトリオッツがあんな無残な姿をさらすの、
あんまり見たことはないですね。
(まあ、90年代の弱~いペイトリオッツの時期にはよく見せていた姿ではありましたが。)
チーフスとスティーラーズの試合は、
今季に限ってみればかなりミスマッチな感じで、
予想通りの結果に終わったわけですが、
ロスリスバーガーの「最後の試合」という観点からすれば、
なかなか感慨深い試合ではありました。
同じ大ベテラン、アラフォーの伝説のQB同士とはいえ、
ビッグ・ベンの方は「ああ、そろそろ彼のキャリアも終わりかな」という感じがプレーにも見受けられていましたね。
一方のブレイディは、
「まだまだ超一流だなあ」
としか感じられないスーパープレーばかりのシーズンでした。
ベンは39歳、ブレイディははなんと44歳ですから、
ブレイディの方が実際は5歳も年上なんですけどね。
彼はまさに「生きる伝説」で、まだまだ続いていきそうな気配ですね。
ベンガルズとレイダースの試合は、
最後まで勝敗の行方が分からないいい試合でした。
しかし敗れたレイダース、
間髪を入れずすぐにGMを解雇したあたり、
アメリカのプロスポーツのシビアさ、厳しさを感じずにはいられませんでした。
ということで、
今週末はディビジョナルプレーオフ。
そう、
各カンファレンスの”準決勝”です。
カードは以下の通り。
【NFC ディビジョナル・プレーオフ】
第1シード グリーンベイ・パッカーズ 第6シード サンフランシスコ・49ers
第2シード タンパベイ・バッカニアーズ 第4シード ロサンゼルス・ラムズ
【AFC ディビジョナル・プレーオフ】
第1シード テネシー・タイタンズ 第4シード シンシナティ・ベンガルズ
第2シード カンサスシティ・チーフス 第3シード バッファロー・ビルズ
(以上シード順高い方がホーム)
さあ、本当の戦いはこれから。
強いチーム同士のたたき合い。
さあ、どうなる、NFL!!!
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