あのドカベンの大漫画家、
水島新司氏が亡くなりました。
一昨年の暮れに漫画家の引退を発表して1年。
漫画とともに、そして野球とともに歩んだその人生に、
幕を閉じました。
享年82歳。早すぎるその死を悼みます。
昨年の漫画家引退に際し、
ワタシは以下の記事を書きました。
ドカベンよ永遠に。 水島新司ついに筆を置く! - SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても (goo.ne.jp)
その時もショックでしたが、
今はさらにショックで、
なんだか少年時代からの思い出が遠くに行ってしまうような、
そんな感覚を持っています。
前の記事で、
ドカベンが負けた時にKIOSKで「少年チャンピオン」を買ってその場で読み、
大変にショックを受けたことを書いたのですが、
書いた後に鮮やかにその光景がよみがえってきた・・・・・なんてこともありました。
あれは確か、大宮駅。。。。。。
水島新司さんの漫画、
特にドカベン、大甲子園、あぶさんなどは、
その時々の自分の思い出と濃厚にリンクしていて、
「思い出とともにある」作品ですから、
寂しさもひとしおです。
西武ライオンズが好きなワタシは、
若き時代には自分でも「純パの会」会員だと自称していて、
セ・リーグの野球、特に巨人に対する対抗心は、
人一倍だった気がします。
ライオンズが好きという事だけではなく、
パ・リーグのなんというか、
哀愁の漂う雰囲気だとかサムライが揃っているところだとか、
そんな雰囲気が好きだったんですね。
何だかパ・リーグの野球に漂う、
西部劇みたいな雰囲気、匂いなんていうのも、
大好きだったなあ。
「純パの会」なんて名付けていたのは、
確か水島さんだったような気がします。
あぶさんにもあるように、
水島さんは南海が大好きで、
パ・リーグに対する愛があふれていましたからね。
西武が所沢に来る前、
パ・リーグの試合が子供の目に留まること、
ほとんどない時代でした。
記憶の中では、
せっかくのプレーオフ(当時;前期優勝vs後期優勝チームの戦い)も、
テレビ中継はなかったように思います。
子供は巨人戦だけを「一択」で見させられていた時代です。
そりゃあ、巨人ファンの子供が大量に作られるわなあ。。。。。
毎年日本一になっていたし、長嶋も王もいたわけだし。
そんな中で、
阪急とか南海、近鉄、ロッテなんかの選手たち、
かっこよかったなあ。
たまにしか見ないからこそ、
何だかベールに包まれていて、
うらぶれた(?)雰囲気の球場でプレーしている姿が、
サムライだったなあ。
そんなサムライたちの姿、
水島漫画で読んで、
イメージを膨らませまくっていたもんでした。
それから「野球狂の詩」の東京メッツ。
あれこそまさに水島さんが理想とするチームだったんじゃないでしょうかね。
心躍らせるプレーヤーをたくさん生み、
心躍らせるシーンを人々に残した水島漫画。
野球がなんだか幸せだった時代の漫画として、
生き続けていくのではないかと思います。
水島新司さんがいなくなるなんて、
こんな寂しいことはありません。
謹んで・・・・・
本当に慎んで、
ご冥福をお祈りしたいと思います。
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