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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

あらしのよるに・・・西武ライオンズ 10年ぶりの優勝!

2018年10月01日 | プロ野球

ものすごい嵐でした。

昨日の深夜から今朝にかけて、
関東地方もものすごい嵐に見舞われました。

この台風は日本列島を縦断。
各地に大きな被害をもたらし、
足早に北へ抜けて行っています。

昨日の深夜は、
本当にどうにかなっちゃうんじゃないかというぐらい、
心配しました。
経験したことがないぐらいの暴風で、
我が家の周辺でも木々がものすごい勢いで揺れ続けていました。


さて、そんな中。

埼玉西武ライオンズが、
10年ぶりにパ・リーグを制覇しました。

昨日は北海道で日本ハムと対戦。
終始自分たちのゲームにならず完敗の試合でしたが、
試合途中に2位のSBが敗れて優勝が決定。

試合が終わった時には、
なんだか喜んでいいのか悔しいのか、
そんな複雑な表情がベンチの中に並んでいました。

ベンチの中で監督や首脳陣、
そして選手たちはハイタッチや握手で喜びを控えめに表していました。

「これで終わりかな?」
と思っていると、
おもむろにベンチの中の全員がグラウンド内に出て、
辻監督の胴上げが始まり、
8度宙に舞いました。

決まり方は彼らやファンが望んだものではありませんでしたが、
それでも優勝は格別なものがありますね。

掛け値なしに、
うれしい瞬間でした。

金曜日にマジックを1として王手をかけたライオンズ。
しかし大観衆が詰めかけた土曜日の地元最終戦では、
SBの「目の前で胴上げはさせない」という気迫に押されて敗れ胴上げはならず。

そしてこの日の北海道でも、
やはりチームは機能せず。

しかし「他力」で優勝にたどり着きました。

優勝おめでとう ライオンズ!


考えてみれば、
開幕から8連勝で立ち上がった今季。

以降一度も首位を譲ることなく9月を迎え、
最後の直線に入ってから12連勝で締めくくりました。

あっぱれというしか言いようのない、
今年の戦いぶりでしたね。

『山賊』やら「獅子おどし」やら、
いろんな異名が付きましたが、
要は「打って打って打ちまくる、そんなチーム」
という以外、言いようのないチームでした。

長年ライオンズを見てきていますが、
こんなに打線が機能した年は、
全く記憶にありません。

凄まじいばかりの打力で、
全く安定していない投手の弱点を、
完全に補っての勝利でしたね。

今年のライオンズの打線。
1番から9番まで、
どこからでも一発が飛び出す長打力と、
走りまくる走塁、
それらがうまくミックスされて……と形容されますが、
彼らの”キモ”は、
とにかく勝負強いことだったのではないかと思っています。

チャンスが来るとどの打者も、
「待ってました」とばかり打ちまくる、
それもほとんどの選手が「チャンスを楽しむ」マインドの持ち主で、
積極果敢な攻撃は本当に迫力がありました。

4月の日ハム戦での8点差を終盤逆転した試合や、
この胸突き八丁の9月に飛び出した、
連日連夜の劇的な勝利。

本当に今季のライオンズは、
たくさんの驚きとワクワクを与えてくれました。

応援しているワタシも、
今年のチームに対しては、
本当にワクワクをたくさん感じました。

このワクワク、
何か昔体感したことがあるなあと考えていたのですが、
最近になってようやく気が付くことができました。

このワクワクは、
蔦監督に率いられた池田高校が”やまびこ打線”が甲子園に登場してきたのと似ているなあということを、
ワタシ自身感じました。

”イレブン”の時の昭和49年や準優勝した昭和54年ではなく、
夏春連覇した昭和57・58年の池田高校の打線に感じたワクワク感が、
この平成30年の西武ライオンズの打線に感じることができるのです。

そんな感じの、
試合を見ているとびっくり箱を開けたように、
次から次からいろんなものが出てくる……
そして、つながるつながる。。。。。
そんな感覚です。

今年も西武の打線を見ながら、
何回鳥肌が立ったことでしょう。
そして何回「すっげ~」と叫んだことでしょうか。

そんな1年を過ごさせてもらって、
感謝しかありませんね。


思えば黄金時代やらを経て、
すっかり西武への”愛”どころか関心すらも失せかけていた2年前、
辻発彦監督が西武の監督に就任しました。

あの黄金時代、
ワタシが西武の中で最も好きだったプレーヤーである辻監督。
ワタシの頭の中で何人かいた、
「西武の監督、やらせてくれよ~」
という人のうちの一人だった彼が監督に就任したと聞いて、
なんとなく「もうちょっとだけ、応援して見るかな?!辻監督に、賭けてみようかな」
と思ったのは確かです。

しかしずっとひどいチーム状態だったので、
「本当にチームなんて、監督だけで変わるのかいな?」
という懐疑的な部分も捨てきれませんでした。

しかし辻監督が昨シーズンを戦いだすと、
「これは面白いチームになりそうだ」
という何というか萌芽みたいなものを、
感じずにはいられませんでした。

特に昨季後半、
チームが13連勝した時は、
選手たちの勝利にかける執念みたいなものを強く感じて、
『もしかしたらチームは変わるのか??』
ということを感じました。

チームに浸透してきつつあった辻イズムみたいなものを感じることができましたし、
それをグラウンドで体現してくれる「新たなるプレーヤー」の台頭に、
胸躍らせました。

もともとの中心選手であった秋山、浅村に、
新人の源田をショートに抜擢。
これぞ辻イズムだと思ったのは、
源田を骨太の選手に育てるために、
どんなに疲れていようとも決して休養を与えない、試合に出し続けるという姿勢を取り続けたことです。

辻監督自体、
内野を守りながらしっかりと試合に出続ける選手でしたので、
その”弟子”のような源田には、
少々のことでは休まず、またパフォーマンスを落とさない骨太な選手に育ってほしいという気持ち、
強いんでしょうね。

そして”辻イズム”というのは、
彼が「これ」と見込んだ選手に対しては、
少々の不調やら何やらには目をつぶり、
とにかく育てきることだと思います。

そんな中で育ってきたのが、
源田以外にも外崎、山川、捕手としての森、
投手では多和田、今井、平井らがいます。

チームの骨格をなす選手たちを「育て上げる」ということとともに、
そのために外されることが多くなった選手たちを、
決して”干す”ことなく、
いいところで起用するというのも辻監督の采配の妙です。

それらがいい感じで絡まり、
今のチームを作り上げました。

もちろん辻監督だけで作り上げられるものではなく、
たくさんの人たちが力を尽くしてこそ、
強いチームというのは作れるのですが、
それでもトップに立つ人の采配によって、
大きく変わってくるというのも確かですね。

辻監督は、
そういう点で本当に素晴らしいと思います。

そしてそれとともに、
辻監督は「技術」というものをとても重要視する監督だと思います。

そういう意味で、
まだまだ彼はチームに満足してはいないと思いますが、
それはまた、
次のステップということでしょう。


そして、
そういう指揮官の思いに、
ようやく少しずつではあるものの、
西武のフロントもそれにこたえるようになってきたってことかな?

衰退傾向が明らかだったチームが、
少しは回復してくる端緒になれば、
本当にファンとしては素晴らしいことですね。

いずれにしても、
素晴らしい優勝でした。

何かワタシなんぞは、
『初優勝』
って感じの感覚です。

まあ、
それだけ長く待ったってことと、
それだけうれしかったってことですよ。

あらしのよるが、
うれしい夜でもあったという、
昨日の一日でした。


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