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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

日ハム・栗山監督が退任。西武・辻監督も去る。

2021年10月06日 | プロ野球

プロ野球も残りあとわずか。

優勝争いも佳境を迎えていて、
ドラフトも来週初めには行われます。

優勝を争っている球団以外の球団にとっては、
そろそろ来季の編成に取り掛かる季節です。

まずはドラフトとリンクして、
リリースされる選手が各球団から続々発表されています。
来季入団してくるドラフトでの獲得選手とリンクして、
同じぐらいだけ、球団から去る選手が出るのは毎年のこと。
寂しい季節でもあります。

そしてさらに、
チームの来季の陣容がガラッと変わる球団も出てくるので、
そのあたりもちらほらと情報が出始めてきました。

現在優勝に絡んでいない球団というと、
セではBクラスの3チーム、
中日、広島、DeNA。
パでは西武と日ハムの2チーム、
合計5球団の監督人事が動いていく可能性がありますね。

この中で来季も変わらないだろうなあと自信を持って言えるのは、
今年三浦監督が船出したDeNAぐらいかな。
中日の与田監督と広島の佐々岡監督も、
安閑とはしていられないと思います。

パは今日の新聞辞令で、
西武・辻監督と日ハム・栗山監督がいずれも退任することが報じられました。

栗山監督については、
すでにシーズン前から今季終了後にはサムライジャパンの稲葉監督に禅譲するという事が既定路線として報じられていましたので、
驚きは全くありませんね。

本来であれば2020年いっぱいで退任する予定だったようですから、
1年延びたというのが本当のところなんでしょうね。

2012年に監督に就任し、
斎藤佑樹、大谷翔平、有原、清宮、吉田輝星ら甲子園のスターたちを矢継ぎ早に指名して、
彼らを軸にチーム作りをしてきました。

ポスト・ダルビッシュの時代に、
確実にチーム強化に努め、
チームを頂点に導いた手腕は見事なものでした。

2012年と16年、
2回日本一に輝き、
10年間で5回のAクラス(CS出場)を成し遂げた息の長い監督でしたね。

日ハム球団としては最長の在籍年数の監督だったんですね。
てっきり大沢親分とか、水原茂氏とかかと思っていました。
10年かあ・・・・・長くやったもんです。

ドラフト以外には積極的にチーム強化をする球団ではないため、
徐々に選手が抜けていって厳しい状況にはなりましたが、
十分な成果を上げたのではないでしょうか。


一方の西武・辻監督。

就任5年目の今年、
主力にケガが相次いだことに加え、
外国人が全く役に立たずに無用の長物となり、
しかも今が盛りと思われる主力たちが全く機能せず。

辻監督の望んだ「緻密でスキのない野球」とは真逆の、
「勝手に打って投げて、戦略もくそもない」という野球に終始して瓦解。
投手陣も「若手若手というなかれ、いつかいつかと待ち続けてもう〇年、いまだ浮上せず年だけは重ね。。。。」
という状態を今年も脱することはできず、
頑張っているのはチームの骨と牙だけ・・・・という状態ですね。

まあ、
とにかくこのチーム、
根本から改革しないと、
浮上はなかなか難しいと踏んでいます。

80年代~の黄金時代、
この時代の西武ライオンズは親会社、フロント、現場が三位一体となって「とにかく何が何でも勝つ」という気概があったからこその勝利でした。

現在このトライアングルが機能しているのはSBぐらい。
勝つという目標からフィードバックしてのチーム作りは見事なもので、
それを「勝つという目標のためならカネは出す。その代わり結果を出せ」というオーナーが支えているという、
理想的な構造です。

今年はすべてがうまく回らず低迷していますが、
すぐにリカバリーして、
また強いチームに戻っていくと思いますよ。

さて西武に話を戻すと、
ワタシは辻監督は相当に有能な監督だと思っています。

現場経験が豊富で、
その時々のチーム状況に合わせて裁量を選択できる監督。

本来は投手を含めた守備をがっちりと固めて、
しっかりと相手のスキを突く野球を展開して接戦を取っていくという野球が、
辻監督の思い描くチームだと思います。

しかし、
就任当時の西武ライオンズというチームを見てみると、
そういう野球を浸透させるよりも、
伸び盛りの若手の長所を生かして伸び伸びとやらせた方がベターだと思って、
「山賊打線」を前面に出した攻撃野球で覇権を奪い返したということです。

しかし就任から3年間、2位、1位、1位と結果が出ても毎年のように主力が流出。
「前年よりも戦力が低下」
ということがお決まりとなりましたが、
決して他球団よりも優れているとは言えないフロントが、
その穴を埋めることが一切できずに、
言われている通りにどんどん戦力を落としていきましたね。

はっきり言って、
今年のペナントに入る前、
どんなに辻監督が名監督だったとしても、
この戦力ではきついだろうと思っていました。

しかも、
主力のあの体たらく。
まあ、勝てる訳はなかったという事ですね。

西武の最大のネックは、
親会社とフロントですよ、明らかに。

今後どんなに名監督がやってきたとしても、
なかなか浮上していくのは難しそうですね。

親会社はオーナー職にある”球団オーナー”が、
とても野球に愛情のある人だとは思えず、
勝つことよりも無難に経営することの方が大切だと思っている節が、
端々に見えますね。

前オーナーはいろいろと取りざたされた人ではありましたが、
「勝ってこそなんぼ」という事は徹底していて、
それゆえの緊張感が球団には漂っていた気がします。

そしてフロントは、
やっぱり国内、国外を問わずしっかりとして広い人脈を形成している組織でないと、
いかんともしがたいという事ですね。

例えば国外にしっかりとしたネットを築いていて、
獲得してくる外国人にはずれが少ないという事であれば、
チームはガラッと変わってくることは間違いありません。

今年の西武の戦力だって、
野手の助っ人二人がDeNAやヤクルトの2人だったら・・・・・・
投手の助っ人3人が阪神の3人だったら・・・・・・

多分優勝に軽く絡んでいたんじゃないかな?

もう10数年、
西武の外国人が複数人一度に活躍したことなんて、
全く思い浮かびません。

ちなみに黄金時代は、
この外国人の獲得についても、
機能していましたね。

かつては2人しか登録できなかったにもかかわらず、
スティーブ・テリーのデュオとか、
郭やデストラーデなど、
まさに「優良助っ人」ばかり。

どうして5人も6人も獲得できる今、
これだけ結果を残せないのか、
理解に苦しみますね。

これはドラフトも含めてですが、
なんで「失敗した」ことを総括せず、
責任の所在もあいまいなままなのか。。。。。

このあたりが、
「徐々に弱体化していく」チームの典型だと思っています。

プロ野球の球団なんて、
各リーグ6球団ずつしかないんだから、
10年あれば1度や2度優勝するのは当たり前。

そこに至らなかったら、
もっと真剣にチームを改革していかなければならないでしょう。

そしてプロスポーツチームはエンターテイメントなんですから、
チームは本当に「勝ってなんぼ」。
勝ちに向かっているという事が感じられなければ、
やがてファンには去っていかれてしまうと思っています。

そこが薄いならば、
あるいはチーム強化のために適切な資金を投入できないのであれば、
去っていくしかないのではと思います。

JリーグやBリーグならば、
地域に根差した球団というものがあってもいいとワタシは思っています。
スモールマーケットで愛されるチーム作りというのも、
非常にいいのではと思っています。

しかしプロ野球は、
わずかに12球団しかないんです。

その中で歴史を紡ぎ、
人気を博してきたんです。

言い方は悪いですが、
まさに「既得権」が与えられてきたリーグ。
その”狭い”リーグでは、
全チームが強くなることを目指さねばいけないと思っています。
そしてそのために必要なことができなければ、
残念ながらその時は、
球団を手放さなければいけないのではないか・・・・・
そんな風に思っています。

これまでも名門、老舗と言われた球団の親会社が、
次々に去って新陳代謝が繰り返されてきました。

ワタシも「ライオンズ」というチーム名さえ残っていれば、
親会社は変わってもいいと今では思っています。
チームのフランチャイズも、
関東圏ならばいいかと思ったりしていますね。

もともと最近は地元色、
薄いですからね。
「埼玉西武ライオンズ」としてはみたものの、
「埼玉県人」がそれを機にライオンズを応援するようになったかといえば、
全くそうではないでしょう。

SBが、楽天が、DeNAが変えていったこの21世紀のプロ野球。
「西武ライオンズ」という球団は、
変革(あるいは退場)が求められていると思いますよ。


しかし新聞辞令では、
「既定路線」の球団OB松井稼頭央の昇格が有力とのこと。

松井稼頭央監督については、
ワタシは少しどころか大いに疑問を持っています。

とても辻監督よりも有能だとは思えないのですがね。
まあ、
前述したように、
誰が監督をやっても今の体制では成功できないと思いますがね。

何しろ今年を見たって、
大枚をはたいて球団が残留を希望したのがメヒア、ニール。
FAを思いとどまらせて残留させたのが金子、十亀。

は~~~

どっかずれてんだよ。

このままじゃあ、
秋山が日本球界に復帰したいといっても、
西武には戻ってこないんだろうなあ、なんだかんだと理由を付けられて。(まあ、来季ではないけど)


おっと、
腹の中にたまりにたまっていたオリのようなものが、
吹き出しちゃったよ。

今ワタシは、
西武ライオンズという球団に対しては、
正直「愛憎あい半ば」といったココロモチです。
本当に応援しているのか否かも、
自分でもわからない状態になってしまっています。

まあしかし、
「ああ、あの頃はよかった」
と立ち止まっているほど暇でもなく、
他のチームや競技に興味を向けてはいるんですけどね。

所沢に行くのも、
このところは年1,2回となっていて、
ますます縁遠い球団になっていきそうです。

我が家の「大のライオンズファン」を見ていて、
彼らが西武というチームを「決して強くはないチーム」とみているのを、
何だか遠い目をして眺めているところです。



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