≪第98回全国高校野球選手権大会≫ ~甲子園~
【第8日】
第1試合 いなべ総合(三重) 7-2 山梨学院(山梨)
第2試合 常総学院(茨城) 8-3 中 京 (岐阜)
第3試合 東 邦 (愛知) 10-9 八戸学院光星(青森)
第4試合 履正社 (大阪) 5-1 横 浜 (神奈川)
お盆の甲子園。
なんと朝6時過ぎに満員通知が出たそうですね。
恐ろしいばかりの高校野球人気です。
そんな中で4試合が行われました。
第3試合は、
久々に『甲子園の魔物』がにゅ~っと顔を出し、
大逆転を演出しました。
試合は優勝候補の東邦がまさかの大量ビハインド。
7回表を終わって2-9と7点差。
地方大会であれば、
試合の興味よりもコールドなるか?という方に興味が向くような点差となってしまいました。
しかしこの点差でも、
東邦のベンチは主将である藤嶋を中心に、
明るい雰囲気で試合を楽しんでいる様子がありあり。
その悲壮感などまるでない様子に、
野球の神様は微笑んでくれました。
7回、8回で3点を返して5-9の4点差。
9回も1点を返して6-9。
しかし場面は2死1塁。
誰もが優勝候補・東邦の2回戦敗退を感じていたことでしょう。
しかしベンチはまだまだ明るい!!
そして満員に膨れ上がった球場全体が、
まるでタイガースを応援するかのように、
東邦を”熱狂的に”応援しだしていました。
球場全体で、
東邦のアルプスの曲に合わせてタオルを振りまくり、
大声援が大きなうねりになって、
東邦を後押ししました。
そしてその大歓声に乗って、
5番、6番、7番、8番……
怒涛のようにヒットは続き、
ついに大逆転のサヨナラ勝ち。
熱狂的な球場の雰囲気の中、
八戸学院光星のエース桜井は、
我を失って魅入られた様に真ん中周辺にストライクを投げ続けてしまいました。
”甲子園の魔物”
何度も何度も、
突然に顔を出すこの魔物に取りつかれると、
それまで普通にできていたプレーが、
信じられないぐらいにできなくなります。
光星のエース桜井、
それまでの投球が信じられないぐらい、
真ん中のストライクを揃えてしまいました。
あとで振り返ると、
『なぜあの時……』
という感じなのでしょうが、
それこそが甲子園の魔物。
東邦の怒涛の大反撃、
すごかった!
東邦はこれで、
勢いに乗ったかもしれませんよ!
エース藤嶋のピッチャーとしての状態の悪さに若干の不安はありますが、
突っ走る可能性、十分にありますね。
そして優勝候補同士の戦いとなった第4試合。
この試合は、
雨が明暗を分けた形となりました。
いい形で先制点を取った横浜でしたが、
2回1死2塁でまず最初の雨での中断。
中断明けに3ランで逆転された後、
更に長い中断が挟まれ、
この日の横浜の先発となった石川は、
コンディションをアジャストできませんでした。
3ランは仕方なかったとして、
その後の四球が何としても痛かった。
ここでまた塁にランナーを残して中断。
その後中断明けに四球を挟み、
痛恨のタイムリーで4・5点目を奪われ、
試合は決しました。
あの四球さえなく、
横浜の攻撃の中で2度目の中断があれば、
履正社の剛腕・寺島も平常心で投球はできなかったかもしれません。
しかし四球でランナーを残して中断になったため、
すぐに4・5点目を奪われ、
寺島は完全に普段の投球で横浜打線を抑え切りました。
まあ、
そうはいっても、
両校の間には正直、
力の差があった感じですね。
寺島投手は、
本当に素晴らしい安定感を誇りますね。
球速がどうのこうのではなく、
投手としての資質をすべて備えている感じで、
まさに≪難攻不落≫の投手ですね。
プロとしての評価でも、
昨日を見ると同じドラ1の投手としてみると、
寺島投手は『即戦力』に近い投手で、
藤平投手は『素材型』という感じでしょうか。
履正社のチーム力は今大会では突出している感じで、
魔物に魅入られさえしなければ、
確実に優勝に近づいていくチームだと思います。
優勝へのカギになる一戦は、
ズバリ3回戦で対戦する常総学院ですね。
細かい攻めを得意とする常総打線が、
どう寺島を攻略していくのか。
楽しみな戦いです。
それにしても2度の雨による中断。
アルプスはもとより、
一般席で応援するファンの皆さんも、
本当にお疲れさまでした。
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