来る4月30日、
日本待望のW世界タイトルマッチが行われます。
WBC世界バンタム級タイトルマッチ
長谷川穂積 vs F.モンティエル
WBC世界Sバンタム級タイトルマッチ
西岡利晃 vs バンゴヤン
長谷川のタイトルマッチの相手、モンティエルは、
日本未公認のWBOのチャンピオン。
要するに、
”統一王座戦”のようなものです。
この豪華な興行、
日本武道館で行われます。
ワタシは昔からの大のボクシングファン。
格闘技は全般的に何でも観ますが、
やはりストイックなボクシングというものに、
深く傾倒しています。
昭和50年代ぐらいまで、
ボクシングとプロレスは、
本当に人気がありました。
ボクシングの世界タイトルマッチは、
例外なくTVでのゴールデンタイム放送がありましたし、
プロレスは毎週2回(新日本&全日本)の放送があり、
子供ゴコロを躍らせていました。
位置づけもハッキリしていて、
ボクシングは”ガチンコ”
プロレスは”ストーリー”
を楽しむものでした。
(そうじゃない人もいるかもしれませんが、少なくともワタシの中での位置づけは、そんな感じでした)
輪島から始まり、
ガッツ石松、柴田、そして具志堅にココロ躍らせ、
渡辺二郎の技巧に、
浜田の強打に、
ワクワクしたものです。
プロレスは、
金曜日は猪木をはじめとした新日本の”抗争劇”を楽しみ、
土曜日は馬場の”お約束”を楽しむといった風情で、
毎週が楽しみでした。
のんびりとした時代でした。
平成の世に入り、
いつの頃からか格闘技は大きな変容を遂げた気がします。
ボクシングは人気をなくし、
プロレスはより”ガチンコ”の方に軸足を移していきました。
その流れに乗って、
よりショーアップされた
K-1、総合格闘技などが現れ、
確実に格闘技界は変容していきました。
”お約束”のプロレスは廃れていき、
”本気”の対決が人々を酔わせていきました。
しかし、
そこには牧歌的な雰囲気はなく、
何かギスギスとした世相をそのまま現し、
その憂さ晴らしに格闘技が使われている気がしてなりません。
”お約束””エンターテイメント”の部分がないので、
何か”楽しい”という感覚がそぎ落ちてしまっているような・・・・・・
そんな気もしています。
でもK-1は好きですけどね。特にまさとの出ていたMAXの戦いは、ボクシングと似た雰囲気もあり、必ず観てしまいます。
さてそんな中、
ボクシングです。
昨日亀田父の処分が決定したようです。
無期限の活動自粛&ライセンス返納だそうです。
この処分が重いのか軽いのか、
正直わかりません。
ボクシングのサイトなどを覗くと、
『処分が軽すぎる』『またいい様にやられている』
といった声がしきりですが、
それを語るほどワタシはボクシング界に対する知識もありません。
ただひとついえることは、
ボクシングというスポーツを冒涜するな!
ということだけです。
長年にわたってファンだったということだけで、
これだけは言わせてもらおうと思います。
ボクサーは美しい。
あれだけ鍛え上げられた体を持って、
ストイックに勝利を追い求める姿。
それは本当に凄いと思っています。
亀田一家の選手に対してだって、
そう思っています。
しかしながら、
ボクサーはその拳ひとつで勝負してほしい。
そう切実に思っています。
饒舌に語らなくたって、
『リングの上のオレを見てくれ』
と強烈に存在感を示してくれるボクサー、
素晴らしいと思います。
今だって、
長谷川を筆頭に、
名城、坂田、内山・・・・・・・
素晴らしいボクサーいっぱいいるじゃないですか。
試合を見たら、
思わず肩入れしたくなっちゃうような。
もう、
テレビに作られたボクサーは要らないんだよ!!!!
テレビ屋風情が自分で書いたストーリーにボクサーを当てはめ、
ルールや慣習まで、
どんどん変えていってしまう。
そこにある思想は、
視聴率を獲るということだけ。
有形無形にそういうことがあるのが、
今のボクシング界のような気がします。
亀田兄弟がその際たるもの。
TBSの影響が色濃く出て、
テレビによって作られ、そのシナリオ通りに動いている感じがします。
特に亀田父。
完全に踊らされている感じがします。
だからこそ、
TVの描いたシナリオどおりに事が進まなかった前回の試合では、
あんなに興奮してしまったのでしょう。
焦りの裏返しだと思います。
TVで放映されないと人気が出ないし認知度も上がらない。
確かにそうでしょう。
でも、
スポーツなんですよ。
フィクションやドラマじゃないんだ。
筋書きのないドラマなんだ。
予定調和はもうたくさん。
そう感じています。
スポーツ本来の姿に戻しましょう!
支離滅裂な文章になってしまいました。
しかし、
これで完全にTVとの絆が切れて、
いちボクサーとして出直すというのなら、
亀田兄弟にとって、
それこそ一番いいことなんじゃないでしょうか。
最初は厳しいかもしれませんが、
リング上でのみ力を示すことこそが、
ボクサーの生きる道でしょう。
そうなることを願っているし、
今回の騒動がその最後のチャンスなんじゃないかと思います。
最もスポーツを冒涜している、
TBSという魔物とは決別しましょうよ。
TBSは、とっとと横浜ベイスターズも売却し、スポーツから去れよ!
いずれにしても、
この騒動が30日のダブル世界タイトルマッチに影響しないこと、
切に願っています。
*それにしてもこのタイトルマッチの宣伝が少なすぎるんじゃないの?
世間の人は、この素晴らしい興行の事、知っているのかな?