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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

大学ラグビー  新御三家は、帝京・東海・天理

2012年11月28日 | ラグビー

12月から1月にかけて、
大学ラグビーも佳境を迎えます。

3つのリーグでもそれぞれ優勝校が決まり、
今年の図式が見えてきました。

かつて【両雄】と言われ90年代から00年代にかけて毎年覇権を争った、
対抗戦の早稲田、リーグ戦の関東学院が近年相対的な力を落とし、
ここ5年ほどは、新たな勢力が大学ラグビー界を席巻するようになりました。

関東大学対抗戦の帝京大学。

強力無比のFWを武器に大学選手権を3連覇中。
最初の2年は対抗戦Gでは4位に沈みながらの巻き返しのVでした。
正月明けにピークを持ってくるチーム作りには定評がありましたが、
昨季、今季は2年連続で対抗戦Gも制覇。
他を寄せ付けない強さを誇っています。

今年の帝京も、
本当に強い。

早稲田、明治といった強豪相手にも、
盤石なFW+バックスの決定力などで問題にせず、
スキを見せない戦いぶりです。

イメージとしては、
最も強かったころの関東学院を思い起こさせる強さです。

今年も大学選手権のV本命の座は譲らないでしょう。


関東大学リーグ戦では、
東海が6年間で5回目のVを果たしました。

6年前初めて関東学院から”盟主”の座を奪い、
その後はこちらも強力FWを武器にその座に君臨し続けています。

マイケル・リーチという大黒柱を卒業で失い、
何か『前年までとは違った』戦いをつづけた昨季から、
完全に復活を遂げた印象です。

全勝対決となった先週の流経大戦でも、
選手達の落ち着きぶりと自信あふれたプレーぶりには感心しました。

これまでは帝京と戦うと、
自信のあるFW戦で優位に立てないことからズルズルと後手に回ってしまうという戦いぶりを続けていましたが、
今年はどうでしょうか。


帝京、東海の両校に言えることは、
5年、6年と【NO1】の座を揺るがせなかったことで、
ますます素質のあるいい選手が集まってきているということではないでしょうか。

チームとして本当に『いい循環』になってきていると思います。

かつての、
早稲田の横のゆさぶりに耐えきれなかった帝京・・・・・
関東学院との試合で、各選手のマッチアップで戦う前から位負けしていた東海・・・・
そんな姿は今、
みじんも感じられなくなりました。

この両チームが”2強”といえる図式です。


と言いたいところですが、
低迷を続けていた関西から昨季、
彗星のように飛び出して実に24季ぶりに関西勢として決勝に進出したのが天理大です。

昨季の天理大の強さを目の当たりにして、
ワタシは衝撃を受けました。

そしてその戦いぶり、
『実に面白い』
ボールを縦横無尽に動かすラグビーをやってくれる天理に、
ワクワクしました。

その天理大。

今年も関西Aリーグを3連覇。
『関東のチーム一辺倒の大学選手権に、風穴を開けてやる』
の気概は強いと思われます。

元々は関西こそがラグビーの盛んな土地。
高校年代までは、
どのカテゴリーでも”圧倒的に”関西が強いのに、
最も注目を浴びる【大学選手権】では辛酸をなめ続けていました。

今年は1984年、
あの平尾・大八木らのスーパースターを擁してV3を遂げた同志社以来の、
大学選手権制覇を狙っています。

そのチャンスかもしれませんね。
(戦いぶりからは、若干去年よりは戦力を落としているように感じられなくもありませんが・・・)



サイズ、戦術、そしてスキルにクイックネス。

どれをとってもかつてとは【隔世の感】がある大学ラグビーですが、
人気は衰退の一途をたどっている気がします。

かつて早明戦、早慶戦、大学ラグビー準決勝・決勝などは、
『プラチナチケット』そのものであり、
国立競技場が満員にならない試合はなかったのに、
昨年の大学選手権決勝は、
ワタシの記憶が定かであれば1万人と少ししか観客は集まらず、
ガラガラの中での戦いでした。

先週秩父宮で行われた【早慶戦】でも、
優勝から遠ざかり、かつ悪天候だったとはいえ7分程度の入りでした。

『秩父宮をも満員にできなくなっちまったのか・・・・』

そのスタンドをテレビで見ながら、
寂しさを禁じ得ませんでした。


早稲田、明治、慶応、同志社・・・・・・

その名門校だけではない『面白い戦い』に、
ぜひたくさんの人々が駆けつけてほしいと思っています。

今年から大学選手権の大会方式も変更され、
ステージ制になりました。
より多くの試合が組まれることになり、
楽しみも増えています。


2019年のW杯に向けて、
今年大学選手権に出る選手の多くが、
【JAPAN】
入りできる可能性を感じています。

長~い目で見ても楽しめ、
『今年』という短いスパンでも楽しめるラグビーの季節。
競技場に足を運んでみたらいかがでしょうか。



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