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16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

高校野球秋季関東大会  北関東勢躍進!近年の流れは変わらず

2016年10月25日 | 高校野球

≪高校野球 秋季関東大会≫ ~栃木~

【準々決勝】

1.東海大市原望洋(千葉1) 5-2 山梨学院(山梨1)
2.前橋育英   (群馬1) 4-3 慶應義塾(神奈川1) 
3.健大高崎   (群馬2) 5-2 横 浜 (神奈川2)
4.作新学院   (栃木1) 9-1 中央学院(千葉2)

高校野球の秋季関東大会が、栃木で開催されています。
来春の選抜を占う意味で非常に重要な大会。
関東の『確定枠』は4校で、5校目は東京の2位校と”最後のイス”をかけて選考会で争うことになるため、
出場各校は『何とか4強へ』というのが合言葉。

ということで、
一番熱く燃えるのが、
この4強をかけた準々決勝の戦いとなるわけです。

今年は開催地が栃木県。
栃木といえば、
作新学院が半世紀ぶりに夏の甲子園で全国制覇を成し遂げ、
高校野球への熱も大いに高まっているところですね。

ところで関東大会。

長く高校野球の『関東大会』といえば、
神奈川が牛耳っていたというイメージが強く残っています。

もちろんその時々で各地から強いチームは出てくるのですが、
なんといっても、特に神奈川代表は『別物』扱いされていて、
神奈川優勝校といえばその実力もネームバリューも、
図抜けていたような気がします。

近畿では大阪代表が別格、東海では愛知代表が別格、中国では広島代表が別格のようなものですね。
甲子園での実績もまた、
神奈川代表が抜けていたように思います。

しなしながら。。。。

近年、
特に2010年代に入ってから、
その関東高校野球の『戦力地図』になんだか変化が起こっている気がします。

それはとりもなおさず、
『群馬が強くなってきたから』
これが端緒だったような気がします。

1999年に、
『未全国制覇県』
だった群馬に、
桐生第一により初めて全国制覇がもたらされました。

しかしながら、
その桐生第一にしても、
関東大会ではまだまだ上位常連というわけではなく、
やはり横浜、東海大相模などを中心とした神奈川勢や浦和学院、常総学院などの名門に頭を押さえつけられているような感じがしていました。
そして群馬県も、
桐生第一が出現したからといっても、
県全体のレベルの底上げがなされた感じはしませんでした。

しかし2010年代を迎えるにあたって、
センセーショナルな学校が登場。
一大旋風を巻き起こします。
それが健大高崎です。

この健大高崎、
機動力で相手を徹底的に叩き潰す【機動破壊】をチームスローガンに、
新しいタイプの野球として、
本当に見事なデビューを果たしました。
そして瞬く間に、その学校名は全国へと浸透していきました。

この健大高崎の凄いところは、
相手が名門だろうが強豪だろうが、
臆するところが全くないところ。

これは最近強豪の仲間入りを果たしたチームに共通して言えることですが、
かつて新興チームに必ず『超えなければならない壁』として厳然と存在した『名門の名前』という”のれん”が、
全く通用しないチームだということです。

この春夏甲子園で大旋風を巻き起こした秀岳館にも、
同じことが言えそうですね。

関東大会でも、
健大高崎の【機動破壊】は機能し続け、
関東に北から新しい風を吹かせてくれました。

そしてそれによって、
新たな風が吹き始めました。

群馬県内からは、
『やればできる』とばかりに、
ともすれば県内でややくすぶっていた前橋育英も、
解き放たれたように活躍をし始めて、
関東大会ではいつも上位をうかがうようになりました。

栃木では作新学院が6年連続で夏の甲子園へ。
そして今年の夏、悲願の全国制覇を達成しました。

埼玉では浦和学院が、
やや戦い方に迷いのあった2000年代を抜け、
2010年代に入ると全国の舞台で『勝ち方を覚えた』感じで快進撃を続けて、
13年春には悲願の全国制覇を成し遂げました。

そしていまや、
関東大会では北関東勢の動向こそが、
最大の注目点となっています。


今年も関東大会の前、
群馬県大会で決勝を戦った前橋育英と健大高崎の評判がよく、
この両チームを軸に関東大会が戦われていくだろうと予想されていました。
そこに勢いに乗る作新学院や好投手金久保の東海大市原望洋、
そして戦い方を知る試合巧者の浦和学院と花咲徳栄の埼玉勢がどう絡むかも注目されていました。

神奈川勢は、
なんだか身内感覚で見てしまうのでいつもやや”辛口”になってしまうのですが、
慶應も横浜も、
選手の能力では群を抜くものの、
何しろ細かいミスが多すぎるので、
巧者の群馬勢や埼玉勢には苦戦するだろうなあ。。。。。。というのが大会前のワタシの見立てでした。

果たしてその組み合わせを見ると、
なんと神奈川勢は初戦でいずれも埼玉勢と対戦。
そして勝ちあがっても、
そこに待っているのは群馬勢。。。。。

何たる厳しい組み合わせ!!


しかし大会が始まって初戦、
神奈川勢は横浜が浦和学院に対して、
なんと7-2で快勝。
慶応も花咲徳栄を9-1のコールドで破るという、
ある意味ワタシの中では『番狂わせ』に近い結果で勝ち進みました。

そして昨日。

平日の昼間の試合ですから球場には足を運べませんが、
楽しみにその結果を待っていました。

すると。。。。。


やっぱりか~~!


という結果。


横浜、慶応の両校ともに、
エラーや拙攻などミスに付け込まれて、
群馬勢の健大高崎、前橋育英に敗れ去りました。

この結果、
神奈川勢の選抜出場はかなり厳しくなったとともに、
群馬勢はアベック出場が濃厚となりました。

両校ともに、
ワタシが大好きなチームである前橋育英、健大高崎が初めてのアベック出場。
両校の野球が甲子園で一度に見られるなんて、
来年の春が楽しみです。

ひょっとすると、
この関東大会だけではなく甲子園でも、
両校の対決が見られたりして。。。。。。

両校の対決、
決勝に限られますから、
そんなことになったら、
本当に興奮してしまいますね。


健大高崎、前橋育英、作新学院、浦和学院、花咲徳栄、常総学院。。。。。。。

北関東勢、
本当にいいチームがそろっています。
各チームともに『自分達の戦い方』を明確に持っているのが、
本当にいいですね。。。。

高校野球の一大勢力を作りそうな感じがする、
今の流れですね。


来年の選抜。
この面々に、東京から清宮が加わったら。。。。。
今から本当に、楽しみです。


まあ、神奈川勢は春の関東大会を終えて、
夏にかけてどのチームもグッと伸びてきて、
夏の甲子園ではその存在感を見せてくれますから、
そのあたりに期待しています。

それにしても、
関東大会では、
このところその存在感が希薄だよなあ。。。。。。。


ということで、
まだまだ粗さも目立つ『秋の陣』ですが、
この時期のそういったチーム状況の中での戦いもまたオツなもの。

たっぷり楽しみたいと思います。



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