≪第97回全国高校野球選手権大会≫ ~甲子園~
【第9日】
◇2回戦
第1試合 仙台育英(宮城) 7-1 滝川二(兵庫)
第2試合 鳥 羽 (京都) 4-2 津 商 (三重)
第3試合 健大高崎(群馬) 8-3 創成館(長崎)
2回戦最後の3試合。
いよいよ16強が出そろいました。
今日の試合の中では、
第2試合の鳥羽、津商、
そして第3試合の創成館は、
昨年の夏のこの時期から考えると、
本当に≪夢のような≫大舞台での戦いだったのではないかと思います。
この3チームに限らず、
『最後の夏』に向けた3年生を中心に、
本当に『1年間で、チームとは、プレイヤーとは、こんなにも成長できるんだ』ということを
見事に実証して見せた素晴らしい夏だったと思います。
さあ、全国4,000チーム近くの素晴らしい精鋭たちの中から、
いよいよ頂点を狙う16チームに絞られました。
あす、あさっての2日間、
またまた【凄まじい戦い】が繰り広げられることでしょう。
対戦カードは以下の通りです。
≪3回戦対戦カード≫
【10日目】
第1試合 東海大甲府(山梨) 早稲田実(西東京)
第2試合 鶴岡東(山形) 花咲徳栄(埼玉)
第3試合 遊学館(石川) 東海大相模(神奈川)
第4試合 作新学院(栃木) 九州国際大附(福岡)
【第11日目】
第1試合 健大高崎(群馬) 秋田商(秋田)
第2試合 関東一(東東京) 中京大中京(愛知)
第3試合 仙台育英(宮城) 花巻東(岩手)
第4試合 興 南 (沖縄) 鳥 羽 (京都)
興味深いカードが並びました。
まずは10日目。
共に打線好調の東海大甲府と早稲田実の戦いは、
2回戦で復調したピッチングを見せた東海大甲府のエース・菊池の出来次第か。
早実は清宮・加藤の3・4番が好調なだけに、彼らの前にランナーを置きたいところだ。
第2試合は、打撃で初戦を勝ち上がった両チームの戦い。
投手陣が安定感のある花咲徳栄が優位に試合を進めそうだが、
鶴岡東の攻撃陣の鋭い振りも必見。好勝負が期待される。
第3試合は、優勝の行方を占う一戦になるかもしれない。
盤石な姿を見せた”優勝候補筆頭”である東海大相模。
しかし、遊学館も、十分に優勝できるだけの戦力を有していることを示した初戦であった。
両校とも打線も好調だが、両エースからそうは得点できないとみるため、
ロースコアで後半まで勝負がもつれ込むのではとみている。
キーポイントは、やはり先取点。遊学館が先取点を奪うようだと、かなりもつれる戦いになるだろう。
第4試合は、これも強力打線の対決となる。
九国は2回戦では3本のホームランで大阪偕星を突き放した。
作新の打線の振りは大会屈指の鋭さ。
両投手がどこまで相手打線を抑えられるかにかかる。実力は互角だ。
続いて第11日目。
第1試合は、健大高崎が2回戦で不発だった『機動破壊』をどう炸裂させるか。
相手は初戦15三振の好投手・成田翔だ。
秋田商としては、ロースコアに持っていき、健大高崎のやや安定感に欠ける投手陣から得点を奪いたい。
第2試合は、中京大中京のエース・上野に関東一がどう挑むのかが焦点。
関東一の投手陣は中京に5,6点の失点を覚悟しなければならないため、
何としても強力打線で上野を打ち砕きたい。もし沈黙すれば、まず勝ち目はない。
第3試合は大注目のカード。
優勝候補にふさわしい強打と安定した試合運びを見せる仙台育英に、
選抜優勝の敦賀気比を堂々と寄り切った花巻東が挑む。
今大会の戦いぶりからは、花巻東がかなり食い下がるのではとみているが、
互いをよく知る同じ東北勢同士だけに、
『東北勢としての微妙なマインド』が戦いに影響するかもしれない。
そのあたりは、ワタシにはわからないことだが、面白い。
第4試合は好調の鳥羽に、興南のエース比屋根がどう挑むか。
比屋根の出来が初戦のようだと、やや不安があるか。
鳥羽は1,2回戦と同じような、自分の戦いを貫くことが大切。
ということで、
いよいよ面白くなってきました。
8試合どれも【見逃せない】ゲームであるのは間違いありません。
朝から晩まで、
『高校野球と共にある』幸せ、
感じることが出来そうな2日間です。