GWは我々社会人にとっては貴重な長期休暇ということで、
『どこに出かけようか?』
ということになりますが、
高校球児にとってはまさに「書き入れ時」という感じ。
各地で毎日たくさんの試合が行われて、
冬場の成果が試される時期です。
関東でもGW前後にかけて、
各都県大会の終盤を迎えるこの時期、
5月下旬に行われる関東大会への進出をかけ、
熱きバトルが繰り広げられています。
春季大会ですから、
当然甲子園には直結しないので、
そこには夏に向かての戦術や思惑が交錯します。
『夏もライバルになるだろう』という相手との対戦では、
やはりエースなどは隠しベストメンバーを組まないというケースもまま見受けられ、、
それだけにこの試合での勝敗が夏に直結するわけではないということは周知の事実。
高校野球ファンは、
そんなことは百も承知のうえで、
『春の出来』を楽しんでいるという感じの時期でもあります。
先日記事でも書いた東京都春季大会の決勝は大激戦。
早実と日大三が延長12回18-17という恐るべき試合を繰り広げて、
『春もまた面白きこと』
という高校野球の魅力を発信してくれました。
そして5月に入っってすぐ、
神奈川県大会でもこの東京大会と同じような大激戦が。
東海大相模と横浜の『神奈川クラシック』は、
こちらも最後の最後までドキドキ、ハラハラの14-13という決着でした。
こちらも東京と同じく、
『エースを隠した』横浜が一歩届かず・・・・・
という試合となりましたが、
終盤の大反撃は迫力十分。
さすがに『選手の質ではNo1』の横浜だけあって、
次から次から出る選手はどの選手もポテンシャルが高いことをうかがわせてくれました。
しかしながら、
決して『質の高い決勝戦』だったとは思いません。
ワタシの現段階の予想では、
東京勢も神奈川勢も、
関東大会では苦戦するんじゃないかなあ・・・・・ということを思っています。
関東大会では自信満々に戦ってきて、
決して神奈川や東京の名門に「名前負け」しない北関東の強豪チームに対して、
どのように対抗していくのでしょうかね。
その北関東。
まさに宿命の対決となった選抜出場校同士の群馬の決勝では、
前橋育英が健大高崎に7-6で勝利。
これで直接対決では5連勝だそうです。
夏は第1シードと第2シードに分かれて、
秋・春に続く3度目の頂上決戦になりそうな気配です。
エースで強打者の前橋育英・丸山に対して、
健大高崎の機動力がどう発揮されるのでしょうか。
夏の対決の前に、この春の関東大会での「決勝対決」もあるかもしれませんね。
栃木では作新学院が敗れて準優勝。
まだまだチームとして上昇機運にはないと小針監督も言っているようですが、
この関東大会をいい契機にしたいところでしょう。
埼玉は『いつもの2強』浦和学院と花咲徳栄の決勝対決。
珍しく秋は枕を揃えて関東大会では初戦で討ち死にしましたから、
捲土重来を期していることでしょう。
両校ともに、
秋とは全く違う姿を関東では見せてくれそうです。
春の関東大会は、
必ずしも夏に直結するわけではないのですが、
近年夏の甲子園で優勝を遂げた13年の前橋育英、15年の東海大相模も、
この大会で『夏大躍進の兆し』を見せてくれていましたので、
そんな目で見ると面白い大会になりそうですね。
一方春には『格の違い』を見せつけた大阪の2強、
大阪桐蔭と履正社は、
まだまだ激戦の選抜の疲れが抜けきっていない様子。
大阪桐蔭はかろうじて延長の戦いを制しましたが、
履正社は8強を前に敗れ去りました。
この大阪も、
08年や14年、
大阪桐蔭が全国制覇した時や、
昨年の履正社の大躍進などは、
この春の大会である程度予見できた・・・・・という感じでした。
やっぱり甲子園がかかっていないとはいえ、
『春におざなりな戦い方をすると、夏にも影響を及ぼす』
のではないかなあ・・・・・・と、
勝手に思ったりしているところです。
まあ、
静岡などのように、
『春季大会を制したチームは、夏は勝てない』
なんていうジンクスがあるところも、
ありますがね。。
今年の高校野球の話題を独り占めする早実の清宮は、
すでに通算91号を放ったそうですね。
あの打った瞬間にホームランとわかる高い弾道の放物線は、
何といっても華があります。
果たして彼の姿を甲子園で見ることができるのか否か。
それこそがこの夏の大会の前半戦(地方予選)のハイライトですね。
今季3度目の宿命の対決があったら、
神宮はそれこそ、
入れないほどの大観衆が押し寄せることでしょう。
その日を待ちながら、
リラックスして「失うものはない」春の陣を楽しんでいます。
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