SPORTS! SPORTS! 寝てもさめても

16年目突入。ビッグイベントに心躍らせながら、草の根のスポーツの面白さにも目覚めている今日この頃です。

星を継ぐもの

2018年08月09日 | 高校野球

第4日目第2試合。

楽しみな選手の登場がありました。
それは金足農のエース吉田投手。

上背はないものの、
予選の投球を見ると、
何しろ糸を引くような質のいいストレートとスライダーが素晴らしい大会屈指の好投手という感じで、
その彼が甲子園の初戦でどんなピッチングを見せてくれるのか。。。。。。
そんな楽しみな試合でした。

しかも相手は強打の鹿児島実。
彼の力を図るには格好の相手。

「さあ、どうなんだ?」

と注目して見ていましたが、
試合を見終わって。。。。。。。


「この吉田投手は凄い。何がすごいって、球速がある、球の質がいい、コントロールがある。そんな好投手の要素を兼ね備えた投手ということ以上に、
彼には投手としてのセンスや感受性の高さがあって、そして何より、まごうこと無き”野球小僧”である」ということが、
何とも言えずワタシの心を揺さぶりました。

素晴らしい投手ですね。

まずはギアのチェンジができるところが素晴らしい。
彼自身は3段階ギアチェンジができると語っていたらしいですが、
本当にピンチになると速球やスライダーの質がぐっと上がって、
相手をほんろうして行きます。

気持ちいいばかりの真っ向勝負。
高めの速球をあれだけ振らせるということは、
よっぽど球の質がいいということ。
結局14三振を奪っての1失点完投でした。


それから彼のいいところ。

これは、
普通の投手では決して持っていない「投手としてのセンス」そのもの。

牽制を投げるタイミングとその素早さ。
フィールディングの精度の高さ。
そして危機察知能力の恐るべき高さ。

投手としての総合力の高さということでいえば、
本当に数年に一度レベルの投手だと思います。
ワタシもこれだけすべてのレベルが高い投手は、
久しぶりに見る気がします。


かつての甲子園でそれらを総合的に「持っていた」投手というのは、
ワタシが思い浮かべるのはPLの桑田と横浜の松坂。

彼らと同じようなにおいのする、
「超高校級投手」
ですね。

この日の「全国デビュー」で全国的に名前を売って、
プロのスカウトの評価もうなぎ上りでしょう。

これはもう、
ドラフト1位でなければとれないような選手になってきたんではないでしょうか。

ワタシも昨日のピッチングを見て、
本当に驚きました。
「これほどの投手とは・・・・・」と。

そして何よりもうれしかったのは、
彼が打撃でも生き生きと野球をしていて、
塁に出れば「自分が投手だから・・・・」なんていう感じは皆無で、
「いっこでも先の塁をとってやろう」と目をギラギラさせているところですね。

投手だからスタミナ温存で・・・・・とかそんな考えはなしに、
とにかく打って走って守って、
生き生きとしていて、まさに輝きを放っていました。

もちろん走塁も素晴らしく、
足も速い。

少年野球の野球小僧そのものの、
「野球をやっていて、楽しくてしょうがない」
なんて感じを体現してくれる、
本当にナイスな選手です。

彼みたいな選手を見ると、
本当にうれしくなってしまいます。


さて、
この大会のこれからの活躍、
もちろん期待しています。

・・・・・・が、


その先の”ドラフト”、
それにもっと注目してしまいます。


そうだ、そういえば。

今季好調の埼玉西武ライオンズ。

現在のエースである菊池雄星投手。
今季終了後にMLBにポスティングで行ってしまうということが半ば既定路線のように語られています。

ならば。。。。


”雄星”の後に、
この吉田”輝星”投手、
彼を取るしかないですよ。

彼をとれば、
向こう10年ローテーションをしっかり守ってくれそうな、
そんな気がします。

東北球児のスカウティングは、
埼玉西武は一番得意なはず。

ぜひ、ぜひ彼を。。。。。。。。

だって、
惚れちゃったんだからしょうがない。

この気持ちにこたえてくれたら、
嬉しいんだけどなあ。


雄星から輝星へ。

エースの星を継ぐ者は、
彼しかいない。

そんな熱い気持ちを持ってしまった、
昨日の高校野球でした。


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