いよいよ今年も、
明治神宮大会が始まります。
大学生にとってはシーズン最後の全国大会、
高校生にとってはシーズン最初の全国大会です。
大会ホームページはこちら;
https://student-baseball.or.jp/game/jingu/index.php
毎年の紹介になりますが、
この大会は野球好きにとっては本当に楽しい大会です。
来るべきセンバツ高校野球の”プレ大会”として高校の部を楽しんだ後、
ドラフト指名選手も多数出る大学野球の”最後の公式戦”を存分に楽しめます。
1日四試合を、
ガッツリと野球漬けで楽しむことのできるこの大会は、
本当に見るものにとってはお得な大会と言えますね。
ワタシも毎年、
この週末を楽しみにしています。
考えてみれば一昨年は早実・清宮と履正社・安田の対決を楽しんだり、
昨年は大阪桐蔭のドラ1コンビのプレーに感嘆したり。
高校の方もかなりの大物が登場してきますし、
大学の方はもう、
翌年の今頃にはすっかりプロのユニフォームが板についている選手がたくさんいたりして、
パンフレットを見ながら「ああ、去年は彼も出ていたんだなあ・・」
なんて感慨にふけったりします。
今はCSをはじめとする中継がテレビ放送されたり配信されたりで目にする機会も多くなりました。
ホント東京における学生野球の「一大イベント」だと思うんですよね、この大会。
さて、今年の大会です。
高校の部でなんといってもワタシが注目するのは、
四国代表の高松商です。
四国大会では盤石の戦いぶりを見せて優勝を飾り、
3年ぶりにこの舞台に帰ってきました。
3年前はこの大会でまさかの初優勝を飾り、
その勢いに乗って選抜でも決勝まで駆け上がっていきました。
そういう流れに再度乗るためにも、
この大会は大事な大会となるでしょう。
準々決勝の明徳義塾戦、
そして準決勝の高知商戦と、
旧チームで甲子園を経験した2校に対して、
左腕のエース香川がしっかりとしたピッチングを見せて快勝。
打線の振りもいいだけに、
期待できる戦力に仕上がったと思われますね。
組み合わせを見ると最も注目したいのは、
明日の第1試合、開幕戦でプレーボールがかかる1回戦、
八戸学院光星(東北)と東邦(東海)の対戦です。
この両校の激突、
覚えていませんか?!
ほらっ、
あの東邦が大大逆転をした2年前の夏、
物議をかもした甲子園の試合です。
最終回に東邦が追い上げを始めると、
球場全体がぶんぶんタオルを振って異様な雰囲気を醸し出し、
その雰囲気に光星の選手たちが飲まれたという、あの試合。
その試合以来の両校の全国の舞台での対戦となります。
光星の選手たちは、
忘れてはいないと思いますよ。
一方あれ以来「何かやるんじゃないか?」の雰囲気を醸し出す東邦。
この秋季大会でも、
東海大会の準決勝、
『これを勝てば選抜に当確』という試合で、
5点のビハインドを最終回に追いついての大逆転勝ち。
勢いに乗ってこの明治神宮大会にたどり着きました。
この試合、
目が離せませんね。
また「優勝候補筆頭」の星稜は、
エース奥川を中心にスケールの大きなチームがさらにグレードアップしています。
持っている力としては夏の大阪桐蔭に匹敵するぐらいのものがあると思いますから、
まずはこの明治神宮大会で全国の強豪との対戦という実績を積み、
本番である春の選抜に備えてほしいと思っています。
しかしながら初戦の相手は強豪の広陵(中国)。
投手陣の底上げができて、
盤石の状態に仕上げてきているチームで、
ひょっとしたら選抜でも優勝候補の一角に上がるのではないかと思われます。
この対戦もまた、
見逃せない一戦です。
近畿の強豪を破って頂点にたどり着いた竜谷大平安も、
もちろん目の離せないチームです。
エース野沢を中心とした左腕二枚の投手陣はほぼ盤石。
打線に火が付くと2度目の選抜制覇も視野に入ってくるかもしれません。
平安については、
徐々に新グラウンド移行の成果が出始めていて、
明らかにここ数年のチームは守備や走塁でもスキがないチームになってきています。
あとは爆発力さえ備われば、
毎年大阪桐蔭の牙城を脅かすチームを作ってくれるような”いい流れ”を、
チームに感じることができますね。
原田監督、
ベテランの域になって、
いよいよチーム作りも佳境に入ってきたように思われます。
そのほかでは、
筑陽学園の福岡クンに注目しています。
あの鹿児島・樟南のエースにして準優勝投手である福岡選手の息子とのこと。
あの福岡-田村の”ちびっこ”バッテリーの福岡投手です。
その息子がもう、
高校球児として堂々とこの大会に出てきているのかあ。。。。。
なんだか年取るはずだよ。
そんな、何とも言えない嬉し寂しの感覚を持ったりしています。
そして大学の部。
波乱が相次いだ大学の部は、
東京六大学が法大、東都が立正大という両校がまさかの代表になって、
この明治神宮大会は優勝争いも混とんとしてくると思われます。
そして関東の5連盟代表は、
数ある強豪校がすべて敗退し、
ともにリーグ2位から勝ち上がった創価大と筑波大が代表権を手に入れてきました。
昨年の大会では日体大が優勝を飾りましたが、
この大会は梅雨の全国大学野球選手権に比べると、
東京六大学、東都大学勢が強さを維持している大会と言えるでしょう。
それは、
東京六大学、東都に有利な日程であるということに他ならないからだとワタシは思っています。
この両リーグ以外の代表校はすべて、
リーグ戦後に他のリーグ覇者たちと代表決定の大会をやり、
それに勝ち上がって出場権を確保しています。
その大会がないということが日程的に有利に働き、
さらに大会では、
東京六大学代表は常に上ブロックの2回戦から登場(今回は下)、
東都大学代表は常に下ブロックの2回戦から登場(今回は上)になっていて、
組み合わせ上の優遇が明らかです。
両校は決勝まで当たることはありません。
しかも両大学連盟は神宮球場をホームにリーグ戦を行っているので、
大きな「ホームフィールドアドバンテージ」を得ているといっても過言ではないと考えています。
もちろん両連盟が実力的に上にあるというのは紛れもない事実ですが、
昨今の混とんとした大学野球界の勢力図を考えるとき、
「せめて本大会の抽選ぐらいは、完全フリー抽選にならないものかな」
なんて考えたりしています。
まあ、
大学野球というのは東京六大学と東都大学を軸に発展してきたんですから、
その伝統を色濃く残すというのもまた、
一つの在り方だとは思いますがね。
さて、
戯言はこのぐらいにしてと。。。。。。
今年の大会、
法大、立正大が完全に有利であると言い切れない戦国大会になる要素は含んでいますね。
ワタシは関東5連盟の代表が東海大、神奈川大、国際武道大、上武大あたりだったら、
この4チームに春全国制覇の東北福祉大あたりが優勝候補に名前を連ねるだろうと思ったりしていましたが、
すべてのチームが枕をそろえて去って行ってしまった現在としては、
「ダントツの優勝候補なし。どの大学にも日本一のチャンスあり」
としか言えないと思っています。
六大学でも連覇中だった慶応が敗れましたし、
東都ではあの3本柱の東洋大もしぶとい亜大も敗れて、
まさに「強豪校総崩れ」の状況が演出されています。
そんな中で代表となった法大は久しぶりに「打の法大」の復活ですね。
ドラフト指名された中山らを軸に、
投手陣ではルーキーの三浦がいい活躍をしています。
立正大は投打のバランスで勝負でしょうね。
よく試合を見てはいないのですが、
2枚揃う投手と抑えに起用される釘宮あたりがカギになるのでしょうか。
優勝まで考えても3試合しかないわけですから、
先発2枚がしっかりと試合を作れれば、
勝機は広がっていくと思いますね。
10大学すべてに優勝のチャンスは広がっていると思います。
そういえば昨年のこの大会、
最も名前の通っていないIPU(環太平洋大学)が堂々と慶大に完勝した試合を見たんですが、
それを見てワタシ「もう完全に、リーグとしての優劣ってないんだなあ。」ということを実感しました。
今年もそんなシーン、
たくさん現れるのではないかと感じたりしています。
楽しみな「戦国大会」ですね。
ということで、
今年の野球のシーズンを締めくくる楽しみな大会。
明日の早朝から、プレーボールです。
最新の画像[もっと見る]
- 2024.10.26 オールブラックス戦観戦記 3週間前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 2ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 2ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 2ヶ月前
- 大の里 圧巻の2度目のV! 令和の怪物が相撲界を変える! 2ヶ月前
- ラグビーパシフィックネーションズカップ 日本代表 決勝に進出 2ヶ月前
- ラグビーパシフィックネーションズカップ 日本代表 決勝に進出 2ヶ月前
- おめでとう玉鷲。 1631回、連続出場の記録を更新! 2ヶ月前
- 第106回 全国高校野球選手権地方大会 クライマックス 4ヶ月前
- リーグワン決勝 ブレイブルーパス東京、激闘を制して初の栄冠に輝く 6ヶ月前