≪WBC世界バンタム級タイトルマッチ≫
チャンピオン 挑戦者 7位
山中 慎介(帝拳) 7R 36秒 KO ディエゴ・サンティリャン(アルゼンチン)
チャンピオンの鮮烈なKO勝ちでした。
山中チャンプの世界戦、
東京でやるときは必ず足を運んでいるのですが、
この日は大阪での防衛戦。
”テレビ桟敷”での観戦となり、
その分リアルタイムで飯田さん・セレスさんのダブル解説を聞きながら、
『ふ~ん、そういうことかあ』
とうなずきながら楽しんだタイトル戦でした。
初回から山中チャンプは、
『練習を重ねてきた』
という右のジャブを多用。
挑戦者との『距離の戦い』を制し、
ほぼ相手に何もさせずにじわじわと『仕留めた』という感じですね。
もう4Rの時点で、
スコアが3者ともに40-36のフルマークだったこともあり、
試合の興味は『山中がいつ倒すか』ということに絞られていったと思います。
そして6Rの”閃光の左”でこの日初めてのダウンを奪うと、
7R早々に”神の左”で2度目のダウンを奪いました。
すると挑戦者は戦意を喪失。
7R36秒での決着となりました。
この日の山中は、
登場の時から体つきはいいし、
顔も締まってなんだかオーラが見えるような姿でしたね。
そして試合っぷりは、
右のリードブローを多用して相手との”間合い戦”を制し、
理詰めでKOに持っていくという、
『負けようがない』
ぐらいの安定した戦いぶりでした。
試合をやるごとに一歩一歩階段を上って行っているという様な、
山中チャンプのこの日の戦いぶりでした。
『バンタム級最強を目指す』
という本人の目標、そして戦いの路線。
いずれもいいと思います。
あとは、
『ビッグな相手』に恵まれるだけ。
ワタシはそう思います。
今の山中チャンプの充実ぶりなら、
どんな相手にも互角以上の戦いができるはず。
今年1年から来年にかけてが、
年齢的にも気力の面でも、
ピークを迎えると思われる山中チャンプ。
ぜひ『凄い相手』とのタイトルマッチ、いや、統一戦の実現に向け、
周囲が動いてほしいと思います。
周囲の”本気”が、
山中チャンプをさらなる高みへと導くと思います。
『強さ』に『凄さ』をまとった山中チャンプ。
これからの戦いが、
とても楽しみです。
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